映画三昧記2012年11月4日
●僕は牧歌的。
「RAILWAYS2:愛を伝えられない大人たちへ」を見た。
前作は、中井貴一が50歳目前にして、大企業を辞め、家族の反対の中、
小さい頃の願いだった島根のローカル線の運転者になったはいいが
いろんな現実に直面しながらも、男はどう生きて、男のロマンを
考えさせる秀逸の作品でした。これは評判となりました。
今作は、三浦友和扮する富山電鉄の運転手の定年を迎えにあたって、
妻がいきなり、自分として生きたいと、資格を持つ看護師として働き出す。
離婚含みの波乱物語。
これがいいんだな〜。奇をてらう話ではなく、とてもありがちでワクワク感もない。
だが、安心して見れる。
ラスト15分は感涙もの。よくある展開だが、泣かせどころがいい。
監督も初監督とか。ベテラン的な手法で手堅い演出、映像。上手い。
エンディング曲も、前作に続きユーミン。
この曲がたまらなくいい。「夜明けの雲」。
久々に、ユーミンのいい曲です。
「ドライブ」を見た。
カンヌ映画祭監督賞など、全世界各賞受賞のマスコミ絶賛のクールなクライムアクション!
男は、昼はハリウッドのカーアクション、スタントマン。
だが、夜になれば、犯罪の逃走を助けるドライバー。
これだけで、「トランスポーター」みたいかな?と思いでしょうが・・・
いやいや、これが、寡黙で超クールな男のドラマ。
極力、セリフを省いて、贅肉をそぎ落とした物語。
いいぞ!必見です。これぞ、映画!映画ファンにはたまらない映像感覚、演出。
唸ります。やはり、映像だけで見せる映画はいい!
必見です。
「骨壺」を見た。
これは、あの「リアル鬼ごっこ」、「×ゲーム」で
新しい世界観を生んだ、山田悠介原作の映画化。
よくある手で、話も「貞子」的ノリだが、
おどろおどろしていい。なお、「骨壺」の着眼点が、山田ワールド。
話は、呪われた骨壺の遺灰を飲むと、のろわれ死んでしまう・・・。
遺体は、右手、そして次の犠牲者は左手と・・・パーツをもぎとられている。
何故なのか?
ひたひた感で迫ってくる・・・。
このホラージャンルはネタキレ気味でつらいが、
なんとか、もたせてくれる一本。
韓国映画「青い塩」を見た。
これは、「シュリ」、「殺人の追憶」の名優ソン・ガンホ主演。
監督はハリウッドでもリメイクされた「イルマーレ」の監督イ・ヒョンスン、
11年ぶりの最新作。
「イルマーレ」は、当時、「八月のクリスマス」と並び、
斬新で、繊細な韓国映画の走りでもあった。
それから、やっとの最新作とあって、期待感も持って・・・。
お話は、ヤクザ稼業を足を洗ったはずが、
料理教室で知り合った女は、殺し屋。
何が目的か?頻繁に狙われるハメに・・・。
話自体は、もうメチャクチャ。何でなの連続。
ひとり、殺すのにそんなテマいるか?
身近にいるのに・・・。
だけど、もう、絵がすべてスタイリッシュ。
カット、カットがこだわりを持って撮っている。
撮影舞台も、ソウル、プジョンの塩田と、ロケハンは念入り。
とことん、金はかけている。
「イルマーレ」の作風とは一線を化し、
いや、正反対の作風。
”私は、こんなハリウッド的にアクションノワールが作りたかったんです!”か。
いやはや、絵は、ビックリだが、斬新さは、何もない。
この11年。あなたは、このアクションムービーのために時間を費やしたのか?と疑う。
一度、聞きたい。
今更、えっ!今更、薬師丸ひろ子の「探偵物語」を見た。
見てなかったの?と周りからビックリされそう。
当時、薬師丸ファンだったけど、「野生の証明」、「ねらわれた学園」を見てたけど・・・
あのビックにした大ヒット作「セーラー服と機関銃」、「探偵物語」、「メインテーマ」、
「紳士同盟」も見てなかった。
何故?わからない、避けていたかも・・・。
その後、「野蛮人のように」だけは見たけど、ピンとこず・・・
大人の映画「wの悲劇」を見て、唸った。
これは名作。
私、ビデオまで持っている。不思議。
やっと、2年前、テレビで昼間「セーラー服と機関銃」を見て、
あの伝説の相米監督の斬新な作風に唖然。素晴らしい出来。
そして、ここにきて「探偵物語」を見た。
見て、またや唖然。
やはり、これも天下の根岸吉太郎監督。上手い。
昨今のカット割りのテクニックを競うかのような作りではなく、
相米同様、じっくりの長回し。
絵に安定感があるから、見ていて、やさしいし、じわじわ伝わってくる。
アイドル映画なのに、アイドルしてない映画、大人の映画だぜ!
そう、この映画を見て、思いだした・・・。
わかった!何故、あの当時、全盛、薬師丸ひろ子映画を見なかった理由。
????????
ラスト、松田優作と薬師丸の成田空港での長い長〜い、
ブッチュ〜のディープキスシーン。
当時、話題になったよね。
そうか、これで、見たくなかった。
幼き私。やきもちか・・・?
可愛い・・・私。
でも、見てよかったよ。ありがとう、薬師丸ひろ子。
「探偵物語」、薬師丸ひろ子、松田優作、マッチしてたよ。
根岸監督、天才だね。
今まで、見てなくて、ごめんね。
だけど、30年後に見るから、この映画の良さもわからるのかも。
めぐり合わせだね。「えへっ!」
「パーティは終わった」を見た。
携帯映画でおなじみのBeeTV。
主演は、仲里依紗です。そう、あの仲里依紗です。
漫画家の仲は、このパーティで逢ったイケメン男に、漫画ならではの妄想を
漫画風に抱きます。5人のそれぞれのドラマはオムニバスに。
これがいい!
そう、監督は行定監督だもん。最近、メジャー作品は撮ってはいませんが、
やはり、行定監督は、自由に撮れる、この立ち位置が一番です。
これも、行定ワールド全開!いいね〜!
もう、安心して見れます。感情移入もできます。
岩井俊二、行定勲監督は他の監督を圧倒します。
確たる自分を持っています。
この天才監督の「パーティーは終わった」も、自然の成り行きの奥深さを感じます。
久しぶりに、行定勲の世界観を堪能しました。
いいです。
「ポテチ」を見た。
木村文乃が出てるからの思惑な動機と、「アヒルと鴨のコインロッカー」等の
中村義行監督作品だから見る。
この監督は、仙台出身なのか、この仙台の舞台がほとんど。これも、そう。
ただ今作は、あの被災地の復興の思いれもあって、速攻で製作したとか。
その分、どうも、安い。
シュチエーションもいいんだけど、奥行きがないかも。
大好きな木村文乃にも期待したんだけど・・・
ちょっとね。それほどでもない印象。
前に鶴瓶のトーク番組で、「“ポテチ”の演技、良かったよ〜」と
絶賛されていたからこそ、期待してたんだけど・・・
でも、好き、木村文乃。
「岳」を見た。
山岳遭難隊のお話。山の「海猿」版。
小栗旬主演とういうだけで・・・見逃していた。
ここは、「モテキ」で大ブレイクした一皮むけた長澤まさみの前作だから期待感はなし、
案の定、あ〜、やっぱ、「涙そうそう」の演技・・・。
役柄も、体力不足で心もとない。
当然、面白くない。特に長澤同様、小栗の演技は、どうも重みがない。
山に生きる。死と隣り合わせの世界に生きる仕事をしてるに見えない。
監督の力量と、脚本も甘い。
ないないづくしで辛口だが、メージャー作品には厳しく。
「スペック天」を見た。
「ケイゾク」、「トリック」の堤監督が、そのノリでテレビ番組の最新作。
しかし、当時、視聴率も悪く不人気だったが、不思議にも映画化。
テレビシリーズを私も見たが、戸田恵梨香のブサイク演技も鼻につき、
展開も、やり過ぎに、げんなり。この映画も、当然、さらに悪乗り。
監督だけが、楽しんでいるのか、今風だよみたいな、感じ。
こっちも、年のせいか、はいはい、乗れない、面白くない。
ごめん、早回し。
「僕等はいた・後篇」を見た。
前篇は、あまりに子供っぽい。生田斗真、高岡蒼甫の高校生はきつい!
「ソニン」の三木孝浩監督も空回り。
後篇は、物語はリアル世代に近づいたので、見る。
が、やはり、この映画、コミックの映画化。
まあ、何かにつけ、会話が、たとえ理屈のこねまわしセリフのオンパレード。
まあ、説教くさいし、興冷め。
えっ、そんなところで、そんな事、言う?
「君は深い海を溺れているだの・・・」
「プラマイゼロじゃなく、プラマイプラスだの」、
「本当に大事な人間とは一度に一人ずつしか会わないって
信じてるから・・・」
「早く大人になる。大人になって守られる側じゃなくて俺が守る側になる・・・」
いやはや、歯が浮くよう・・・
現実に言うか?
だから、リアル感など、一切なし。こんな恋アリか?コミックだから・・・
それにしても、終わり方がくどい。
ここ最近の映画のエンディングのくどさは半端じゃない。
もう、早く、終わってくれと祈るのが多い、大半の邦画。
そう、前に「20世紀少年最終章」など、どこで終わるんだよで、
口あんぐり。とにかく、カメラワーク、編集のテクニックは驚愕だけど。
かなり、凝っている。
でも、今まで、インデペンディント作品で、スマッシュヒットした監督に目をつけ、
メージャー作品に登用されるが、そうなると右手を
もがれたように、監督の良さを失う。
この三木監督もたぶん、今までにない、ふんだんの製作費に溺れるあまりやり過ぎ感に酔ってしまい、
今までの、ないない尽くしの光る演出が失われる。
いきなり明るい場に出ると、人は、自分を見失いがちかも。
「ナナとカオル第2章」を見た。
前作が予想外のヒット。
内容も良く、SM初心者にはたまらない甘美さがとてもいい。
主演女優の永瀬麻帆のエロさにもうっとり、清水監督の美術感も良しで、
失礼ながら、かなりの拾い物でした。
そこで、調子こいて2作目。
しかし、若干、ネタ切れは否めない。
やっと、後半に、監督の良さも引き立ったが・・・
今回の主演女優が弱いので、どうもドキドキしない。
このジャンルは、女優しだいです。
でも、SMマニアには、こう、まじめ?というか、
デティールにこだわっているので、もっと、作っていいのでは・・・。
桜吹雪の中の亀甲縛りシーンは見ものです。
「4days」を見た。
サミエル・L・ジャクソン主演。
テロリストが核爆弾を三か所に仕掛け、わざと当局に捕まる。
だが、合法拷問も、その手口も織り込み済みで余裕しゃくしゃく。
そこで、名うての吐かせ屋がサミエルだ。
いきなり、爪をはがすはやりたい放題。周りは止めにかかるが、
上層部は見て見ぬふり。落とせるのか?タイムリミットまで4日間。
だから、4daysか。
見ていて、つらい、拷問攻めは。オチは言いたくもない。
この手の内容にしてまで映画にする、アメリカの映画事情もうんざり。
は〜・・・疲れた。
「東京夜曲」を見た。
16年前の市川準監督作品。他の作品には「BUSU」、「つぐみ」、「東京マリーゴールド」、
「トキワ壮の青春」、「トニー滝谷」等・・・。
この監督、さりげなく、人間像の描き方、映像感覚は秀逸。
この作品は長塚京三、倍賞美津子、桃井かほり共演。
世界の小津監督へのオマージュ、小津世界観で描く。
でも、市川準は大好きだけど、これは、くどい。こね過ぎ。
小津はシンプル。でも、繊細。
世界の黒澤、小津といい、芸術しながら、娯楽してる。
観客を意識して作っている。
その域にたどりつく監督はまだいない。
いや、出てこないだろう・・・。
「サイレント・ヒル」を見た。
結構、ビデオ店では、人気のある作品ということで見る。
娘が失踪し、母は一縷の手かがりにより、サイレンヒルを呼ばれる隔離された
ゴスートタウンにたどり着く。そこは、魔の者たちが住む禁断の街。
次々と襲いかかる難を逃れ、娘の失踪の謎を解き明かしていくが・・・。
まだ、ここまでは最高。ヘリ、クレーンを駆使したカメラワーク、
舞台設定美術、照明、編集と最高の出来。
ところが、話が魔女狩りの展開になるとトーンダウン。
オチの下りは、アメリカ人好みストーリーに興ざめ。
前半の幻想空間の良さを、もっといかせればいい作品になったのに・・・惜しい。
「SOWファイナル」を見た。
「SOW」といえば、この限定的シチェーションショック映画という、
新たなる世界観で、全世界を驚愕させ、大ヒットに導いたインデペディント映画。
レンタル店でも、この手の亜流が、陳列棚をにぎわす異常な状態。
右見ても左向いても、SOWネタパクリのオンパレード。
我こそ本舗とばかりに、このシリーズ、柳の下のどじょう何匹?のノリで6作も作り、
やっとファイナル。私は、3作目で頓挫しましたがフアイアナルということで確認作業。
ところが、あまりのえぐさにあきれ返り、あの1作目のアイデア1本勝負の良さは消え、
死のゲームシーンのみに力が入り過ぎ、
アイデア性に乏しくなりジリ貧。その末路のファイナル。
展開は2重の仕掛けで娯楽性には富んでいるが、
やはり、えぐさは超ド級!いやはや・・・最後で良かったです
「乱暴と待機」を見た
浅野忠臣、美波、小池栄子、山田孝雄の4人の出演者だけで贈る不可思議な世界。
浅野、美波の兄弟と偽る男女が住むこじんまりした長屋みたいな
古びた住居に臨月の小池と職無しの夫婦が引っ越してくる。
ところが美波と小池栄子は過去に訳ありの同級生だった。
そこからはひと波乱。しっちゃかめっちゃか。
物語はシュール。
このノリについていけない人にはつらい映画。
ここでは、小池栄子の一人勝ちの演技に目を見張る。
「八日目の蝉」は、ちょっとくさい演技だったが、これは当たり役。
「浮雲」を見た。
昭和映画の歴史を刻む、成瀬巳喜男監督の代表作。
黒澤、小津に続く日本を代表する監督のひとり。
やはり、名作と言われるだけの作品。
物語は、戦後、インド復員した高嶺秀子が先に内地に戻った男に
会いに行く。男には女房がいる。だが、密かに不倫は続く。
しかし、男は女たらし。何かにつけ、他の女をたぶらかす。
職もない。でも、もてる。そんな男に何度も別れては、
やけぼっくいに火が付く有様。
女と男もどうしょうもない関係、浮草稼業。
最終地は男と女は漂うように屋久島にたどり着く。悲しくもはかなげな女の人生・・・。
見事な作品。いい。
やはり、後世に伝えられるだけの名作。
松本清張原作の「天城超え」を見た。
だが、短編小説の映画化のため、ストーリー展開が弱い。
場面水増し状態。なかなか話が進まない。
だから情緒映画として作られている。
田中裕子の演技は絶品。もう、昨今の女優にはない雰囲気。
監督は三村晴彦。デビュー作品。
プロデューサーが野村芳太郎監督だけに、この監督に期待を持ってまかせたのだろう。
それには、きちっと応えた作品に出来上がっている。
脚本構成、編集、カット割り、演出、良し。このような作品は、昨今、作られていない。
そう、小細工に走り過ぎの傾向だから・・・。
「女子高生殺人日記」を見た。2005年作品。
女子高生に、いきなり現れたのは、15年前に死んだと聞かされていた父。
ある事件により、こん睡状態になり、親戚が事情をかんがみ、
ずっと隠していたのだ。
そこから、いきなり、ふたりだけの生活。ぎこちない日々が続く。
だが、父には、どうも秘密があるらしい。
さて、父と娘はどう、対峙していくのか・・・?
物語は、殺人の時効制度が改正されのを、ちょっとひねったもの。
こんな話も、いいんじゃない。小作ながら、小さなプロダクションも
頑張っている典型。
「五日市物語」を見た。
何も、自分が四日市に住んでるといって、、八日市に興味も示さないが、
これも、何とはなく見る。
東京の片田舎、五日市は、今や合併して、あきる野市。
町おこしの一環映画。監督は素人、市役所職員とくるから徹底している。その割には、丁寧に撮られている。その心意気は買います。
内容は、ルポライターが町に興味を示し、取材を続けるうち、
この町が日本憲法の草案を考えたところだとわかり、
どんどん引き込まれ、恋に落ちていく、とてもとてもありがちな物語。
主演は遠藤久美子、エンクミ。後藤久美子がゴクミ、そのあたりから、
名前の省略の走りかな・・・?
横道それましたが、この作品、素人監督としては、立派に努めています。
余談:最近、「うざい!」の言葉は、この五日市の方言だそうです。
それが、日常語とは。ちなみに「UZA」はAKB48の新曲です。
大島、松井のダブルセンターです。(関係あらへんか!)
「ピューと吹く!ジャガー」を見た。いや、超スピード早回し、
ということは、見てないに等しい。
この原作は、今や、「秘密結社鷹の爪」で大ブレイクを果たした蛙男商会。
ジャンプで連載されたもの。ギャグ漫画の映画化。
漫画ないし、アニメなら、面白さもあるが、
この手のギャグの実写化は難しい典型。
どうも、笑えないどころか、見てられない!
「夜がまた来る」を見た。
石井隆監督。1994年作品。
「天使のはらわた」などで鮮烈な映像美を得意とする監督。
最新作では、杉本彩の「花と蛇」があったけど・・・。これも、独特。
絵には抜群にこだわり。この映像感覚はいい。
夏川結衣は綺麗。
いい脱ぎっぷりです。
「居酒屋兆治」を見た。
高倉健主演の30年前の作品。
時代はずれの居酒屋。昭和の匂いぷんぷん。お客は、この寡黙でいなせな健さんにぞっこん。
女房は加藤登紀子。過去の女は大原麗子。
捨てがたい過去にふりほどいて、健さんは生きる。
健さんならではの男の居酒屋。
日本酒が飲みたくなるね〜。。
●映画三昧記10月29日
●僕は高倉健を見に行く。
映画「あなたへ」を見た。
高倉健主演。
何故、見たのか?
NHKのドキュメント番組”ザ・プロフェッショナル・仕事の流儀”で2夜続けて放映。
最初で最後の高倉健の素顔。
参考までに、このブログがいい。
http://blog.goo.ne.jp/indec/e/4a6e27d89f4f34b36655bc9538d60066
高倉健は語る。
「生き方は、芝居に出る。」
そう、そうなんだ。
ストイックに生きる健さんはいい。
初めて垣間見る素顔。映画に出たら、当分、イヤ、下手すると5年も表舞台にに出ないとか・・・。
やはり、映画の演技のイメージージを壊したくないのだろう・・・。
凄い!
もう、これだけでいい。
こんな生き方が出来るか?
だから、「生き方が、芝居に出る。」などのコメントなど出るのだろう・・・。
俳優では、この人だけだろう。
感涙のNHKの番組。
「あなたへ」の映画感想は、ちょっと横に置いて、論ずることもこともおこがましい。
高倉健。
あなたは稀有な素敵な俳優です。
過去の作品もこれから見ます。
ありがとう。健さん。
●映画三昧記10月16日
●僕と二階堂ふみ。
本年度アカデミー賞最優秀作品賞に輝く「アーティスト」を見た。
凄い!
ブラボ〜!
文句なし!
今、この時代に、あえて、トーキー映画。
映画を愛すればこそ、この作品。
映画人なら、愛してやまない。
鑑賞途中で、拍手を贈るほどの、どれひとつとっても、唸る!
そして、このような、インデペンディント作品に、最優秀を贈る、
芸術に賞賛を惜しみないハリウッドの心の広さ。立派!(日本アカデミー賞、爪の垢を煎じて飲め!)
もう、素晴らしいの一語に尽きる。
必見!
あ〜、映画って、いいな〜!
(ちなみに、日本では、園子温監督の「冷たい熱帯魚」に作品賞を贈る度量はありません!)
映画の酔いが冷めるようで申しわけありませんが、
園子温監督の「ヒズミ」で、宮崎あおいを彷彿させる名演技を見せた二階堂ふみさんは
コチラです。
●映画三昧記9月26日
●僕は気丈夫。
変な夢を見た。
僕が何故か、泳ぎのインストラクター。
その教え子が、これも何故か、川に落ちそうで、溺れそうに・・・非常時。
救い出そうと手を差し出すが、相手は冷静に「辞めてください。自分で対処します!」と、
言い放つ。こちらは、「何でやねん!」、人が必死に差し伸べてるのに。と、
思ったところで、
目覚める。そう、変な夢。
そうか・・・。
昨夜にイギリス映画「家族の庭」を見た。
この映画、「秘密と嘘」、「ヴェラドレイク」の名匠マイク・リー監督。
まさに、ヨローッパ映画。
お話は、地質学者と医療カウンセラーの老夫婦のおだやかな生活を送る家庭に、
たまに遊びに来る友人たちは、ダンナに捨てられ一人住まいで淋しく
過ごす同僚の女、家族もなく、食べること飲むこと、体もデブデブで
自己管理出来ない男。そんな友人たちにも、夫婦はやさしく接する。
そして、夫婦の趣味は、自ら野菜作りの菜園で時のなごみを過ごす。
ある日、兄の妻の葬式に向かうが、兄は放心状態のようで、
同居しないひとり息子は葬儀にも遅れてくる。父との関係も上手くいってない。
葬儀も少人数で見送る人付きあいの無さ。
不器用な家族の在り方が、ここにもある。
物語は、そんな人たちの四季の移ろいの中、会話中心のドラマで描いてく・・・。
この夫婦を取り巻く人たちは、見てるだけで、うざく、うっとしい。
うんざりするセリフのオンパレード。これは、意図した脚本と演出。
己だけの自己中心的な人間の老後の醜さを演出してる。
不満たらたらの人生・・・。誰かのせいにして・・・。
不幸な人間の典型は、すべてを人のせいにしたり、不摂生、自暴自棄、
いろんなワードを己の胸に手を当てよう。
何気ない幸せを獲得できるのは、自分をいさめて、相手を思いやる心の
ある人にめぐってくる。
そうそうそう・・・。
ラスト、友人でもなくなった女の寂しげでうつろな顔で終わるエンディング。
まさに、これぞ、映画。
やはり、ヨーロパッパ映画は凄い。
ということで、変な夢の原因はここにある。
自分の思いと、相手との距離感。かい離の幅が広ければ仲たがい。
自分はこうだから言って、それが最善とは言えない。
イタリア映画「あしたのパスタはアルデンテ」を見た。
パスタ製造で富を成した一族。
タイトル通り、パスタで巻き起こるあたたかいヒューマン家族物語と思いきや、
その一族の跡継ぎの兄に、思い切って弟はゲイだと告白する。
兄は、今はその事実を言うなといさめる。
だが、家族の晩餐の時、突然、兄が、僕はゲイだとカミングアウトする。
もう、ここで、なんのこっちゃ、兄弟ともどもゲイ騒動の話かいな?
ほとんど、兄弟ゲイで振りわ回される家族の話なのだが・・・
これが、見ていて、イタリア映画して、ウィツト。
かつ、芸術してる。
ラストに至っては、イタリア映画の本領発揮。
上手い!
この感覚、まさにヨーロッパ映画。
イギリス映画「家族の庭」とは作風は違うが、
もう、感性はかなわないと脱帽。
「吉祥寺の朝日奈くん」を見た。
吉祥寺で役者を断念し、バイト生活をおくる若者のいきつけ喫茶店の
お目当てはコーヒーではなく、そこで勤めるパートの子持ちの人妻。
ある日、チャンスはめぐってきた。
よそよそしくも、子供連れによりデートを重ねるふたり。
ダンナとはあまりうまくいってない人妻との距離は縮まっていく。
かといって、関係は結ばない。
もう、これだけで、ぎらぎらしないラブストリー。
とても、さりげなく爽やかに描いているので心地いい展開。
だが、物語はそんな生易しい話ではなかった。それは見てのお楽しみ。
これ、いい。僕は好き。
カメラワークもいい。ロケーションもいい。
主演は仮面ライダーW」役の桐山漣。
映画「君へ。」でもいい味をだしていたが、この役は適訳。
相手役の星野真理ともども、演技がいい。
邦画では、久しぶりに、なんか、ほっとする映画。
大好きです。
「猿の惑星ジェネシス・創世記」を見た。
猿の惑星に至った経緯を描く。
猿、猿、猿話で、猿満腹が続く。いくら、猿メイン話もクドいぐらい。
見る方は、あのチャールトン・ヘストン主演の「猿の惑星」のラストでの驚愕に、
どうこの作品、ケリをつけるのか・・・
けど、あ〜疲れた。
創世記か・・・。そんなに面白くない。
「カイジ」を見た。
「デスノート」の夢をもう一度。藤原達也、松山ケンイチ共演。
お金に窮する若者たち、クズを集めて豪華客船でゲームが始まる。
これが、まず、トランプによるじゃんけん大会。
「ライアーゲーム」にない、とても簡単ゲーム。
そして、ビルからビルへの綱渡りな、生き残りゲーム。
5枚のカードでの駆け引きゲームと、とてもチープ。
構えて見るほどでもないから楽ちん映画なれど、
どうもワクワク感がないのは、主演者の演技頼みのせい。
もう、ひとひねり、欲しいのは贅沢かな?
「インシデアス」を見た。
例も見ないシュチエーションで世界的大ヒット「SOW」と
100万円ばかりの低予算で巨万の富を得た「パラノーマル・アクティビティ」の両社の
製作者コンビが初めてタッグを組んで挑んだホラー映画。
お互いの良さをいかそうとはするが、いかんせん、二流ホラー。
ポルターガイストの原因は、その住まいではなく、結局、やっぱり、それは・・・身近。
SOWのネタ原点と、「パラノーマル・・・」のリアリティホラーの追及。
空回り。
とても、安い安いホラー。
●「ライアーゲーム再生」を見た。
う〜ん・・・。やはり多部未華子では荷が多い。
戸田恵梨香あっての「ライアーゲーム」。テレビが良かった。
映画化第1作も、まずまずの内容でOK。
しかし、この作品も松田翔太ありきではつらい。内容も、ちょいおかしい。
椅子取りゲームが主だが、結局、訳のわからん投票ゲームで押し切る。
それも、みな、お金になるメダルをワイロで寝返る、裏切る、
そう、ライアーは嘘つきの意味。それがゲームなら、
そうたやすく信じ込み騙されるの繰り返しされるのが不思議。
復習しない参加者たち。何でなの?
メダル、メダルでとみな、翻弄されるが、
嘘の騙しあいなら、二枚舌で、どちらからもらえるでしょうが・・・。
それは無いような展開で、こう、やられた、今度はあっちが、勝ったとか・・・
まあ、狭い世界の奪いあいは、飽きてくる。
それにしても、フジテレビ制作、東宝配給とあって、
製作費はふんだんか。美術セット、照明、カメラは何台もか?
めまぐるしいカット割り。編集の力技。どうだ、どうだ、
こんなに凝っているだろうの連続。見てるほうも疲れます。
これぐらいなら、お金をかけず、アイデア勝負の
山田悠介原作の「×ゲーム」の方が数段、面白い。
手の込んだボルシチより、野菜スープながら濃厚な方が、ずっといい。
「×ゲーム2」を見た。
前作が予想外に良くて見る。ただし、あまり期待感なしで・・・。
途中で、ゲームの実行犯がわかる演出はいらない。
監督がヒントとしたのか、映画したかったのか、不思議。
それがなければ、ラストの驚愕感が増したのに・・・。
まあ、前作には及ばない。けど、「ライアーゲーム」より、面白い、
インディペンデント系の心意気が素敵。
「僕等はいた:前篇」を見た。
何千万冊大ベストセラー、コミックの映画化。
携帯小説「恋空」、「君に届け」等に見る、このノリ映画は、こっちも年だから、きつい。
けど、ピュアなら、受け入れられる?
岩井俊二監督作品なら、ほ〜っと、深入りするのだけど、
なんだかな。やっぱ、学芸会か?
生田斗真の高校生役もきついが、あの宮崎あおいの前夫、高岡蒼甫も同級生は、
いやはやです。ヒロインの吉高由里子も、いい子役は似合わないネ。小悪魔的がベストです。
ベタなノリに興ざめ。前篇の電車別れ演出は、なおベタベタ・・・。
たぶん、後篇は、ある程度、等身大だからマシかもと思いつつ、
期待感はなし。
「ジョニーイングリッシュ気休めの報酬」を見た。
あの「MRビーン」の主演男優作品。
となれば、これ、一目瞭然、「007慰めの報酬」のコメディ化。
笑いは、英国風。どうも、笑えない。
でも、車いすアクション、ケーブルカーアクションは力が入ってました。
英国、全面、応援。だから、オリンピックの開幕演出でも。
でも、英国では大うけなんでしょう。
エンディングロールの演出は、なかなかイキでした。
これも英国風。
●映画三昧記9月18日
●僕のバズーカ砲を食らえ!
「TIMEタイム」を見た。
これは、TUTAYA独占シリーズ、「キックアス」に続くDVD作品。
期待大で見る。何故なら、「キックアス」があまりにも面白く、
今でも、人気貸出し中。その次作となれば・・・
で、「TIMEタイム」は、どうか?
「キックアス」までとはいかないが、面白い!
配給は、FOX映画。「ダイハード」、「スピード」、「ジャンパー」等の
アイデア勝負アクションの本領発揮。あの「スピード」に至っては、
FOX映画会社も、あんなにヒットするとも期待せず、低予算で作って
世界的大ヒットとくるから・・・。
この夢をふたたびが、底流にある一連のながれこそ、
この「TIMEタイム」でしょう。その所のスタンスがいい。
で、お話は、近未来、遺伝子操作により、
25歳までしか生きられない。だが、25歳以上生きたければ、
時間を買うのだ。時間さえ買えば永遠。老いもない。
25歳の容姿のまま。勤労者の給料は時間、何を買うのも時間と、
すべてにおいて時間が世の中を動かす。
人々の腕にインプットされたタイマーが刻刻と時間を命の寿命を刻んでいく。
そこには当然、貧富の差が生まれ、かくて、富裕層世界が今の時代を動かしていく。
しかし、貧民層は、1日1日、いや、後何分の生活。時間の交換、
時間争奪が横行し治安は悪い。それを監視する組織もいる。
そんな世界で、そのスラム街からの主人公が、母の死に直面し
この世を変えるため立ち上がるというストーリー。
いいじゃないですか!アイデアにあふれて・・・
見たい人は、さっそくTUTAYAへ、宣伝か?
とにかく、低予算だから、所々が安っぽいし、
たたみかけるアクションシーンはない。
後半にどど〜んとハデなパンチあるシーンがあればいう事ないんだけど・・・。
でも、お話のテーマはちゃんとしている。
生きることの1日、1日を大事にということをメッセージとして
さりげなく伝えている。ただ単のアクションムービーではない。
ところで、余談。
私は、ヒロインがとにかく私のタイプ。髪型、ファッション、
言う事なし。好き。だって、可愛い。
見て、損はなし。お気に入り。
ただし、若干の矛盾は目をつぶってネ。SFだから。
森田芳光の遺作「僕達急行:A列車で行こう」を見た。
う〜ん、やっぱ、この安定感がいい。
奇をてらうわけでもなく、たんたんと・・・。
家族ゲーム」、「それから」、「ハル」、「憲法39条」、
「間宮兄弟」等の秀作は数知れず。
人を見つめる描き方は独特。肩の力を抜いて、やさしい。
昨今、どうだ!映画してるだろう!的な映画、誰に向かって、
作っているのか?業界に向けてか?自分のプライドか?
ちょい、うんざりの中。
森田芳光、わが道をゆく手法には、すがすがしい。
この天才を失ったのは悲しい。寂しい。
本当に惜しい。ありがとう森田芳光。冥福。
「冷たい熱帯魚」、「ヒズミ」等で怒涛の映画ラッシュ、
奇才!園子温監督の「恋の罪」を見た。
これも、徹底的に迫ってくる。オチも2オチ、3オチと
ひねり出してくる。見てて、“ウザイ!”感も否めないが、
この作風は園子温ならではか!
パワーで押し切り、そのくせ、微風がさりげなく吹く・・・。
この人も、天才風が舞っている・・・。いやはや・・・。
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を見た。
見所は、なんと言っても、本作でもアカデミー賞主演女優賞に輝く
メリル・ストリープの迫真の演技。見事、言うことなし。はんまに上手い!
サッチャーが這い上がっていく物語の脚本はいい。
編集もいい。やはり、ヨーロッパ映画ならではの感覚。
日本にはない映画作り。
「少女たちの羅針盤」を見た。
主演は成海璃子。
演劇に本気で取り組む女子高校生仲間ののひとりが殺された。
一体、犯人は誰?
ミステリータッチの高校生群像か。ついつい見てしまう・・・。
たぶん、オチは、途中からちょっと、バレ気味。
でも、この映画、なんか憎めない。
ここで、松本清張原作推理映画名作を見る。
まずは、「霧の旗」を見た。
これは、あの「男はつらいよ」シリーズの山田洋次監督の初期の作品。
主演は、倍賞千恵子。
この出来がいい。これは、ヒッチコックよりも、
イタリア映画の名作「第3の男」にかなり影響された感じか?
ワンカット、ワンカット丁寧。今や、編集ありきの連続カット割りが
主流だが、この落着き感は、すんなりストーリーに入り込む。
いい。芸術してる。
その流れで、清張ものの「顔」を見た。
主演は、悪女役の岡田麻梨子、美しい。
出だしは、いいのだが、ぐいぐい引っ張っていく。だが、途中から、展開はダレダレ・・・。
それは、ないわなの連続。いかん。いかん。
今度は「眼の壁」を見た。
主演は、中井貴一の父で、若くして亡き佐田啓二。
当時、松竹が力を入れた大作。東京、伊勢、岐阜、長野等と舞台は、
変わるが、遊びとだまし無しで、伏線がストレートなので、
謎解きにほど遠い。なんか、頑張ったが、空回りの典型。
やはり、野村芳太郎監督に限るか。
これで、清張もの、ちょっと一休み。
洋画「ドライブアングリー」を見た。
なんか、最近、メジャー作品にお目にかかれない、
どうしたんだろう?と危惧する。
ここ最近、インデペンディント系のゲテゲテ作品が続くニコラス・ケイジ主演。
これも、ホラー的とカーアクションが売り。
レンタル店では人気ビデオ。よく貸出し中なので見た。
これが、3Dとかで、ド派手にやってはいるが、結構面白いが、
どうも、安いターミネーター的なノリ。
「シャッターアイランド」を見た。
ディカプリオと名匠スコセッシ監督が組んだミステリーサスペンス作品。
まあ、ようわ。ノリは「シックスセンス」、「アイデンティ」、
「ビューティフルマインド」のオチ感。
ひとりの男の為に、こんな総勢で大仕掛けするか?で興醒め、
だって、映画だもんで、しゃんしゃん。
鳴り物入りだったけど、見たらちょっとがっかり。
で、清張もの、「影の車」を見た。
この監督は、「砂の器」の監督、野村芳太郎だけあって、
「霧の旗」同様、レベルが高い。
やはり、名監督かかれば、出来は最上級。
男と女の不倫からくる事件。女の6歳の子供がその不倫の相手を
殺意を抱き、行動に出る。だが、警察はその事実を信じようとしない。
当然だ。答えは、男の幼少の過去にさかのぼる・・・。
それは・・・。
丁寧に、こころのヒダを切りとりる映像は、芸術的。
いい映画は、幾年経っても永遠。
40年前の作品、カーアクション刑事もの「ザ・セブンアップス」を見た。
当時、劇場で見たもの。あのTUTAYAの名作シリーズで
アクションレベルを再度確認。
「ブリッと」、「フレンチコネクション」に続く、
鳴り物入りだけの作品だったが、やはり、緊張感のない内容。
でも、今や「ワイルドスピード」のCGカーアクション主流の中、
アナログのカーアクションは新鮮。
市街地で、どどんと、やっているのはいい!
主演は、「ジョーズ」で名をはせたロイ・シェイダー。
懐かしい時代。
韓国映画「裏切りの陰謀」を見た。
これは、韓国映画の一連、スパイ、謀略映画。
でも、これ、全然面白くない。
小ネタで全編を押し切ろうとするから、どだい無理がある。
そんな訳ねな〜の連続。間抜けな主人公が解決する
もう、まどろっこしいストーリー。
とかく、カット割りが多すぎて、見にくい!
「いつかA列車にのって」を見た。
テレサ・テンの「つぐない」、「時の流れに身をまかせ」等の作詞家、
荒木とよひさの初監督作品。若い時から、映画を作りたかったそう。
念願かなっての一作。しかし、脚本が浅いし、
ジャズバーでの舞台設定のため、全然広がりもない、
人間も描ききれてない。とても、幼い映画。
なかなか、チャレンジ精神はわかるが、やっぱ、畑違いは否めない。素人映画。
「俺たちに明日はない」のアーサー・ペン監督のサスペンス映画「冬の嵐」を見た。
30年前の作品か?ヒッチコックばりの展開。
女優として、ある家に招きこまれたが気付けば、ある朝、薬指が切り取られていた・・・。
一体、何が、どうして、どうなっていくのか・・・?
ストーリーも全然飽きさせない、演出も上手い。
やはり、監督の手腕か!上手い!
「富江」、「日暮らしの鳴くころ」で新たなホラー世界を築いた
及川中監督の旧作「来訪者」を見る。
精神病院に、ひとりの来訪者、ここから何が始まる物語は・・・
ときて、途中で見るのを辞める。
なんか、期待感なし。ごめん。映画に失礼だが、
ひとりよがりの演出が、とても鼻につくから・・・。
ホラー作品「クネクネ」を見た。
TUTAYAのホラーの人気度ベスト2位につられ・・・
それが、それが、無残にもひどい。
真昼間のホラー。怖いわけがない。
TUTAYA、誰のスタッフの基準や!センスを疑う。
まあ、押しなべて、他のジャンルランキングもセンス悪いもん。
「テクテク」に乗じてか・・・。
比べるもない不出来な作品。
出だしのカメラワークが良かったのに・・・。
なんで、あ〜なったのか、解せん。
「キングゲーム」を見た。
「ライアーゲーム」がヒットしたから、王様ゲームを
持ち出しての企画もの。う〜ん、あまりにもチープ。
今や、「王様ゲーム」というDVDで出てるが、どんなもんや・・・?
「磯山さやかの女ねずみ小僧」を見た。
これは、映画ではなく、企画DVD。
磯山さやかだから見た。何年か前のもの。
初々しいさだけ、あまりにくだらんストーリーで、
早回しとういうか、さやかの見る早回しワザ。アホくさ〜!
蒼井優の「たまたま」を見た。
抽象映画の極み。よう、わからん。芸術してます。どうですか、
このイメージ映画は、監督、主演者、才能に溺れましょう・・・。
感覚で見ましょう・・・
この映画を製作する私たちだけが、楽しいだけですか・・・。
これにつきあっていたら、めまいがしてきたからこれも早回し。
製作者に失礼な早回し。禁じ手。でも、しょうがない時は多々ある。
ごめん。
●映画三昧記9月12日
●僕は、とうへんぼく?
「アナザー」を見た。
キャッチコピーの”このクラスでは、誰がすでに死んでいる。死者は誰?”につられ・・・。
あのニコールキッドマンのホラー満足作「アザーズ」を彷彿させるか・・・・
ひとこと、やっぱ、ダメ。
つい、見ちゃいますが・・・
あるごとに、記憶が消される、みたいな言い逃れのネタは
やっぱ、卑怯。
ストーリーが何でもアリになるし、
伏線もいきない。
それにしても、主演の橋本愛の眼力はいい。
●映画三昧記8月31日
●僕はきぬさやがちょっと好き。
見てきました。
前売り券まで買って、「るろうに剣心」。
ここまで、気合を入れて、見るのは久しぶり。
まあ、予告等で、あおられましたから・・・ネ。
監督は、NHKの大河ドラマ「龍馬伝」の演出で名をはせた大友啓史。
殺陣が売り物とあっての期待作。
が、
で、
と、
もう、いいでしょう・・・。
ひとこと、アホくさ〜!
時間の無駄。
主演の佐藤健は、「仮面ライダー電王」の演技と変わらずのノリ。
ストーリーも、なんか、ちんぷんかん。
何のワクワク感もなし、一体、何してるの?という感じ。
蒼井優も出てるが、この子だけ、可哀そう、こんな映画に出て・・・。
まあ、ひとつ、思ったことは、
やはり、映画は映画館ということだけが唯一の救い。
この映画の鑑賞後は、やはり、こうなることは織り込み済みながら・・・
心の扁桃腺は、腫れますネ・・・。
●映画三昧記8月28日
●僕の味噌汁のだしに、木村文乃は煮干しは入れないわと言うだろうか・・・?
「ドラゴン・タトゥーの女」を見た。
やはり、「セブン」の監督デビット・フィンチャーだけあって、映像はこだわるこだわる。
この監督、テイク数が多いと自ら認め、”1カットも手は抜かない!”と豪語するだけに
その伝説にたがわぬ、映像感覚は凄い。
話は、ミステリーで、さしたることもないが、
とことんの映像、カット割りに堪能しました。
「君へ。」を見た。
静かな山里に暮らす中学生。恋心のある幼馴染同級生の突然の失踪?神隠し?
深い傷を背負ったまま大学生へと・・・。
出だしから、持って回ったミステリータッチの展開にかなりイライラ・・・
だが、ラストで、その展開に納得。
そうか、こんな手法の脚本もありかの、一本。
どってことないが、何故か、愛おしくもある作品です。
韓国映画「ハウスメイド」を見た。
「ユァーマイ・サンシャイン」、カンヌ映画祭女優賞に輝く「シークレット・サンシャイン」の
チョン・ドヨン主演作。たいして綺麗ではないが、何故か味がある。私の好きな女優。
「素晴らしい一日」でも、いい持ち味を出していたが、
この作品は、体当たりで色気をむき出し、ヌードセックスシーン全開の濃厚映画。
お話は、上流階級の家のメイドして働きだし、「家政婦は見た」ではないが、
欲望と嫉妬が蠢くその家族の狭間で翻弄される。
やがて、本能のままに、その家の主人と関係へとつながっていき、
周囲にも察知され、どんどんと堕ちていく様を描く。
編集も間もすこぶるいい。
そして、予想をくつがえす驚愕のラストに唖然。
面白いです。
今更の「スウィング・ガールズ」を見た。
何故なら、矢口監督のベタな笑いが好きではなかったから・・・
だが、一応見ないとネ。
やっぱ、この人、手堅い。話のツボをちゃんと心得てる。
映画の醍醐味を。周防監督にも言えることだけど・・・。
ヒットメーカーたる由縁か。
ホラー映画「テクテケ」をこれも、今更見た。
今や、ときめくAKB48の大島優子の主演作。
3年前の作品なれど、「リング」のパターンなれど、
ホラーによくある、奇をてらう手法ではない正攻法のホラー作品。
なかなかの見応えあり。
大島優子、演技、上手い。
この調子で、渡り廊下走り隊の菊池あやかの出演の「×ゲーム」見た。
「リアル鬼ごっこ」の山田悠介原作。
小学校時代のいじめのゲームの仕返しがこの新たな残酷なゲームへと変貌する。
これがいい。見ていて、全然飽きない。
ラストも二転三転どころか、6転7転も・・・。いつ終わるんや?
ちょっと、くどすぎました。
ワンツーフィニッシュあたりで終われば最高傑作だったのに・・・
まあ、それにしても、面白い。
ホラー作品的な作品で2本続けて当たりは、珍しい。
ほとんどの作品はコケ脅しで終わり風がだけど・・・
この2作品は良かった。マル。
では、近々、「るろうに剣心」を見に行きます。
そう、セブンイレブンで前売り券買ったんだもん。
初めてのこと。
だって、それまでは売る側だったのにネ。
人生は不思議?
話は変わって、前田敦子もよく頑張りました。
苦労人アイドルだもんねん。
7年かけてか・・・。
苦労は報われる・・・ネ。
●映画三昧記8月22日
●僕は再度言う。木村文乃しか目がいかない。
「アベンジャーズ」を見た。目が疲れるとわかってはいるが、3Dで見た。
この映画のキャッチコピー、
”これが映画だ!”と言い切られては、見るしかないでしょう。
でも、案の定でした。
2時間20分、ラスト30分だけ見れば十分でした。
ほとんどが、マーベルコミック社のヒーローたちの説明、何故戦うのかがごっちゃり。
ここからネタばれすから、ご注意。
それにしても、ヒーローたちが、いがみあうこと、この上ない。
それに時間を割いて、
長い、長い、話が長い、会話も長い、
話もさっぱりわからん!
コミックヒーローものに、理屈はいらん、話の正当性も大していらんし・・・
私、大好きのスカレット・ヨハンソン(最初、誰やこいつ?弱そう!おばちゃんはいらん!
米倉涼子でもいい!)的、のブラック・ウィドー役に至っては
あんた、いる?だし。拳銃で戦うって、それはないわ、宇宙人相手に。
キャプテン・アメリカは、映画上でも、古いよ〜!とからかれ、
ユニフォームも、それは恥ずかしいわの恰好です。(往年ファンにはたまらないかもネ。)
マイティ・ソーも、何やってるんだか?さっぱりわからん、
弓矢のヒーローもいるだし?
まあ、結局、アイアンマンと、ハルクだけで、
十分です。
その二人で、話は解決ですから・・・。
ラストのCGはかなり、見応えはありますが、
「トランス・フォマー」などで、このCG類は目が肥えていますので、
あ〜また、やってるな〜!ですかな。
”これが映画だ!”は、言いすぎでした。ネ。
こうなったら、
日本でも、仮面ライダー、キカイダー、宇宙刑事ギャバン、魔法使いサリー、るろうに剣心、
ウルトラマンなどのヒーローたちで、戦うのもいいんじゃないですか?
秘密のアッコちゃんも、ドラゴンボールの悟空も参加したいと、言いだしそうだし、
ドラえもんも、「どこでもドア!」と名乗りあげたり、
キャプテンアメリカに負けじと、月光仮面も「僕も入れてよ!」もありそうだが・・・
とにかく、「アベンジャーズ」。
疲れましたのひとこと。
それと、3D、もう、いいや!見飽きました。
2Dで十分です。
●映画三昧記8月20日
●僕が愛する木村文乃はちょっと売れっ子になってきた。
NHKの終戦にたどりつくまでの時代考証ドキュメント番組の見るにあたって
人間の愚かな姿を見る。それに相まり、
「連合艦隊司令長官 山本五十六」を見た。
終戦記念日に見た。
これが、素晴らしい出来栄え。
きちんと史実に沿って、わかりやすい展開。
どう、戦争が始まって、どう、終戦がたどりついたかを・・・。
若干、人間像は美化しがちだが、努めてイーブンに描いている。
戦争に駆り立てていくメディアの功罪、戦争に垣間見る、おぞましいほどの人間の保身と意地。
そう、今回の原発事故の政府、東電、メディアの対応の様は、まさにそっくり。
何年たっても、何の反省もいかされない世の中。
これでは、日本の今ある平和の礎を築いてくれた
戦争で、若くして尊い命の御霊が浮かばれない・・・です。
人間の業って、やっかい。
映画は2時間20分の大作。
監督は、日本アカデミー賞を総なめした「八日目の蝉」、「孤高のメス」の成島出監督。
やはり、凄いわ!
みなさん、ご覧ください。
「麒麟の翼」を見た。
東野圭吾原作。阿部寛主演。TBSドラマ「新参者」の映画化。
やはり、監督が「いま、会いにゆきます」、「涙そうそう」、「ハナミズキ」の監督とあって、
見せどころが、手堅い。
ミステリーです。一見の価値あり。
韓国映画「美人画」を見た。
絵草子のために、幼き時から、女ながらに男として生きてきたが、
出会ったひとりの男に、女の目覚めと、父との狭間で、揺れ動く時代絵巻。
丁寧な画面とカット割に努力を感じる。ラストの川面に流れる絵模様が
この映画を物語っている。
あの「シックセンス」のシャラマン監督プロデュース作品、「デビル」を見た。
ビルのエレベターに閉じ込められた人々の中に、悪魔がひとりまぎれこんでいる。
ひとりひとり、次々と殺されていく・・・。一体、デビルは誰なのか?
その目的は何なのか?
お得意な分野だけあって、見せてくれるが、場所設定が限定的だから
少々飽きる。
「ラビットホール」を見た。
ニコールキッドマン主演。
一人息子を交通事故で亡くし、それをきっかけに夫との葛藤にも疲れ果てていく様を
同じ境遇の人たちの会を通して、どう、向き合っていくかを問いつめるヒューマンスートリー。
所々のカメラワークとカット割りが素晴らしい。
それにしても、相変わらずニコールはは綺麗です。
「アンダルシア女神の報復」を見た。
織田裕二主演の「アマルフィー女神の報酬」の第二弾。
今作も海外ロケが売りとあって、お話が散漫。
どうも無理無理のお話にウンザリ。
監督も、どうですか?映画作り上手いですよねみたな絵ばかりが目立って疲れる。
もっと、シンプルにならない?
「乱反射」を早送りで見た。失礼ながら・・・。
桐谷美玲主演だからか・・・
力量不足。
「ほしのふるまち」をみた。
富山舞台のご当地映画ですが・・・
これが意外にもいい。
主演の山下リオがとても可愛い。
とてもリアルな青春ラブストーリー。
たいしたお話ではないが、いじらしいほどのとても、ゆるりと、
ピュアな感じ。僕が高校生だったら、山下リオタイプにいきます。
やはり、ポチャ系か・・・。
「シャッフル2」を見た。
前作のサンドラ・ブラック主演がすこぶる面白い作品とあって期待大。
が、あ〜・・・出だしから魅力無い主人公が現れて、これはいかんぞよと予想は当たり。
ヒネリ感もないままにジ・エンド。
そら、話題にならへんはずです。
●映画三昧記7月27日
●僕はタブーを犯さない。
「森崎書店の日々」を見た。
舞台は、神田神保町、170軒も連なる古本屋街の一角の小さな古本屋。
男に裏切られ、仕事も辞め、失意の女性が、叔父が経営する古本屋の二階で住み込む。
たまに店番を頼まれ、常連客に戸惑いつつ、徐々に古本に引き込まれながら
叔父のやさしいまなざし、また、周りのあたたかい住人たちに救われ、前に進もうとする物語。
古本を愛する人にはたまらない作品でもあり、本を読む静かな空間と、会話の間の極端な長さが
この映画を象徴している。
こんな映画は好き。
「ベルベットアサシン」を見た。
「007慰めの報酬」のボンドガールの主演作。
超ストライクタイプだから見たが本音。
内容は、マフィアに脅かされつつ暗殺者として、並み居る男たちをバッタバッタと・・・言いたいが
これが、あまりにも弱い暗殺者にウンザリ。
曖昧なストーリーで、アクションも少々で、パッケージに騙されるなです。
でも、好きです。この女性。
「ロシアンルーレット」を見た。
ひょんな事から、命がけのゲームに巻き込まれる。
それは、17人の男たちが輪になり、自分の前の男の頭に銃口を突き付け、
その銃には、2発の銃弾が入っているが、回転させているので、発射するかは定かではない。
ゲーム進行の男の合図で、皆、一斉に引き金を引く。
次々と倒れてゆく・・・。最後の一人まで、勝ち残った者が、大金を得る。
そのゲームは、賭け金の対象となり、周りを囲んだゲームギャンブラーたちが、
勝ち残っていく男たちにお金を何十万ドル単位での死のゲーム。
このシーンは、手に汗握り、見応えあり。
やはり、映画はアイデアと脚本ありきを再認識。
しかし、オチが、ちょっと弱いから、惜しい。
●映画三昧記7月22日
●僕はすきっ腹。
「アントキノイノチ」を見た。
さだまさし原作。製作は「余命1ヶ月の花嫁」のスタッフチーム。
遺品整理業の仕事に就いた青年役の岡田将生。
高校時代に人の命の関わった傷を胸に、仕事で先輩の榮倉奈々と共に、
いろんな案件をこなしながら、孤独死の遺品と向き合う中、
イノチの深さを知る。
というだけで、重い話。
だから、見てる方も疲れる。お気に入りの榮倉も生かされていない。
で、オチは、
どうも不自然な終わり方。「そら、無理があるわ。」のひとこと。
当然、興行は不入りのハズですな。あまり、DVDも借り出されていない。
渋すぎ。
「忍道」を見た。
日光江戸村製作だから、舞台がその場になる。だから、広がり感もない。
アクションも少ない。
忍者史実に忠実に描いたのが売りとか、それでは面白みもない。
ただひとつ、ホメるなら、主演の佐津川愛美(腑抜けども悲しみの愛を見せろ、
悪夢のエレベター等が出演作、その中でも、腑抜けども・・・、が当たり役。)
もつとわかりやすい出演作はフジテレビで小泉今日子主演の「最後から2度目の恋」で、
中井貴一を追いかける女性を演じてたのが彼女。誰でもよかった役で損な役柄でした。
それはさて置き、その彼女の唯一の忍女の殺陣シーンでは、
ワンカットの長回しアクションは、よく頑張っていました。
たぶん、切り傷だらけの上、練習のたまもので、何度も何度も撮り直しの上での努力と迫力は
伝わってきました。
そう、それだけでした。
2011年アカデミー賞、ゴールデングローブ賞外国語最優秀作品賞のW受賞に輝く
「未来を生きる君たちへ」を見た。デンマーク、スウェーデン合作映画。
昨今、いじめ問題が改めて問われているが、
このテーマも、その点から始まる。
転校してきた少年が、いじめられっ子をかばったばかりにいやがらせに合う。
ただ彼は毅然と、立ち向かい、相手のいじめっ子が大けがをさせてしまう。
彼は、母は病死だが、見殺したのだと、父を責める行き場のない憎しみの衝動が
何事にも、過激な行動に駆りだされていく。
また、いじめられっ子も、両親の不仲に気をもみ、彼との行動になびいていく。
その彼の父は、月に数度しか逢えない。
テロ事件が頻発、子供たちが巻き込まれたアフリカのキャンプ医療現場で
精力的に仕事に従事している。
その彼のモットウは、目には目では何の解決にはならないと
その過酷な実態な中、ただひたすら治療に生きている。
その教えに従っていたのだが、もうひとりの少年にそそのかされつつ同調。
その結果、大きな事件を巻き起こしてしまう・・・。
この映画は、人は、憎悪、復讐・・・、暴力では何の解決もしないことを説く
少し説教的な内容ですが、
演出と構成はカメラワークは群を抜いていました。
●映画三昧記7月14日
●僕はサンフラワー号に乗船してないバースディ。何じゃソレ!
「続・激突!カージャック」を見た。
40年ぶりに・・・・・・・・・。
この作品は、あのスティーブン・スピルバーグ監督の
初の映画長編デビュー作品です。
えっ!初監督は「激突!」じゃないの?と、お思いでしょうが、
映画ファンならおわかりでしょう。その「激突!」はテレビ放映作品で、
あまりの評判の良さに、日本では映画館で公開されたのです。
大ヒットとはいきませんでしたが、映画評論家はもちろん、映画ファンも驚きをもって
賞賛しました。私も、これは凄い!と唸ったものでした。
だから、「続・激突!カージャック」は、続編かと、さっそく映画館に
足を運びました。内容は、予想をくつがえす展開でした。
ゴールディン・ホーン扮する前科ありの妻が、刑務所の夫の面会に乗じて、
脱走を図る。理由は、幼い一人息子が、親失格の烙印で養子に出されてしまい、
子供を取り返すため、パトカーをカージャックし、警察官を人質に
シュガーランドまで激走するという意外にもシリアスな物語です。
原題は「シュガーランド・エキスプレス」。なるほど。
もちろんカーアクションもありますが、脚本が緻密。今さながらに見ると
夫婦と人質警察官、追いかける警察のやりとりの人間模様と微妙な心を
繊細に描かれているのには驚きました。
若い時に見るのと、今とでは、こんなに見方が変わるのかな〜と。
当時も、この映画に感動したものですが、今見ても、さらに愛おしい作品です。
この作品が、ある意味、人生の転機の一因でもありますから。
スピルバーグは、その後、皆さんもご存知のように「ジョーズ」、「ET」等の
興行界を牽引するビックな監督にのぼり詰めました。今も第一線ですが・・・
この初監督作品で、凄さの片鱗はうかがわれます。
「ヒミズ」を見た。
園子温監督だぜ〜!
業界を驚愕させた、あの「冷たい熱帯魚」の監督とくれば、なおさら
この作品も業界では絶賛です。満を持して見る。
期待にたがわず、やはり、凄い!
今回の震災地を舞台に男女の若者の退廃な世界を圧倒的な迫力で
ぐいぐいと見るものを追い込んでくる。まさに園子温ワールド炸裂です。
共演の二階堂しほがいい。「害虫」当時の宮崎あおいを彷彿させる演技、
また、可愛いい。ファンになるよ。
えぐく、いびつな大人世界の間で、ふたりの若者が狂気する過程は必見です。
今や、向かう所敵なし!天才監督ですな〜!
「自殺サークル」を見た。
これが、園子温監督の10年前の映画デビュー作品。
あえて、今まで、見なかった。が、
こう、園子温監督の飛ぶ鳥を落とすイキオイの凄さに見る。
新宿駅のプラットホームから女子高校生54人が同時に手をつなぎ電車に飛び込む
衝撃なシーンが導入部。これだけで、もう圧巻。凄まじい血しぶき飛び散る凄惨さに
唖然となる。とことん、こだわったカットに目を見張る。
後は言うまでもなく、園ワールドの原点が、ここにアリ!
確かに天才監督ですが、このDVDの特典の撮影エピソードを聞くにあたって
とことんこだわりの撮影は、努力あっての才能だと強く認識させられます。
また、凡人の枠の想像を超える傑作でもあります。
「しあわせのパン」を見た。
北海道月浦、緑に囲まれた湖の畔にある一軒のパン屋さん。
東京から離れて始めた夫婦の四季を通じた心温まる人間物語。
どうです。この感じで、とても見たくなります。
「かもめ食堂」を意識させられます。
えてして、こんな期待は裏切られるのはのは関の山です。的中です。
主演は大泉洋、原田知世。
あえて、内容は書きません。
エピソードがあまりにも安直でアホくさいから・・・。
薄ぺらい人生観を見せられるほどつらいものはありません。
まあ、パンはとても美味そうです。
それだけ見るのと、四季折々の風景は見物だけで勘弁です。
あえて辛口なのは、こういうテーマは、
監督のかなり人生経験と、演出直感力が問われます。
「ミッション・8ミニッツ」を見た。
まさにハリウッド映画の極み。
死んだ男の脳は8分前まで記憶が残されているという発見で国防省のプロジエクトが始まる。
アフガンで重傷を負った大尉の脳を利用して、事件当事者の死んだ脳の記憶を
その男にインプットされ、テロ事件の犯人探しを。何度も、何度も、電車爆破テロ事件は、
その男の脳でリプレイされ、犯人にたどり着くまでの奇想天外なストーリー。
ただ、そのネタだけでは、途中で少々飽きてくるが・・・
そこはハリウッド娯楽映画、いやはや、手を変え品を変え、場面展開をもってラストへと、
ぐいぐい引っ張っていく。
ここで終わりかと思いきや、またひとつ、またひとつと、そして、トドメのオチ。
感心しました。
そう、ハリウッドの脚本は2年でも3年でもかけて、練るのです。
脚本のチョイス、練り方の時間のかけ方は半端ではないと、よく聞きますが・・・
これぞ、まさに、この作品です。
まあ、ちょっと、ストーリーに無理があるのを差っ引いても
面白い一作です。必見です!
「AKB48」ドキュメント映画を見た。
震災後の彼女たちの支援と、ステージ裏の模様が描かれる。
それぞれのコメントが入り、ファンにはたまらない作品。
並みの根性ではつとまらないAKBの壮絶な裏側。
売れるということは、半端ではない。
この少女たちは、いや、もう考え方は大人以上です。
戦いの場にいつも、いるからです。下剋上です。
あの総選挙をとやかく言う人は多いですが、
あのコメント、特にたかみなの”努力人一倍あっても誰もが報われないかもしれませんが、
努力するからこそ、チャンスはあるのです。だから、私は、今後も努力を続けます!”、
そのコメントに、AKBは集約されています。
だから、根強いAKBの活躍は今後も続くでしょう。
余談ですが、ちなみに、2か月前、お恥ずかし話ですが・・・
SKAの松井珠理奈の夢を見たのです。全然、ファンでもなく、タイプでもなく、
嫌いな方だったのですが・・・
その夢の中で、な、なんと、おじさん、キスまでしてしまいました。驚きです。
それからというもの、テレビでSKA、またはAKBに出演時は、つい、珠理奈を
目が追いかけてしまうのは、男の性でしょう。
神様、お許しください。
そして、磯山さやかさん。
「君はペット」を見た。
チャン・グンソクが出てるから、絶対見たくないはずが、
相手役のキム・ハヌル目当てで、ついに見ちゃいました。
タイトル通り、グンソクが居候のため、ペットになりきり彼女の家に居住し、
仕事もせず遊びほうけるとてもおバカなお話。
当然、話には広がり感などあるはずもなく、空回りなコメディが繰り返される。
そこは、当然、早回しでしょう。よくないことはわかっていますが、
耐え切れません。でも早回しでも、くだらなさは伝わってくるから恐ろしい。
あまりにも無残な出来に、キム・ハヌルが可哀そう。
チャン・グンソクファンには、失礼かもしれませんが、
この子、魅力ないです。
ブログ炎上は許してネ。
韓国映画「冬の小鳥」を見た。
7歳の少女が父親に連れられ、孤児院に。
よくあるベタなパターンが展開されるが、話が進むうち、
次々、孤児仲間がアメリカ人などに養子縁組で引き取られるのを
間の当たりにして自分の居場所は、もうどこにも無いのかと
傷つく少女の心のヒダを巧みに描いている。
ネタばれですが、少女が可愛がっていた小鳥が死んで埋めた場所に穴を掘り、
自分を自ら埋めてしまうシーンは秀逸です。
ディープなお話ですが、心を揺さぶる秀作です。
「能登の花ヨメ」を見た。
タイトルはまさに、地元初発の映画。見るのに二の足を踏みます。
また、主演が嫁役、田中美里、姑女役に泉ピン子とくれば、なおさら。
嫁姑問題ものか・・・ありがちかと、思いきや、これまた、いい出来なのです。
丁寧に描かれています。あなどるなかれ。
何故、見たかと言えば、学生時代、能登に旅行に行きナンパし土地の魅力に
魅かれた思い出があったからの単純な動機から。
でも、見て、良かったです。いい作品です。
「女忍」を見た。
知る人ぞ知る、「カラテガール」、「ハイキックガール」で女子高校生が
本物のカラテ驚愕アクションを見せた女性が主役の忍者モノ。ということで期待も高まり・・・
だが、反して、つまらん。この主役に罪があるわけじゃなく、
「抜け忍」などのチープな忍者映画専門の製作会社に問題あり。
相変わらず、舞台が森の中や、洞窟ときては・・・
うんざりする。話も面白くない。主役の良さをいかしていない!
「レッドゾーン2」を見た。
タイトルから、カーアクション映画と想像するが、
これは、ドイツのテレビドラマらしき作品。
まあ、一種の日本の「西部警察」ものと思っていただいてもいい。
原題は、「コブラ11」。
これ、前の配給会社の時の題は、「アウトバーンコップ」でした。
これじゃ、カーアクションが売りなのに、迫力なしとタイトル変更か?
そう、カーアクションには、前作同様、出だしからお金かけまくり
アウトバーンを貸し切ってのタンクローリー大爆破はありの、
無数の車を大破したりの大仕掛け。やる〜!CGなしのカーアクションは見応えあり。
ハリウッドにない良さが光る。ドイツの心意気を見せてくれる
ド迫力カーアクション。でも、話はしょぼいから、そこは早回し。
韓国映画「ただよう想い」を見た。
ひとこことで言えば、「好き。」、この映画。
売れない演劇とアルバイトで細々と生活の妻子がいる男に劇仲間の女性が言い寄る。
そこは男。のってしまい恋にどんどんはまりこんでしまう。妻子に罪を感じつつ・・・。
妻はうすうす女の影を感じながら、何事もなくふるまう気丈な女性。
男と女たちの三人模様の行方は・・・。
断然、この映画、演出と編集が上手い!
極めつけの演出は、夫に妻が別れ話を切り出され、
やけ酒を飲もうとする時の演出は見もの。心に溜まった淀みを上手く演出。
唸ってしまう。編集も、いきなりの場面展開にアレッとするが、これが、
心情を高ぶらせるに一役買っている。この監督、やるぜ!の一語!
韓国ならではのシビア恋愛映画はいいね〜・・・。絶対、日本にない世界。
だから、私、韓国映画の恋愛モノは好きなんだ。
まあ、断然、ホ・ジノ監督の「春の日が過ぎ行く」が永遠の一番だけどもネ。
イギリス映画「ゴーストライター」を見た。
面白い!と巷では評判で見る。
女性事件で裁判から逃れるためアメリカから逃亡した、アカデミー賞受賞の
名匠ロマン・ポランスキー監督が、腕をふるう。見ものだ。期待は大きい!
話は、元イギリス大統領が、自伝を出版しようとするが、
前のゴーストライターが事故死?で、ある男にお鉢が回ってくる。
しかし、男は次第に、元大統領の過去をたどっていくにつれ、ある秘密にたどり着く・・・。
緊張のサスペンスは、1秒たりとも目が離せぬ展開にどんどん引き込まれていく。
まさに贅沢で濃厚な映画である。
まさにロマン・ポランスキー、その上、御年80歳とくるから、
なお凄い!お勧め、必見です。
「指輪をはめたい」を見た。
榮倉奈々主演がみずみずしく輝きを満ちた青春映画の佳作
「檸檬のころ」の監督岩田ユキの最新作。
お話は、山田孝之扮する、しがない薬置屋サラリーマンが、
スケート場のリンクで横転して、部分記憶喪失。
己の立場はわかるのだが、手にした指輪は何なのか?
そして、恋人のように言い寄ってくる会社同僚の小西真奈美、
風俗嬢の真木ひとみ、公園紙芝居屋の池脇千鶴たちの存在がどうもわからない。
この指輪は誰に手渡すのだったのか・・・?
男は混乱、戸惑い、女性との翻弄の中、結末は意外なエンディングを迎える。
なかなか、あなどれない映画だが、所々、映画してます、が鼻につくのが難か。
でも、さりげなく面白い。
私、一押しの「ヒミズ」の二階堂ふみも狂言まわし役で出てる。可愛い。
「永遠の僕たち」を見た。
アート系のソニー、ハリウッド作品。
高校にも行かず、見知らぬ葬式に手当たり次第に出席を日常とする変わり者の
青年が知り合ったのは、余命いくばくもない女子高校生。
彼だけに見える、いつも寄り添っているのは、幽霊としてカミカゼの特攻兵役の加瀬亮。
とても、不思議な三人の物語が展開していく・・・。
あまりにも刹那的で、生きる意味を問いかける。傷ついて、傷ついて、人は何を求める・・・。
あなたの死生観は・・・。言い知れぬ世界は、「無」がすべて。
そう、僕たちは、確かに生きている。
一体、何故、そう、生きるの?答えは風に舞っているか・・・。
「管制塔」を見た。
ソニーミュージックが手掛けた作品。自社のバンドを売るため・・・。
だからミュージックビデオのドラマ60分映画版。
お話は、15歳の少年少女が、無力な自分のジレンマにイライラしながらも、
思春期にありがちな絶望感をにじませつつ互いに音楽の世界で通じ合う。
あの「踊る大捜査線」、「海猿」、「おっぱいバレー」等のROBOT製作。
このジャンルは不得意分野だけど、俺たちだってこれ位、作れるか?
しっかり、岩井俊二を意識しながらの世界。でも、薄っぺらい。脚本が、あまりにも安い。
この世界観は好きなだけに、どうしても辛口になる。
やっぱ、岩井俊二は、凄い!を改めて認識させられる。
早く、岩井俊二の新作、見たいよ〜。
韓国映画「セックスイズゼロ」を見た。
ただ、大好き!ハ・ジウォンだから。そう、見逃してた10年前作品?
のっけから、ベタなエッチなコメディなオンパレード。
ハ・ジウォンもあまり生かされていないし、そう、可愛くない。
韓国では480万人動員とか。すみません、早送りしました。
「人生の逆転」の時が一番、可愛かったネ。
「遠くの空から」を見た。
内山理名主演のラブストリーと思いきや、韓国光州事件の歴史事項が
フィードバックするストーリー。
内山は、会社の上司50歳の韓国人に何故かこころ魅かれる。でも自分には婚約者はいる。
互いにこころの傷をかかえながら、求めない不確かな関係が続く・・・。
そして、秘められた過去がほどかれていく。
映像は綺麗だし、編集の間もいい。だが、お話がトンチンカン。
これは、ないぜ!のストーリー。
堤真一との共演の大好きな珠玉の作品「卒業」のティストに似ているのが、
ちょっとイヤだが、でも、この世界観は、やはり好きです。
「ブリザード」を見た。
これは、モバイル動画ムービーと知らずに見る。
どうも、20分単位で、いきなり場面が暗くなるのは、
配信がそういうことか、続きモノか、つないだ作品。
主役の夏帆が属する大学の登山クラブ員たちが、ブリザードで、雪山で遭難する。
たどり着いた山小屋は、廃屋。
そこから身動きできない、救援も断たれた状況の中、
食料も少量、限界は時間の問題。その最中、ひとり、またひとり、
次々と部員が殺されていく・・・。
犯人は一体、誰なのか?追い詰められた極限のなか、想像を絶するラストが待っている!と
言いたいが、オチは何故か、読めてしまう、犯人も。
そうです、自慢します、私は、あの衝撃の「シックスセンス」で、途中で
秘密がわかったほどですから、これごときの犯人探しはお手の物です。
見所は、ラストの夏帆の表情がとてもいい。これは見ものです。
韓国映画「大韓国民1%」を見た。
このタイトルだけでは、何じゃないな?ですが、
男だらけの軍隊で、ただひとりの女性士官が孤軍奮闘、いやがらせ、
いじめにも耐えチームリーダーとして実績をあげていく。
だが、訓練のさなか、遭難し、北にたどり着いてしまう。
さて、どうなることやら・・・。
まあ、男「海猿」か?ですか・・・
韓国では、たぶん、受けたでしょうネ。
●映画三昧記6月14日
●僕は干物女が大好き!
そう、「ホタルノヒカリ」を見た。
ひうらさとる原作のテレビドラマで好評を博し映画化。
私、テレビシリーズは欠かさず、見ていました。
大、大、大好きドラマで、ホタル役の綾瀬はるかが、Tシャッにジャージ、
そして縁側でビール、ゴロゴロ、ゴロゴロ・・・グータラ、グータラ・・・
でも、仕事はきっちり!
あ〜いいな〜・・・
何かと、「部長〜!」
「あほたる!」と、ダンナ役の藤木直人の珍妙な掛け合いは最高!
なかなか、ドラマで笑わない私めも、つき吹き出しちゃうノリは、
キュートな綾瀬の可愛さも相まって、抜群にハマッタ番組でした。
でも、映画化の内容が、イタリアにの婚旅行設定に
これは、まずいぞ!の予感。
やはり・・・、的中。
何じゃいな!
出だしは、良かったのに・・・
案の定、ローマが舞台になり、
ま〜、つまらん、つまらん、
共演者の松雪泰子、手越裕也がミスキャストもあり、
てんで、空回りのダメ作品。
劇場内は、水曜日とあって、女性がほとんどの100人ほどで見ましたが・・・
ほとんど、みな、笑いもしない。
天地がひっくり返るほどの、全然、面白くもなく、
早く、終われよの感じ。
やれやれ、そろそろ終わりかと思いきや、また、場面展開が数度には
口あんぐり、鈴木あぐり。
ここ、10年、最低の作品です。
やはり、あのドラマは、日本特有の縁側でのシーンがあってのほのぼのさだと
痛感しました。
最後に、ひとこと、綾瀬はるかと藤木直人には何の罪はありません。
演技はちゃんとやっていました。
問題は、脚本と監督と、製作者の、このドラマファンの気持ちを逆なでする制作意図が
最悪ということ。
あ〜、疲れた、疲れた・・・。
テレビドラマでの第3弾に期待しましょう。
「素敵な金縛り」を見た
そう、三谷幸喜監督作品
笑いのツボは心得たものだが、
お話は、幽霊が法廷の証人になるという摩訶不思議な設定の
妙味が売りだから話は、当然、クドクなる。
三谷の世界は、舞台出身だけあって、舞台設定を、
映画にしたモノが多い。
この作品も、推して知るべし
でも、見るべきは、深津絵里が可愛さか。
それなしでは成り立たないキャステイング。
映画自体は、ちょっと無理がありましたネ。
「ショートカット」を見た。
この作品も三谷幸喜作品だが、WOWOWでのTV放映作品。
この作品は、2時間、カットなしの撮影方法でドラマを作り上げた冒険的。初の試みか?
脚本の妙と、それに伴う仕掛け、撮影段取り、
主演の中井貴一と鈴木京香のパフーマンスが見どころだが・・・
物語は、上手くいってない夫婦が、妻の法事に出た帰りに車が故障し、
徒歩で森の中をさまようはめに・・・、突然のクマ?に出くわしたり、
妻の幼なじみが登場して翻弄されたり、お互いのアラをえぐったり、
てんやわんやの騒動が繰り広げられる。
セリフがどんどん飛び交い、休みなしだから、
見ている方がハラハラもの。疲れる。
始まって30分ほどで、飽きてくるというか、カメラマンも大変だとか、
台本覚えるのきつかっただろうな〜とかの方に意識がいって、
感情移入できない。予備知識で、3回も撮影をやり直したという事もあり、
キャスト、スタッフともへとへとか〜と、頭をよぎることしばしば。
なんか、身内受けというか、2時間ドラマをワンカットで、
凄いだろう〜みたいな、感じを押し付けられているような・・・
まあ、とにかく見ました。疲れました。
やはり、カットカットの妙があるからこそ、映画になるのを実感しました。
「モテキ」を見た。
森山未来主演のラブコメディ。
30過ぎの童貞男。当然、仕事にも自信がない。
しかし、その男に春がやってくる。
“モテキ”である。言い寄ってきたのは、長澤まさみ、麻生久美子、仲里依沙。
内容は、完全にノリノリ、漫画風、ミュージカル風。ミュージックビデオ風、
あらゆる悪乗りが連打される。面白いぜ!
森山、長澤は「セカチュー」以来のコンビ。
ハッキリ言って、この映画、完全に長澤まさみの独断場。
一皮むけました。キュートなまさみにドッキリ、セクシーシーン続出。
キスシーンもディープだぜ〜!ワイルドだぜ〜!
遂にまさみの代表作です、これは。
内容も、カラオケを巧みに小道具にして、テンポよく、いい出来です。
韓国映画「坡州パジュ」を見た。
パッケージの女性が魅力的なのと、何か刹那的なデザインに・・・
残念ながらテーマは、姉の男に魅かれる女の話なのか、
地上げ屋の戦いなのか、一体、何が言いたいのか、さっぱりわからない。
てんで、乗らない、面白くない映画。
韓国映画「ベストセラー」を見た。
内容は、ジョニー・デップ主演、盗作を指摘された作家に振りかかり
驚愕のラストを迎える「シークレットガーデン」と
韓国ホラーの代表作「箪笥」を足したサスペンスもの。
ただし、この作品は、導入部が面白く、
その期待値にラストは、そんなものか・・・で、終わる典型的作品。これも、そう。
救いは、丁寧には撮っているのには感心。
連続して、韓国映画「愛の運命」を見た。
これも、「坡州パジュ」同様、テーマがぼやけている。
感情移入など出来ない。エイズの女と男の退廃なストーリー。
へんなメロドラマを見ているような・・・
あ〜・・・10年前の「イルマーレ」、「8月のクリスマス」、「リメンバーミー」、
「猟奇的な彼女」等の韓国映画ブームの走りが懐かしい。
「GSワンダーランド」を見た。
グループサウンズ全盛時代に、とにかくスターに仕立て上げるための奮闘物語。
そう、“オックス”のオマージュ。
主題歌も、このために書き下ろしの橋本淳作詞、筒美京平作曲とくるから、
徹底している。バカっぽいストーリーだけど、この世代に生きた一人して
感慨深い。当時、100ぐらいのグループ名も言えたぐらいですから・・・
「落語娘」を見た。
ミムラ主演。今、心の隅で一押しの女優さん。好き。賢そうだし、
ちょっと、臼田あさ美にも似てていい。
お話は、相撲同様、男社会の落語界に一輪の花か・・・。
女だてらに落語をやるというのは、大変大変。
それに輪をかけて師匠が破天荒。鼻つまみ者。
その師匠は一生一代の大勝負に打って出る。
幻の落語、呪われた落語に、死をかけて・・・
何かと振り回されながらも、落語が大好き娘の奮闘と、さりげなく人情を描いた、
語り継がれる「桜の園」の名匠、あの中原俊監督の佳作。
「クローバーフィールド」を見た。
「ブレアウィッチ・プロジェクト」から始まった、手持ちカメラでの演出映画。
そのジャンルでは、「レック」がゾンビパニックで驚愕させ、
低予算ながら大ヒットした「パラノーマルアクティビティ」の
心霊ものなどだが、シリーズ化されるほど人気を博したが、
これはCGをふんだんに組み合わせての正体不明モンスター襲来を描く。
前半20分は、たわいもない、素人が撮るワークカメラと
いかにもよくある絵を演出し、見る側をイライラさせる確信犯的な出だしは、
後半のリアル性をいかすためだろう。
モンスター出現後は、怒涛のパニックが繰り広げられる。
カメラを手振れをさせたりしながらも、そこはハリウッド、
カメラワークの構図が見事なまでに上手い。
それまでは意図的に素人構図だったから、そこまで素人は撮れないよ〜の
突っ込みのひとつも入れたくなる。ワビサビと展開の上手さは、
やはりハリウッドの力量。エンディングも上手い。
これも低予算ながら大ヒットした。ハリウッドの底力はやっぱり、凄まじい。
でも、これ、早送り見てもいい。なにかと、くどい感じが鼻につくかな。
そう、好きじゃない。
「山形スクリーム」を見た。
笑いとホラーが売るの山形町おこし映画?
全然、面白くない。
監督竹中直人の独特の笑いのセンスのオンパレードにヘキヘキ。
一体、何が面白い。悪乗りというか、センスがないのか?
ひとりよがりのノリは、出演者もどうだったか・・・?
見ようか見まいかと迷っての見て、コレ。やっぱ直感当たりか。
「海猫」を見た。
今更ながらの・・・
今は引退した伊藤美咲の当時、大胆ヌードが話題をさらった映画。
お話が、え〜っというぐらい、昭和初期的な展開。
現代なのに、愛もさだかでもなく、海の男に嫁ぐのは・・・?
何故、そんな勝手男と結婚したのか?なんで、そこまで我慢するのか?
なんで、簡単に義弟にこころ動かされるのか?
どうも受け入れない展開に興醒め。
監督が故森田芳光。「失楽園」に続くのが東映の売りで、製作されたのはずなのに
どうも空回り。う〜ん、監督の力量はヒシヒシ伝わってはくるが、
いかんせん、テーマが悪かった。
伊藤美咲の大胆さも(ヌードだが、お乳はNG)いいが、
演技に限界さを感じ、芸能界の引退は正解ですネ。
チョーウヤの梅酒の時が花か・・・。
●映画三昧記5月23日
●僕の史上空前の70本まとめて映画三昧祭り
お待たせしました。(待ってないか!)
見まくりました!
4ヶ月間で、怒涛の70作品です。
書いて書いて、ヘトヘトです。
どうぞ。よろしければお読みください。謙虚です。
韓国映画「不器用なふたりの恋」を見た。
韓国の国民俳優とも呼ばれる59歳の名優ア・ソンギ主演とイ・ハナ共演の年の差ラブストーリー。
五十過ぎの恋愛知らずの写真修理工と、
自分の全財産8000万持ち逃げし、亡くなった親友が亡くなる前、
「娘の面倒を見てくれ。」と身勝手な哀願され、その若い娘を面倒をみだしてから
とても不器用な恋が始まる・・・。
男は恋愛経験もうとく、どう接していいかわからない。
その娘は、男にもっと羽ばたけとせっつく。
互いに、歯がゆさに戸惑いながらの恋の行方は・・・
あ〜いい。とてもいい。
この年にはお似合いな映画。
個人的には高校時代「小さな恋のメロディ」から始まった恋の映画の切なさから
かなりの経験をし、この映画に行き着くとは・・・
監督は新人監督ながら、才気みなぎる演出。
男と女の語らいでは、女性は顔半分も満たない撮影方法は新鮮。
あ〜たまらない作品。
女性も、どこにもいそうな感じだが、私はタイプだから感情移入してしまう。
ただ、ラストは、もう少し物足りないか・・・贅沢か・・・
ホ・ジノ監督の「8月のクリスマス」をちょっと意識した映画です。
好きです、この映画。
「ミッションインポッシブル・ゴーストプロトコル」を見た。
典型的なハリウッド映画の娯楽作。ノリも「007」を遥かに超える。
話はややこしいいが、何故か、飽きないし、
トムが相変わらず命知らずの超高層アクションのプロ根性に頭が下がる。
世界ロケもふんだん、これでもかこれでもかのアクションのつるべ打ち。
この手は難癖つけられない。目くじら立てたら意味もない。
はっきり言って、面白い。久々にハリウッド映画に堪能。
でも、このジャンルばかり見てたら、
たぶん飽きるでしょうネ。間違いない!(お前は長井か?)古いな〜!
韓国映画「義兄弟」を見た。
韓国の名優、ソン・ガンホン、若手実力俳優のカン・ドンウォンが、がっぷり四っの娯楽作品。
これが、凄く面白い!北のスパイと南の元公安調査員が、あるきっかけから、
駆け引きの中で暮らしを共にし、お互いの情報戦を繰り広げる。
この設定がいい。脚本もテンポよく、笑いもあり、
どんどんと話は進んでいく。また、エンディングは韓国映画には
珍しくハッピーエンディングというのも、またいい。
韓国では2010年度興行成績NO・1の550万人動員作品。うなづける大ヒットである。
「ハラがコレなんで」を見た。
「川の底からこんにちは」のおなじみ石井裕也監督。満島ひかりのダンナ。
主演は、あの仲里依沙。内容は親に内緒で妊娠し、デカバラも何のその、お金は無くても、
風の向くまま“粋に行こう!”の心意気で、ヘンテコな住人に囲まれ生きていく。
荒唐無稽の物語のうえ、やりすぎ感にくどさを感じるが、会話自体は
世の中をちゃんと見ている石井ワールドだから、
「人生、風まかせもよし・・・ある意味、力抜いて粋に生きようよ。」
でも、これは、半端なくやりすぎですネ。
デフォルメもほどほどに・・・。
「ばかもの」を見た。
生真面目な成宮寛之が、ちょっとやんちゃな内田有紀との恋の痛手にアル中になり、
どんどんダメ男、“ばかもの”に落ちていく。そこから知り合う女性は、白石美帆とくるから
当時、男なら内田、白石の可愛さに一度はいいな〜、食べたいな〜の世代には、
とても感慨深い展開。でも、もう、おばちゃんだもん。
また、成宮の母役が浅田美代子とくる。これまた、“となりの美代ちゃん”ファンには
切なくなるキャスティング。そんな思いの中の鑑賞。
監督は「デスノート」、「あずみ2」の手堅くまとめる金子修介。
やはり、話は読めるような流れだけど、私情的に好きな話。
恋って、とてもややこしいが、真剣じゃなきゃ、心にくさびを打てない。
恋は、本気でしてみたいと切に思った作品でした。
「奇跡」を見た。
「ワンダフルライフ」、「誰も知らない」、「歩いても歩いても」の是枝裕和監督。
この作品、一般的には、どってことないような映画で、片付けられそうな・・・
興行的にも当たらず、業界でも、世間でも話題にもならず・・・
でも、この映画、あなどれない!いい!のだ!
さりげない緻密な脚本。これぞ、是枝ワールド。
この何気にして。とっても人間を描いているし。
とてもとても、やさしさに満ちた、あたたかい映画。
この監督、天才ではない。ちゃんと人間を描ける秀才の努力家です。
物語は、複雑な親子の事情の中、子供たちなりにたくましく、生きる・・・
お話自体に取り立てて内容ではないが、ひとつひとつが、とても丁寧に描かれている。
秀逸は、ネタばれ、ごめん、“新幹線がすれ違った時、絵の火山が爆発し、
ショットショット絵の巧みな切りとり方はもう、感動的に素晴らしい。”
道端にそっと、咲いたたんぽぽのようなさり気なく、心の琴線に触れる作品でした。
ありがとう、是枝監督。
「東京オアシス」を見た。
「かもめ食堂」、「めがね」、「プール」、「マザーウォーター」の製作スタッフが
贈る最新作。残念ながら、これは、はずれ。
言葉遊びばかり。絵で見せてくれなくちゃ。
小林聡美が、何故か、パッとしない。
東京オアシスどころとか、「東京砂漠」。
韓国映画「昼間から呑む」を見た。
タイトルがいい。そう、昼間の酒はうまい。が、後で、疲れる。
てなわけで、お話は、居酒屋で友人との旅に出ように誘われ、
結果、自分だけひとり行くハメになる。訪ねたペンションは、場所違いの所に泊まるわ、
行き連れの女には騙されるわ、パンツいっちょで雪山の道に置き去りにされるわ、
誰もこの様では助けてくれないわ、やっと。拾われるが、ホモの魔の手がのびるわ、
しっちゃかめっちゃかの珍道中。
これが、低予算のインディペンデントムービー。
これが世界から絶賛された。そう、確かに面白い。1時間位までは・・・。
だが、後半が、前半が面白すぎて、息切れ・・・。
でも、しっかりとした脚本と情熱にマル。
余談ですが、この映画、あるシーンではホ・ジノ監督の「春の日は過ぎゆく」の、
ロケ地、あの駅シーン、二人が出会う名シーンをなぞっています。
嬉しくなります。
他の作品でも、リスペクトされているのが、たまらなく嬉しい。
何といっても「春の日は過ぎゆく」は私の永遠の最高の作品ですから・・・。
「冷たい熱帯魚」を見た。
業界を騒然とさせる、あの園子温監督。
う〜ん!唸るぜ!怒涛の迫力!これぞ映画!
あまりにもグロテスクな内容だから、引く人もかなりいるのでは・・・
人を切断する、肉塊を川の魚のエサに。
たぶん、あのペット愛好家猟奇大量殺人事件で世間を騒然とさせた
実話の事件を参考にドラマ化したもの。
でも、これは、見るべし!
昨今、あまりにも“ゆるい”作品にお客も慣らされ、
ココロをやさしく撫でる映画に偏りがちで、そんな映画が良質だと・・・
この映画を見て、一変に目が覚めました。
一線で頑張る他の監督さんは、一体、何なの?と思わせるような強烈で、
心臓をわしづかみ、脳をえぐる作品でした。
ま〜凄いわ! まさに必見です。
またその上、
もう1本の洋画が、とどめを刺す!
「ウィンター・ボーンズ」を見た。
インデペンデント映画で、アカデミー賞作品賞等にノミネートされた作品。
父が失踪し、長女17歳の娘がひとり、母と幼い弟妹を守り抜く様を描く。
その道のりはダーティな親戚一族に翻弄され、自ら父の深い闇に突き進んでいくという。
ストーリー的には、取り立てて何というわけではない。
だが、このグイグイと引っ張る圧倒感は目を見張る。
主演の子も、まさにクールビューティ。
主演女優賞にもノミネートされた渾身の演技も素晴らしい。
この映画のメッセージは、世の中は何かと、みな、普通のしあわせが
当たり前かのように暮らしているが、どこかでは食べていくことだけが、
精一杯に生きてゆく人たちがいることを、心すさぶる描き方で訴えている。
何か、新しい映画の形を見たような気がする。
凄いの一語である。天才。
「ハンナ」を見た。
情報諜報部員がある事情で、残された幼子を人里離れた雪山の森で、戦う女に育ててゆく。
銃、柔術、あらゆる知識を教え込んで、そして、旅立ちの日を迎える。
放たれた少女は、誰にも止められない。
そう、ここまでは前半、息つく暇もない展開で、唸らせる。面白い。
あの「レオン」を若干、彷彿させるが、これは、後半もいけるぞと・・・と思ったはいいが・・・
な、なんと話はゆったり、情緒あるロードムービーに成り果てる。
逃げて、逃げて、逃げて、挙句の果ては、話もいい加減で無茶苦茶になり、
えっ、こんな反撃で、適役、仕留めましたはないでしょう。
まあ、見所は、ベルリンでのエキストラもふんだんに使い、駅から地下道での
長回しシーンは見ものですが・・・(これは、わかる人にはわかる業界受け撮影ですが・・・
撮影に時間かかったやろな〜!)
「ブライドと偏見」のジョー・ライト監督だからか・・・
前半が良すぎた!あのイキオイだけで製作したら大ヒットしたかも!
5年前作品「大奥」見た。
そう、この手は、全然見たくもなく幾年か・・・。でも、確認作業で見た。
当時、フジテレビで人気を博し映画化。
仲間由紀恵主演。取り巻きを、テレビドラマで女のドロドロ戦いを演じた、
おなじみ浅野ゆう子、松下由樹.、木村多江に加え、杉田かほる、井川遥等・・・どうせ、
マンネリの中味とたかをくくり見る。これが予想外にいい。脚本がすこぶるいい。
撮影も丁寧に撮っている。なかなかの大奥絵巻ではないでしょうか。
調子をこいて、またまた時代劇を。
「最後の忠臣蔵」を見た。もう、タイトルだけで辛気臭い。が、が、が・・・・レデイ・ガガ!
これが、おったまげのいい作品に仕上がっている。
ワーナーブラザース配給だけに気合入っている。
アメリカ人に日本の武士魂を見てもらおうという気概のある作品!
「北の国から」の杉田成道監督。やはり、上手いですな〜。こころの機微の捉え方がいい。
主演の役所広司も、やっぱ上手い!
共演の桜庭ななみの演技も初々しくいい。可愛い。ファンになる。
お話は、忠臣蔵の討ち入りにまつわる外伝。
討ち入り前に、赤穂浪士のひとりの男が忽然と消えた。
周りからは、逃げだしたと決めつけられたが・・・
しかし、それは、大石倉之助の密命による行動だった。
大石の隠し子、乳呑児を、病弱の生母の亡き後、お前が無事に育ててくれたと・・・
これはある時期がくるまで一切、打ち明けてはならぬと・・・
商人に身を変え、16年の歳月をかけ、作法も行儀も立派な娘に育て上げるが・・・
だが、そこに待ち受けていたものとは・・・
ラストは涙、涙の号泣ものです。
特に役所と佐藤浩市との言葉なくして通じ合う男と男が見つめあうシーンは秀逸。
ただ、難をいえば、テレビドラマ的なちょっとくどい演出はたまに傷か・・・
話にも無理があるし・・・殺陣シーンも監督、手慣れてないので、弱い。
とにかく、それをさっぴいても、日本人の心意気を感じる、渾身の作品。
ブラボーです!これは、単純に武士の生き様に泣いて泣いて欲しい映画です。
大好きです。
韓国映画「カウォンドの恋」を見た。
どう。このタイトル。見たくなるでしょう。
満を持して見る。
が、出だしから、しょぼい不細工な女と風采の上がらない男のからみ。
何じゃ、これ!それも、10年前ぽっい作品。
詐欺やで〜!と思い、観念して見てたら・・・ついつい、面白くなってきた・・・。
韓流ファンは怒る内容ですが・・・
結果、意外にもシュールで、さりげなく、ありがちで、いけます。
なんか、「美術館の隣の動物園」等時代の良さの時代的韓国作品でした。
新藤兼人の「1枚のハガキ」を見た。
もう、凄い!としか言いようがない!御年98歳の監督でっせ〜!
戦争末期、1枚のハガキを託された生き残り軍人豊川悦史が、
同期の残された妻大竹しのぶを訪ねていき、すたもんだの末、未来を生きていこうとする。
戦争の悲劇と人間の生きる強さを確かな演出と、脚本力でぐいぐい見せていく。
編集の上手さはスバ抜けてよく、展開も心地よく新鮮。
やはり、名監督は、幾つになっても素晴らしい!
拍手拍手もの名作です。本当にありがとうございました。
「アリスグリードの失踪」を見た。
これは不純な動機から見たもので、それ見たさだけだったが、
それが、面白い。誘拐者、犯人の3人劇ながら、スピード感ある展開。
脚本がいい。全編ボールギャク猿轡の女優さん、「007慰めの報酬」のボンドガールらしいが、
どうもぶすけてる〜!でも、ギャグが似合っている。見て損はなし。
韓国映画の「素晴らしい一日」を見た。
拾い物名作「アドリブナイト」のイ・ユンギ監督らしい作品。
1年前に元彼に貸したお金を取り戻すべき1日、一緒に元彼の知人めぐり、金策訪ね回る。
そこで、知人との交友関係に人柄がだんだんと初めて知り得る。
付き合った時にない感覚に変化が・・・
別の彼のココロを知る。別れて初めて「彼」を知るか・・・。
本当に新しい手法です。
ラストはハッピエンドではないのですが、
別れても、あの人と付き合ってよかったな〜と思わせる、ハートウォーミングな作品。
素敵な作品です。
女優は「シークレットサンシャイン」の女優。いい味出しています。
伊藤あさ子にちょっと似てるかな?(失礼)
藤沢周平原作の「小川の辺」を見た。
東山紀之主演。監督は篠塚哲雄。藤沢周平「山桜」コンビである。
前作は甘口な感じではあったが、今作は、武士道とはこういうものだと、
武士の志、作法と、淡々と丁寧に描かれている。
本当に見応えある作品になった。拍手ものです。パチパチパチ・・・
東山の演技がいい。
今更で、「ハッピーフライト」を見た。
あの「ウォーターボーイズ」、「スイングガールズ」、「ロボジー」の矢口監督。
まあ、手堅いって感じ、娯楽のツボは心得ていますが、
映画ワクワク感がないのはテレビ的なのか、退屈はしないけどネ。
綾瀬はるかは可愛い。胸もでかい。
小津の「夾秋」を見た。
これはいい。
「東京物語」を彷彿させる出来栄え。家族、親子感情を巧みに切り取っている。
素晴らしい作品である。
この小津の日本独特の世界観を、世界も理解し認めてくれたということは、
やっぱり凄いです。見応えあり。
「穴」を見た。
ひとときのバカンスに若者たちが選んだのは、
森の中の土の中に隠れたコンクリートの秘蔵的な穴の施設。ここで夜通しの乱痴気騒ぎ・・・。
だが、そこに待ち受けていたの恐ろしい罠。誰が仕掛けて、誰をはめるのか?
SOW以来、限定的シュエーション映画が増えましたネ。あまり面白くない。
韓国映画「うさぎとリザート」を見た。
生い立ちにこころの傷を背負った帰国子女と、心臓に持病を持つ男が知り合う。
うつろにただよう時間を共有しながら、二人の過去の糸がたぐられていく・・・。
いい。韓国映画の神髄。このような、けだるくも流されていくこの感じ。とても好き。
女優も好き。好き好き好き・・・私は一休さんではありません。
ヒッチコックの「救命艇」を見た。
海難事故で脱出、救命艇で海をさまよう10数名の
数奇なドラマが解き明かされていく。
ヒッチコックならではの緻密な人間像があぶりだされる。
ただ、限定場所だけにあきてくるのはいかしかだない・・・。
「青い車」を見た。
ARATA、麻生久美子、宮崎あおいという、ただならぬ共演。
そう、やはり、ダークな世界。
この手が好きものにはいいかも。ここまでくると、何か疲れます。
名作「めし」を見た。
上原謙、原節子の倦怠夫婦物語。
名監督に名をつられる成瀬監督の世界。
上手いと思うけど、どうも乗らない。
「ひとりかくれんぼ」を見た。
AKB48の増田有華(まだ無名か?)主演のホラー映画。
どうにもこうにも、怖くはない。
この手の恐怖の仕掛けは出尽くした感が否めない。
ホラー史上最低最悪の「貞子3D」よりはマシ。
韓国映画「アジョン」を見た。
韓国で大ヒット!過激なアクションの売りにつられて見る。
ウォン・ビン主演。えげつないぐらい暴力描写満載。ゲンナリ。
こだわりのカメラワークは見事だが・・・。
「あの空をおぼえてる」を見た。
度肝を抜くぐらい、話がアホくさい。
これで、号泣する人がいるのか・・・?
事故で長女を失い、ひとり残された長男に、これでもかと八つ当たりする
竹内豊扮するお父さん役に誰も共鳴はしない。ほんまにびっくりする。
妻役の水野美紀も一緒に夫婦で息子を追い込む。あまりにもむごいストーリー。
こんな脚本でOKなの?
「ごめん」の富樫監督作品。えらい腕、落ちましたな。
洋画「白いカラス」を見た。
ニコール・キッドマンとアソンニー・ホプキンス2大スター共演の
ミステリアスな老いらくな恋愛劇?
ただ、意外にもストーリーの展開もいい、退屈しない。
老いぼれ爺と秘密のある熟女に興味のある方は必見か?ニコールはやはり神秘的に美しい。
「あぜ道のダンディ」を見た。
「川の底からこんにちは」の石井裕也監督(くどいようですが満島ひかりのダンナ)。
だから見た。
あの名脇役の光石研初主演作品というのも売り。
妻に先立たれた50歳のしがない男のやるせない“男気”をコメディタッチに描く。
うだつが上がらないが、子供たちには見栄を張り、父としての威厳を繰り広げる。
それなのに息子と娘は無視。そこへきて自分を癌と信じ込み、余命なしに翻弄される・・・
つつい見てしまうが・・・のらない。
印象に残るのは、家族で♪タラッタタラッタラ、うさぎのダンス・・・♪の
踊りシーンが見どころかな。1週間ぐらい、つい、口づさんでしまいましたからネ。
洋画「この森に天使が降りた」を見た。
刑務所帰りの女がたどり着いたのは、森深い片田舎の町。
その町のレストランで住み込みで働きだす。訳ありの女に町は何かと
疑いのまなざしを向けるが、やがて、彼女のアイデアが町を巻き込む事件に発展していく。
そのすべての答えも、ラストシーンが爽快感を生み出す。
とても良心的でアメリカ的な映画です。好きです。
「ファイナル・デッドブリッジ」を見た。
これで、シリーズ5作目。死が追いかけてくる逃れられぬデスショックムービー。
私の大好きなシリーズ作品です。
今回は、橋が舞台。CGも驚くような出来栄え。面白い。
でも、死の仕掛けは、かなり出し尽くしたようなシーンが多いが・・・。
やはり1作目が群を抜いていたか・・・。
けれど、このシリーズにハズレはない。次回も楽しみ。
「探偵はBARにいる」を見た。
大泉洋主演のハードボイルド作品のふれこみだが、
この手は、松田優作がやるのがいい。息子の松田龍平も出てはいるが・・・
どうも安っぽい。長いだけで、ワクワクもしない。
無茶苦茶なストーリー展開に興ざめ。B級映画の典型作品。
小津の「早春」を見た。
今年亡くなった淡路千景、池部良扮する、ある倦怠夫婦の物語。
ダンナが岸景子にちょっかいをだしたばっかりに、夫婦に波風が日増しに・・・
この作品も手堅いが、あきさせないが、やはり小津ワールドは戦後昭和家族物語がいい。
「ワイルドスピード・メガマックス」を見た。
このカーアクションシリーズ、どんどん過激になって、ぶっ壊しジャンク映画になれ果てた。
カーチェイスの醍醐味が薄れてきた。お金さえかければいいというものでもない。
カーアクションはCGなしの上、スピード感とロードチェイスがいい。
40年前「フレンチコネクション」から始まったカーアクションブーム、
大ヒットした「バニシング60」時代が懐かしい。リアルなカーアクションが良かった。
「ノルウェイの森」を見た。
村上春樹の世界をどう描くのか?難しいテーマですな?
でも、ロケハンもしっかりしてて、撮影シーンがきれい。
ダークな世界観は大好きなので、好きなほうです。
でも、松山ケンイチはいいが、菊池凜子が?
韓国映画「失踪」を見た。
若き女性を監禁して、ねちねちといたぶっていき、後は鶏のエサと化す。
この手は好きじゃない。小汚いストーリーは苦手です。
「オカンの嫁入り」を見た。
いきなり見知らぬ年下の男と結婚すると言い放った母親役の大竹しのぶに
翻弄される娘の宮崎あおい。そんな親子関係をコメディタッチに描く。
ラストはなかなかのお涙もの。
「夕凪の街 桜の国」を見た。
広島原爆の痛みを、麻生久美子の切なげな演技がこの映画の軸になっている。
何年立とうが、この広島の痛みは、消せない。
東電さん、ちゃんとこの映画を見て、反省しなさい。
ヒッチコックの「白い恐怖」を見た。
ショックの為、白いものに恐怖を感じながらも、失われた記憶をだとっていく・・・
これは、いただけない。ヒッコック作品の中でも、弱い。
「ラブ・ファイト」を見た。
主演の北乃きいちゃんを見るための映画。
いつも一緒の軟弱な幼馴染の男の子に感化され、ボクシンにのめりこんでいくお話。
とても長く、だらだらするが、
「孤高のメス」、「八日目の蝉」の成島出監督ならではの要所要所に、唸らせるシーンがある。
また、きいちゃんのアクションがすこぶるいい。キックがいい!
小津の「宗方姉妹」を見た。
松竹から初めての東宝作品。
恋心を残して、他の男の妻になったはいいけど、未練だけは立ちがたい。
かといって、今のダンナを邪険にするわけでもないが、
ダンナにすれば、うすうすただよう空しさに酒に溺れる。
結果、元彼から、告白され、心を動かすが、ダンナが自暴自棄のように死んでしまう。
だからといって、元彼には戻らない悲しい女のエンディング。
日本人の妻って、こういうものです。
「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」を見た。
大政絢主演。壊れまくりの女の子、それを守る嘘つき男の子が織りなす摩訶不思議な世界。
人間が壊れていく・・・ってなんか。面白い。このジャンルは好きです。
「阪急電車 片15分の奇跡」を見た。
これが意外に拾い物。阪急電車で交差する人間模様。宮本信子がいい。
ちょっとココロ、疲れているあなたにお勧めの作品です。
年配者は絶対、泣けます。お勧めです。
韓国映画「トラブルシューター」を見た。
過激なアクション、トラップの売り文句につられたが、意味もないどんでん返しに
まあ、ようやるわ〜のお話がチンプカンプンの末、これで、凄いだろう的なノリ。
もう、ついていけない!
「東京公園」を見た。
監督、「ユリイカ」の青山真治監督。久しぶり。
そら、期待します。小西真奈美、永倉奈々、三浦春馬、井川遥など。
で、何が言いたいの?映画してますよのノリに時々、げんなり。
ところどころに才気は感じますが、監督、年かな・・・。
「日輪の遺産」を見た。
戦争末期、極秘の膨大な軍事費を隠す使命を受けた軍人たちが、民家人を巻き込んでいく。
けなげな少女とのふれあいの中に、戦争の恐ろしさを描く。
壮大な話な割には、どうもチープさが際立つ。
「つむじ風食堂の夜」を見た。
これは、作り手側が喜んでいるだけか・・・・。ポエムが舞っている作品か・・・。
映画にする理由がわからない。私が平凡なのか・・・。
「酔いどれ詩人なる前に」を見た。
マッド・ディモン主演。作家をめざし、次々の仕事もお酒に明け暮れ棒に振る。
飲み屋で知り合った女とのセックス三昧の日々。酒の日々。人生が落ちてゆく・・・。
だが、彼は、1作品のエッセイが認められる。
そう彼は、決して、あきらめてはいなかった。
新聞社にはコンスタントに投稿し続けていたのだ。
最後に彼は語る。「どんな目で、世間が見ようが、どんな落ちこぼれと思われようが、
目標を持続しなければ、何も成し得ないことを・・・」耳の痛い映画ですが・・・。
いい作品です。ブラボー!
「悪い奴ほどよく眠る」を見た。
やはり、黒澤明監督。
この時代に見てもサスペンスがしっかりと構築されている。
ヒッチコック作品も意識した場面もあるが、見る者もグイグイ引っ張っていく。
脚本が、凄くしっかりしている。昨今の現代作は、
事なかれ的なモノばかり増えたような気がするし、
ニ転三転、どんでん返しの繰り返しさえすれば、観客が喜ぶと思ったら大間違いです。
この作品、デティールがいい、やっぱいい。
「アンフェア」最新作を見た。
これで終るのを祈るのみ。複雑にしやええ!というもんじゃない!
どだい、無理なお話に、口あんぐり。こねくりまわしたら客が喜ぶと思ったら大間違い。
「セカンドバージン」を見た。
NHKで大評判を博し、それ以後NHKがエロ路線に走ったドラマの極み。
鈴木京香、長谷川博士のコンビは話題を呼び、長谷川に至っては、奥様族をノックアウト。
私も見ましたが、テレビは凄く、面白かった。
だが、映画になると、舞台のメインが海外で、案の定。画面に色気も魅力もなし。
ほわ〜んとした内容。不倫の危うさがないから散漫な中身。無駄な映画。
「スクリーム4」を見た。
待ってました。大好き!大好きシリーズ。
恐怖を恐怖映画を引き合いに出して、謎解きしていくホラーマニアにはたまらない作品。
で、これ、TUTAYAしか置いてないのネ。「キックアス」もそうだったけど・・・。
最初から、アメリカ人が大喜びしそうな出だしは心得てるよネ。
主役は、全作主演出演のネーブキャンベルが相変わらず美しい。
話自体は大した出来ではないが、スクリーム満喫感はある。
「木漏れ日の家で」を見た。
ヨーロッパ映画ならではの映画。何か事件が起こるまでもなく、人生を見つめる作品。
90歳のおばあちゃんが、折り合いの悪い息子夫婦と同居せず、
ひとり長年住み慣れた古い家での時間を描く。少し早回しぐらいがちょういい位のペース。
各賞を受賞したそうだが・・・・老いるってのは大変なことです。
「春香秘伝」を見た。
いいぞ!ブラボー!絶賛!私、感動!
「春香伝」見てなくても、面白い。
私は「春香伝」ファンだから、2種類の作品を見てますが・・・。
この作品は韓国でいえば伝統定番作品の一番手。あ〜妖艶。物語もひとひねりしてあるしテンポよく、小気味いい。
ラブシーンもこの監督心得ていて色っぽい。女優が、ま〜綺麗!お乳も丸出しの上、
色っぽい衣装がもっと、際立たせる。これは必見です。大好きです。
「ラビット・ホラー」を見た。
「呪怨」の清水崇。主演、満島ひかりとくれば、これは面白いでしょう。
なれど、あ〜惨敗。大失敗。全然、面白くも、怖くもない。一体何が描きたいのか?
「不思議な国のアリス」意識したホラーを狙ったというが・・・、
ラビットの着ぐるみが出てくるたびに、興ざめ。
「ライフ命をつなぐ物語」を見た。
「オーシャンズ」等で人気の自然界動物ドキュメンタリー。
これは面白い。動物が生きるための手段の知恵と、体が自然と変化していくのだという
地球動物の生態が、まさに驚きである。こんなにも進化しているのか・・・。
この作品は、ただ単に動物を羅列ではなく、生きるとは?を問いかけている。
家族で、親子で見る必見の作品です。お勧めです。
横溝正史の「女王蜂」を見た。
市川昆監督。
「犬神家の一族」、「悪魔の手毬唄」、「獄門島」でフアィナルの予定が、
もう1本ということで、今までの女優主演者、オールキャスト。
相変わらず、手堅く、見応えあり。映画は娯楽です、が、ほのぼの伝わってくる。
やさしさと市川監督の人柄がかもしだす雰囲気ある作品。
やはり、竹が揺れるシーンはホッと安心感があります。
「オリオン座からの招待状」を見た。
佐々部清監督ならではの世界。
宮沢りえ、加瀬亮が、興行界斜陽の中、ひとつの老朽した映画館を守っていく
映画人には、「ニュシネマパラダイス」といい、たまらない作品。
でも、この手、何かと不思議がある。「ニューシネマ・・・」では、
当時では考えられない映写機が1台で映している。2台はいるのは当たり前こと。
オリオン座では、まだ来客者があった当初から、宮沢りえがテケツともぎり、売店を兼ねていた。
あの入りからいって、それは無理無理。まあ、しょうがないか、
あそこには二人の空間だからこそ成り立つ映画館なのだからか・・・。
文句はさて置き、これは、なんか感情移入出来なかった。
「グミ・チョコレート・パイン」を見た。大槻ケンジの原作。青春時代のリアルか?
これも作り手側が喜んでいるだけ。
私の好きな黒川芽衣との恋話シーンがもっと多ければよかったに・・・。
補足:黒川芽衣なら、「ドロップ」がとびきり良かった。品川作品ではないヨ。
韓国映画「浮気日和」を見た。
韓国の浮気事情なのか?人妻が、平気で浮気しまくり。それも積極的に。
コメディタッチに、たまには真剣に・・・どこの国でも、こんなことですネ。
「カポーティ」を見た。
アカデミー賞最優秀男優賞を受賞しただけに、もう主人公になりきりは凄い。
内容も、ヒタヒタとくるもがあるし、全然飽きさせない演出力、編集力。
これも見応えあり。ハリウッドのシブ系はあなどれない!
「デンデラ」を見た。
浅丘ルリ子、山本陽子、倍賞美津子、草笛光子等の往年の大スター女優群が、
奥深い雪山で、姥山捨てのその後を描く。このテーマにつられ、これは、面白いぞと
期待大だったのに、結局、ババアと、クマの壮絶バトルアクションの大騒ぎの、ことでした。
アホくさ〜。
「神様のカルテ」を見た。
本屋がすすめる泣きの1作品。とか?
医師役の櫻井翔の揺れ動く葛藤を描いたつもりだろうが・・・
これが泣けないどころか、脚本が薄っぺら。
なんで、患者のひとりにあんなに肩入れするのか描かれていないし、あの病院は、
加賀まり子様専用かみたいな?屋上で、病院スタッフで祝うシーンでは、そんなアホな〜でっせ。
妻役の宮崎あおいも生かされていない。
「60歳のラブレター」、「白夜行」の才気みなぎる深川栄洋監督。
初メジャー東宝作品となると、こうもこんな作品を作ってしまうのか・・・。
絶句する作品。
韓国映画の「悲しみよりもっと悲しい物語」を見た。
クォン・サンウ主演、見たくもなかったが、ラブストーリーということで。
孤児同士の男女が高校生から同居し、大人になっても恋には至らずというか、
互いに口には出せない。
男は、余命いくばくもない病を患い(これまた韓国映画王道)の理由で、
女に違う男を押し付けるが・・・。とにかく、この話は無茶苦茶。間抜けなストーリー。
ラストを飾る主題歌だけが、飛びぬけて秀逸である。聞き応えあり。
黒澤明の「用心棒」も見た。「7人の侍」に比べれば、
お手軽さが感じられる。物足りない。贅沢か?
でも、昨今の時代劇から見れば、この落着き感というか、絵に力がある。
どのひとこまを切りとっても、重厚感がある。何年たっても、色褪せない。
黒澤監督の偉大さをまざまざと見せつけてくれる。
やはり、この人を超えられる人はいないだろう。天才中の天才!
ハリウッド映画「世界侵略・ロサンゼルス決戦」を見た。
よくある宇宙人侵略モノ。前半戦は宇宙人との市街戦。畳み掛けるアクションは手に朝握る。
これぞ、ハリウッドの真骨董!でも、あきてくる・・・。
後半、はいはい、お得意のハリウッド的内容。
この手のよくある逸話(ネタばれだから許してネ。)
@主演の兵士が、過去に戦時下で部下を見殺したトラウマをかかえている。
A周りからも、そんな視線の中の戦い。
B民間人が巻き込まれる。そして、その中に子供がいる。
Cじっとしてればいいのに、あえて、戦いの中に巻き込まれるような場所に行こうとする。
Dそのさなか、主演者が一人を見殺しに近い事をし、周りが冷たい言葉を投げつけてくる。
E世界戦の割には、ここだけが戦っているような感じ・・・
Fどこに逃げても、みんな死んでいる。
Gやはり、主人公たちは簡単に死なない。
H大変のさなか、とくとくと説教を足れるし、生き方を問いかける。
I激戦の中、ジョークを言う。これは多い。
J最初は簡単に死なない敵が、後半になると、銃ですぐ死ぬ。(後半だから・・・)
K世界征服の敵の司令船が、身近にロサンゼルスと気づくが、
これが簡単なヒントで・・・そして、すぐ、それを見つける。それに向かっていくのは、
主演の男だが、これに後に続く兵士で、感動を呼ぼうとする。「海猿か!」
L世界のほとんどを侵略するような巨大な司令船が、
地球本部から放たれ普通のミサイルで爆発する!それも、いとも簡単に。
その時の主人公のセリフも「最後の1発だ〜!」叫びながら・・・なんで最後の1発とわかる?
M地球軍から賞賛の中、休みを命じられるが、心通じた主人公たちは、
残党をやっつけに向かって行くのエンディングで、感動どうでしょう!です。
ハリウッド映画一連の流れは相変わらずです。もう、このパターンはへきへきです。
「恋谷橋」を見た。
スピードの上原多香子主演。鳥取県の三朝温泉の町おこし映画の極みの内容。
これだけ、さびれてしまいましたが、若い者たちが立ち上がり、
再興を願う街の人たちのと熱い思いと、この温泉のいわれを描く。もう語るまでもなく、
ありがちでの展開だから、どうしても場面場面が学芸会になる。
吉行和子も、松方弘樹のベテランも出ているが、そう、この手はうんざりです。
フランス映画「しあわせの雨傘」を見た。
「8人の女たち」、「スイミングプール」の名匠フソワーズ・オゾン監督、今作は娯楽に徹している。
主演はカトリヌ・ドヌーブ。
奥様の座にあぐらをかいていたが、非常時でダンナに代わって会社をきりもりし、
立て直したはいいが、身内からの裏切り、昔の男とのいきさつが、
とんでもない話に陥っていくという・・・。
でも、人生は、やっぱ素晴らしいと、ちょっと、ミュージカル調に描かれている。
ドヌーブは老けてもドヌーブ、素晴らしい女優。初めて「モンパリ」を見てから幾年か・・・。
感慨深いものがある。
5年前の柴崎コウの「少林少女」を見た。
監督は「踊る走査線」の本広監督。
あの「少林サッカー」のスタッフとダッグを組んだカンフーアクション。
当時、見る気がなかったが、柴崎コウ見たさに・・・
これが、つまらん。CG頼みではネ。やはり、体を張った生アクションじゃなきゃ!
もっと、カンフー練習しなきゃ、一夜漬けのアクションはつらい。
ところで、本広監督、「曲がれスプーン」もつまらなかったが、
この人、笑いのセンスが全然、ダメですネ。「踊る・・・」:でも、笑いが空回りしてるよネ。
昔の70本まとめて、書きなぐりました。あ〜疲れた。映画を見るのはパワーが入ります。
でも、映画に出会えると、しあわせですし、製作意欲が増します!
映画万歳です。
●映画三昧記5月14日
●僕は木村文乃に恋してる。
お久しぶりです。と、言いながら、映画を見てないわけでもなく
書くのをさぼっていただけです。
でも、1月31日以来、60本以上は見ているのです。
どうですか!熱心でしょう。
まあ、後日、まとめて感想、書きます。
で、何故、本日、書く気になったのは・・・
あの「貞子3D」を劇場で見てしまったのです。
お〜っ!ひ、ひ、ひどい!
貞子のティストなど何もなく、
ただ、妖獣暴れるのみ。
何じゃないな!
3Dも、ガラスの破片と、手が飛び出すのみ!
あ〜、貞子ファンには、本当につまらないむごい作品でした。
●映画三昧記1月31日
●僕の家にワインセラーがあるわけがない
「武士の家計簿」を見た。
昨年、亡くなった森田芳光監督作品。
やはり、うまい。
独特の世界と、演出力は、ずば抜けている。
「の・ようなもの」でメジャーデビューを果たし、
「家族ゲーム」で、食卓に横並びの奇妙な家族食事シーン、松田優作の家庭教師、
業界アッと言わせたものです。
他にも「それから」、「失楽園」、「39刑法39条」、「模倣犯」、「阿修羅のごとく」、「黒い家」など
話題作を提供しました。
個人的には、「間宮兄弟」が大好きで、
あの北川景子がドランクドラゴンの塚地に抱きつくシーンは最高でした。
また、あまり取り上げられませんが、深津絵理の「ハル」は、今のネット時代の走りのような映画で
心に残る作品でもありました。。
天才中の天才、森田芳光。
本当に惜しい人を亡くしました。
素晴らしい作品を残してくれてありがとうございました。
カンヌ映画祭2011グランプリ、「ブンミおじさんの森」を見た。
タイの映画。
ブンミおじさんは余命を察し、周りに託そうとするが、
前に亡くした妻が現れたり、行方不明の息子が現れたりと
異常な現象が繰り広げられる・・・。
タイの死生観と、幻想な世界は
一般人には受けいらない作品なようですが、
芸術の香り、ムンムンの好きそうで、ちょっと好きくない、そんな作品。
「アクセル」を見た。
ドイツのカーアクション映画。これは知る人ぞ知る、
ドイツのカーアクションはいいのである。
ハリウッドの「ワイルドスピード」など、CG入りのカーアクションではなく、
ドイツ作品は、本物で見せてくれるのだ。
他にも、「アウトバーンコップ」のカーアクションは
惚れ惚れするぐらいの作品です。
私、意外にも自称、カーアクション評論家を名乗るぐらいですから・・・
「ザ・クリーナー」を見た。
殺人事件現場などの清掃を営む元刑事に仕掛けられた罠とは・・・
二転三転となすが、それほど乗ってこない・・・。のは、
チープすぎるのか?
映画館で、「ワイルドセブン」を見た。
懐かしき、望月三起也の漫画の映画化。
これまた、意外にも邦画、千葉真一から始まるアクション映画大好き人。
満を持して映画館。
ビール、ポップコーン、ナチョス、鑑賞準備万端。
出だしから、ハリウッド張りのアクションで攻めてくる。
監督は「海猿」の羽住英一郎。
手堅いアクションはお手のものか・・・
超法規警察、前犯罪人で固めた、いわくつきの集団。
しかし、話がしょぼい。
人物が描かれていない。
てんでばらばらのストーリーは感情移入も出来ない。
でも、アクションは金をかけました。
銃弾、ぶっ放しました。
CGで、「ガントレット」も真似ました。
アクションはそれなりに頑張ったのですが・・・
やっぱ、邦画のアクションは弱いな・・・。
小津の「お早う」を見た。
長屋住宅に巻き起こる子供たちの無邪気さと、
隣人関係を、ユーモアたっぷりに描かれる。
日常をさりげなく、淡々と撮る小津ワールド。
これは、私的は好きくないです。
さあ、
園子温監督の「愛のむきだし」を見る。
満島ひかり、AAAの西島隆弘、安藤サクラ、いい味を出している。
特に満島ひかりが、すごくいい。可愛いし、
いさぎよさは抜群の女優。
映画のためなら、何でもやる!の意気込みが画面から破裂しそう。
でも、長過ぎる、
4時間近く。
映画賞ももらい、業界受けもいいそうだが、
個人的には、面白くもない。
コメディ的な盗撮シーンのくどさはヘキヘキ・・・。
1時間半にまとめてくれたら、
案外、面白いかも。
そうそう、
32年前近くに見たというか、当時、映画館で上映した、あの「ファールプレイ」が
TUTAYAの名作選でよみがえる。
見つけた時の喜びはひとしお。
TUTAYAの説明書きに、”この作品のDVD化にはかなりの熱狂的ファンが多かった”と、
書き添えられている。
そうか・・・、いるんだ。なおさら、嬉しくなり借りる。
やっぱ、いい!
もう、主題歌もたまらない。
あの日の自分にタイムスリップする。
ラストで、もう一度かかる主題歌のエンディングは、何度、何度見てもいい。
ゴールデーン・ホーン、チェービー・チェイスのコンビ、
とてもキュートでほほえましい。
最高です!
「おいしいマン」を見た。
韓国映画だが、北海道が舞台。
音楽アーティストが耳の病気にかかり、
自分探しの旅に出る。
そこで、知り合った日本人役の池脇千鶴との織り成す
ストイックでヒューマンな、耳で感じる切ない物語。
もっと、話が良かったら、いい作品になったかも。
キーワード検索で、映画”家庭教師”を。
「あっ、ありました。」アマゾンで発売中と。
この映画、私、37年前、
2本立ての付録的な扱いの映画で、予備知識なしに見て、
この主演の女優、オッタビア・ピッコロにぞっこんになり、何度も映画館で見た思い出の映画。
パンフレットも2冊も買い込み、主題歌のレコードも買った麗しの映画が、販売してるとは・・・
レンタル店には、当然置いてないし・・・
もう、見れないとあきらめていたのですが・・・
そう、もちろん、早速、取り寄せました。
見ました・・・・37年ぶり・・・・
なんか、ドキドキ・・・
「ファールプレイ」でも、ドキドキで見たのに・・・
年を取って見て、愕然とするのはイヤという・・・
いい思い出は心のままにが持論の私ですから・・・
己の写真も撮るのもイヤな私ですから・・・
初めて見たオッタビア・ピッコロの衝撃が、
まざまざとよみがえってきました・・・
「うぉ〜、可愛い!!!」
いや〜、この年になっても、可愛いものは可愛い!!!
映画もまた、いいんです。
イタリア映画で、内容も「青い体験」同様に
ちょっとエロチックな内容ですが
遊び心も入れながら、どっか、芸術してる。
完成度も高いのに驚きました。
あの時は、そんな見方も出来なかったから
年の功か。
ちょっと驚いたのは、
ラストがとても、あっけないエンディングにはビックリもの。
えっ、これで終わり、なんの解決もしてないよ!ですが、
これも、またヨーロッパ映画ならではだと、確信しました。
なんか、思い出の映画を見て、新鮮な感覚には不思議な感じです。
ちょっと、栗田ひろみ似ですかネ・・・。
●映画三昧記1月5日
●僕の10年間パスポート。
あけましておめでとうございます。
初頭を飾る1作目は「ブーリン家の姉妹」です。
主演は、ナタリー・ポートマンとスカレット・ヨハンソンです。
お話は16世紀イングランド。新興貴族のブーリン家に生まれた姉妹が、
国王ヘンリーの寵愛をめぐり確執を描く歴史ドラマ。
出だしから1時間。小気味いいテンポで最高の展開。
「真珠の耳飾りの少女」のスカーレット・ヨハンソンの美しは際立ち、
ナタリー・ポートマンの演技は火花が散るように・・・
監督も、初めての作品とは思えない演出とカメラワーク。
これも、ハリウッド作品のなせる業か。
だが、後半、唖然とするような、飛び級の編集。
結婚しました、妊娠しました、糾弾されました・・・
感情など二の次の荒いスートリーに、前半の最高度は半減。
でも、面白いのです。
この手の作品にはない、全然長くない、もっと見てみたい、
「ブーリン家の姉妹」は、
正月にふさわしい大河ドラマでした。
やっぱ、、スカーレット・ヨハンソンは素敵です。とりこです。
●映画三昧記12月29日
●僕と西野カナ。
君って・・・
と言うことで、
韓国映画「マリンボーイ」を見た。
バクチで負けたカタに、麻薬の運び屋のハメに・・・。
男は、相手方のボスに関係する女に振り回されのだが、
話は二転していく・・・
そして、どんでん返しをスタイリッシュに描きはするが・・・
なんか、興ざめ。
作り手側が喜んでるだけに思われれる。
「明日やることゴミだし、愛想笑い、恋愛」を見た。
谷村美月主演。ヨシモト主催の沖縄映画祭出品日テレ企画映画。
あの森三中の黒沢かずこ「クロサワ映画」がグランプリを獲得した映画祭だけに
業界が競ったバラエティ映画対決。
みな、力が入っているのはわかるが、
この作品は、最低。
笑いが空回りの上、何が、面白いってか、
お笑い業界人が作ったと思えない不出来なノリ。
誰か、注意するのおらへんのかいな?
「もしドラ」を見た。
AKBの前田敦子が主演ときくだけで、
アイドルぽっさで敬遠されるのが、オチか、
案の定、興行は不入りの憂き目。
私、珍しく、原作を読んでいるので
興味津々で見る。
それが、
いいのだ!
贅肉をそぎ落とし、
あえてラストも泣かせも極力避けての気配りの上、
原作をうまくいかしている。
脚本の妙もあるが、
監督の腕もある。
出演者もいい味をだしてる。
これはとんだ、いい作品になっている。
まあ、好き嫌いはあるだろうが。
上出来の上で、ビックリの出来栄え、拍手もの。
「裁判長、ここは懲役4年でどう?」を見た。
バナナマンの設楽主演。
いろんな裁判事例にまつわる不可思議さやリアルさ、
そこに関わる、裁判長、検事、弁護士の特徴や、傍聴人の楽しみを
バラエティたっぷり描いている。
面白い。
これも一見の価値あり。
韓国映画「アラン」を見た。
ホラーもの。
リング、呪怨のティストを拝借しながら
ひたひたと怖さは、なかなか・・・。
オチはミステリータッチに描かれ
見どころはふんだん。
「ボイス」、「箪笥」までの出来ではないが、
損はしない作品。
「まほろ駅前多田便利軒」を見た。
瑛太、松田龍平のシブいコンビが贈る
便利屋さん稼業者物語。
話は離婚歴ありのいわくつきのふたりが織り成す人間模様。
ふてぶてしくも冷めていて、どこか危うい。
もう、人間なんて信用してないヨの感じがいい。
単純に生きれば、シアワセって、わかってはいるんだが、
どうも生きられない。
淡々と描き、なにげに生きていく・・・
これも人生か・・・
「神々の男たち」を見た。
2010年カンヌ映画祭グランプリ作品。
内戦が勃発し治安も悪い、アルジェリアの小さな村の修道院。
フランスからの修道士たちがテロたちの恐怖におののきながらも
人間として、どう立ち向かっていく姿を描く。実話である。
葛藤、尊厳、勇気。
守るべきものはたくさんあるが、
今をどう生き、どう、対峙していくのか・・・
己を問われる魂の作品。
おい、野田、前原、
見ときなさい!
情けない保身、訳のわからない不退転の決意。
人間に芯がないと、
政治家なること、総理になることを夢に松下政経塾で
お利口お勉強さんでは、
日本は救えない。
「政治は。アンタらのおもちゃではない!」
まあ、とにかく、
2011年、映画を120本見ました。
量より質だが、
量も見なければ目は肥えないし、
目が肥え、映画批評の屁理屈も性質が悪い。
さあ、2012年は、作品を作ります!
トリンドルのためにも頑張ります。
●映画三昧記12月20日
●僕は察するにあまりある。
「七つまでは神のうち」を見た。
アイドルブレイク間近という日南響子主演のホラーもの。
ひとこと、かったるい。
無理してオチを考え過ぎるホラーものは惨敗の憂き目にあう典型的な作品。
全然恐くもない。
「桜田門外ノ変」を見た。
大沢たかお主演の時代劇。
史実に忠実に描くあまり、映画の醍醐味はなし。
時間軸も、コロコロで、見る側も大変。
とても、大味で、カレーにじゃがいも、じゃがいもごろごろ、たまににんじん、
そして、肉なしみたいな、そんな映画。
監督は、あの過去に「人間の証明」など、鳴り物入り大作を手がけた佐藤純弥監督。
年ととって、芯のない作品を作ってしまった・・・寂しい限り。
「行きずりの街」を見た。
この作品は、あの松田優作作品や、ビーバップハイスクールを製作した、
黒沢満プロデュース、セントラルアーツ作品。
当時、東映の看板をしょっていた勢いを、この時代にも取り組んではいるが・・・
過去、セントラルアーツに所属していた仲村トオルが主演。
共演者には小西真奈美、窪塚洋介など。監督は「どいついたるねん」の阪本順治。
お話は、教え子を追いかけて東京。元妻とのめぐり会い、
そこに待ち受けていた陰謀に巻き込まれ・・・半弄される男と女・・・。
アウトロー的で、昨今、見受けられない作風の意気込みは買うが、
どうも、安い。
インサート絵は、映画チックで見せてはくれる。
ただ、展開がご都合的。
このミステリーが凄い!で断然1位の原作らしいが、
ほんまかいなの筋書き。
ラストは、それはないやろ!のエンディング。
そこそこ、まとめて、いい持ち味だした作品だったが
このラストは聞きしに勝るマトメ方。
びっりしまっせ。
スタッフで誰か忠告する人、いなかったのかな・・・
あ〜驚いた。
ここんとこ、6本続けて、なんかね?です。
●映画三昧記12月15日
●僕と香理奈。
「海炭市叙景」を見た。
このタイトルと、パッケイージの写真がかもしだす雰囲気につい、借りる。
出だしから造船所で働く男の息づかいがいい。妻には谷村美月。
このひとこまはたまらくいい。期待値はおのずと高まる。
今度は、小林薫の家族のいびつな関係をことさらオーバーに描く。
さらに、加瀬亮の独丹場の場当たり的な家族を描く。
ここにきて、1時間。どの家族もまじわらない。
どないなるの?この映画の不安?
あきらめました。
この調子で単発的に話が進む。
で、これで、終わるかのように最後はまとめますが・・・
おいおい、原作は有名ですか?
何が面白いんじゃ!マニア向け?
作り手側だけが満足したマスタベーション映画の極み。
「彼女が消えた砂浜」を見た。
これもミステリーパッケージに興味を誘われ。
家族、友達を引き連れ、リゾートでのバカンスに消えた彼女。
さて、彼女は何故?いなくなったのか?
謎解きが始まる・・・。というなかれ。
アホくさい。
延々・・・だらだら、そんなアホな〜の会話の連続に
見るの、辞めようの衝動が、このオチは何の?の興味に変わるカルトムービー。
最後まで見た、感想。
これは、イスラエル映画。これも国ならではのことか?
ただ、撮影、カットと上手いのには驚き。
「ブラックスワン」を見た。
FOX映画。
これで、あのナタリー・ポートマンがアカデミー賞女優賞の売り、
見せてはくれるが、
まさに、とことん、ハリウッドのノリ。
どうだ、どうだ、面白い展開だろう!の押し付け。
私が昔のように青二才なら、、喜んでいただろうが・・・
今じゃ、人間を描いていないと嫌悪感。
話はホラーにと展開。
妄想話のオチは、”あなたはラスト100%騙される”のキャッチコピーも
そら、そうやらのオチ。何でもありでしょ、妄想なら。
とにかく、あの「レオン」で子役で、けなげな少女役のナタリーも
こんな立派な大人になりましたか・・・。オナニーシーンもあり、
感慨。
体当たり演技見事なもの。
最後のブラックスワンの白鳥の湖は圧巻。
これだけの映画というしかいいようのない映画。
あ〜疲れた。
ハリウッド映画の凄まじさを垣間見るか・・・。
それにしても、3本とも、ちょっと堪忍してですネ。
●映画三昧記12月9日
●僕の垣根を越えて飛び込んでおいで。
「その街のこども」を見た。
神戸大震災時、子供だった見も知らぬ男と女が
15年後に舞い戻ってきた神戸で、ひょんなことから
ふたり、朝方までの12時間を共に行動する。
脚本が「ジョゼと・・・」の渡辺あや。
震災でかかえた思いを、軽はずみな若さのあやを散りばめながら
15年の傷をはきださせていく姿をドキュメントタッチで描く。
森山未来と佐藤江梨子共演。
しっかりとした演技で
ふたりだけの世界を創り上げた。
いい作品である。
「カケラ」を見た。
今や、売れっ子の満島ひかりが見せてくれる。
ある女性に惚れられて、
二股かけられた男とのはざまで
日常に埋没していく自堕落な日々・・・。
おしっこトイレシーン、おしり丸出し、
わき毛そらずの裸体。
体当たりの満島ひかりがそこにある。
面白い。
この世界観、大好き。
前記の「スィートリトルライズ」といい、
このフワッとして、だらけて、堕ちていく世界は
いいようがないぐらい好きです。
ストーリーが二の次の映画だからこその、この快感さ。
この満島ひかりの、ぼやけたルーズなファッションも
大好きです。
この映画マルです。オススメです。
フランス映画「ポネット」を見た。
16年前の映画。
4歳の女の子が母親を亡くし、
どう乗り越えていくかを描く。
この女の子の演技が誠に奇跡的である。
素晴らしいを超えて、驚嘆もの。
芦田愛菜なんて、目じゃない凄さである。
これもいい作品です。
スゥェーデン映画「ホルテンさんのはじめての冒険」を見た。
電車運転手、定年退職当日、無遅刻のホルテンさんが
仕事に間に合わずの大失態。
そこから、ホルテンさんの逃亡的な冒険が始まる。
人生は、短い。何をやったかではなく、
今後、何かを求めて生きていくかを
たんたんと、ほのぼのと、饒舌ではなく、
寡黙な時を刻んでいく。
間延びを楽しみながら演出。
ラストは意気のいいエンディング。
うまい監督である。
「飯と乙女」を見た。
これは、無名監督俳優で作り上げられ
飯と、いったい何ぞや?
生きるためにメシを食うのか?
飯を食うため生きるのか?を
料理のオンパレードで語る。
海外では絶賛されたという。
そう、外国人には、たまらない作品かも。
韓国映画「引きこもり」を見た。
ホラーのノリで、
結局、答えは犯人いました。な、作品。
ひとこと、しょうもない、
ぐたらない、辻褄合わない。
余談、ひとり、脇役の女性が、途中で、ポニーテールから、
前髪たらす暴挙。
アンタ、主役じゃないのに目立ってどうする。
意図がわからん。
そもそも、思わせなストーリー展開で見る側もちんぷんかんぷん。
腹の立つ映画である。
●映画三昧記11月25日
●僕は若獅子。
「スィートリトルライズ」を見た。
大森南朋と中谷美紀主演。
いい。
この世界観は大好き。
「あなたの体温が好きかもしれない・・・。」
不倫相手の男に抱かれた後のセリフ。
江圀香織原作。
脇を固める、池脇千鶴、AKB48の大島優子、安藤サクラ。
久々に恋愛モノで秀逸の作品。
「死にゆく妻との旅路」を見た。
借金をかかえた、どうしょうもない男と、癌をわずらい余命いくばくの妻とのロードムービー。
これが実話。
とても、けだるく、見ていて痛々しい。
三浦友和と石田ゆり子。
それにしても疲れる映画。
「AKB48」のドキュメントDVDを見る。
メインの女の子たちが独白する展開。
退屈。
てっきり、コンサートシーンがふんだんに入ってると思いきや、
語る、語る・・・
くどい、長い。
特定の大ファンにはたまらないだろうが、
あいまいにAKB見たさに見ると、うんざり。
早回ししました。
●映画三昧記11月21日
●僕にとばりが降りる頃。
「クロサワ映画」を見た。
黒澤明じゃなく、
あの森三中の黒沢かずこ主演。
あのヨシモトが主催した沖縄映画祭でグランプリを獲得した作品。
で、
これが、とてつもなく面白い!
予算と時間が限られた制約のなかで、チープさは否めないが
黒沢が見せてくれる。
もう、黒沢の独壇場!
笑いあり、涙あり、
もう、笑い関しては、腹をかかえて笑うシーンがふんだんにあり、
いいノリをしている。
久しぶりに面白い映画を見た。
いいぞ、黒沢!
でも、この子、
森三中の出始めのころから、目立たない。
大島、村上の陰で、どれだけ悔しい思いをしてきたのだろう・・・。
当時、自分は、「私は自信がありません。」とうつむき加減で、のたまっていた。
この子が、はじけるきっかけは、倖田來未のキューティハニーを
いいかげんな即興歌詞で、歌いきって爆笑をかちとった時からか・・・
誰にもないものを会得したように、何かをふっきったように
お笑い芸人、黒沢が誕生した。
そして、黒沢の怒涛の快進撃が始まったのは・・・
今では、スカパーで臆せず、松山ケンイチと共演している。
いい味出してます。完全に松山ケンイチを食っている。
最初は痩せていてが、今や貫禄デブ。
もう、森三中の中でも、ひけをとらない活躍ぶり。
当初、どう見ても、この子はダメだろうと思っていたが、
本当にはじけてくれました。
本当に立派です。
たぶん、今でも自分に自信がないから、頑張っているのでしょう。
黒沢かずこ!アンタはえらい!
また、11月26日には、この「クロサワ映画」の最新作が公開されます。
芸能界でもお笑い界でも、ちゃんと居場所を見つけたのです。
パチパチパチパチ・・・・。
黒沢かずこ!頑張れ!
「プリンセ・ストヨトミ」を見た。
400年封印されたトヨトミの陰謀?
またはクーデーター?大阪府に大阪国という独立国?
前半、大味ですすむが、ちょっと呆れかえるが、
後半戦で、ぐぐっと締まって、エンターティメントに成功。
いいんじゃないですか。
中国映画「再会の食卓」を見る。
1947年に戦争で引き裂かれた夫婦。
40年ぶりに祖国に夫が訪ねてくるのだが・・・
その妻には、今や、新しい家族が・・・
一緒に住もうと誘うのだが・・・
答えは、果たして・・・
確実な演出と、脚本。
中国映画の真髄を見せてくれる。
ヒッチコックの「第三逃亡者」を見た。
初期の作品か、なんか、はずまない作品である。
メロドラマって感じ。
「第三の男」を見る。
今更っての感じで、名作を。
まあ、それにしても、娯楽作を完全に芸術してる。
カメラワークもいいし、照明もいいし、
60年前の作品と思えない。
「スープ・オペラ」を見た。
坂井真紀主演。
古家の一人住まいに、二人の男が一緒に住むはめになり、
料理を楽しみながら、素朴な日常を堪能する、
そう、まったりとした映画。
最後の学芸会風のオペラは、ちょっといただけないが
やさしさに満ちた作品でした。
「七瀬ふたたび」を見た。
筒井康隆原作の超能力ムービー。
人のこころが読み取れる女と、取り巻きに予知能力、物体を動かせる、時間移動の
サイキッカーたちが織り成す、真面目に取り組んだ作品なれど
ところどころが、安いし、それはないわのシーンもあり。
でも、この手の作品は、ここ最近珍しいから、
製作した意気込みだけでも賞賛ものです。
「バイオハザード」の4を見た。
出だしの中島美嘉のゾンビシーンがスタイリッシュが際立っただけで、
後は尻すぼみ。
アクションの演出がキレてない。
「武士道シックステーィン」を見た。
成海璃子と北乃きいのダブル主演。
ごめん、早回ししちゃった。
それでも、わかるストーリー。
せっかくの二人を使うなら、もっといいネタで使いなさい!
●映画三昧記11月3日
●僕の週刊実話。
「英国王のスピーチ」を見た。
アカデミー賞作品最優秀に輝く作品。
なれど、なんか、浮わついている。何も重厚さを求めてたわけじゃんないけど、
終わり良ければいいでしょうな・・・そんなエンディングに、がっかり。
「梅田優子の告白」を見た。
ある女性の実話。
軽い人生観で、女ってみました。けど、なんか、危うい、コメディタッチ。
面白くない。
「真木栗の穴」を見た。
西島秀俊が主演。
売れない作家が、メシを食うため官能小説を書き始まる。
オンボロアパートの自室からの両隣への覗き穴から見た光景をヒントに
書き続けるが、得体の知れない女に振り回されてゆく・・・という、
どうも、なんてこともない話。
さほど、面白くない。
「うん、何?」を見た。
50歳近くで電車の運転手に転職した男を描いた「レールウェイズ」で
名を挙げた蔵方監督の作品。
島根を舞台に高校生男女の進路と恋に揺れ動く様を描く。
地元発だからか、気を使ったのか、編集が間のびしている。
撮った映像はお見せしましょうみたいな・・・。
また、この監督、恋にうといのか、男女の会話が時代遅れ。
まあ、陳腐なお話だけど、
カメラ割りと撮影は群を抜いている。
「さまよう刀」を見た。
「半落ち」で評価を得た寺尾聡が主演。
そのテェイストを保ちながらのストーリー展開。
レイプされ殺された娘の復讐を果たすため、警察、犯人との三つ巴の攻防。
きっちり見せてくれる。職人技を感じる作品。面白い。
「SP革命篇」を見た。
この「SP」、フジのテレビドラマでは、その斬新さにはまって、
満を持して見たのが映画館での「野望篇」。
ところがどっこい、わが目を疑うかのような無残な出来に損をこいたので、
この2作目、最終作を見る気はなかったが、
見なきゃ、文句は言えないとばかりに見る。
あ〜・・・、やっぱ、ダメでした。
無茶苦茶なストーリーにあきれ返る。
「八日目の蝉」を見た。
角田光代原作の映画化。
乳飲み子で誘拐され、5歳にして親元に帰れたのだが・・・
心のどこかに誘拐犯の残像が・・・という、
かなりの演技を求められる役をあの井上真央が演じる。
誘拐犯役には永作博美。
ふたりとも鬼気迫る演技で、圧倒する。
監督は、「孤高のメス」でのしあがった成島監督。
映画自体は、どうだ、映画してるぜ、俺の腕は凄いぜが鼻につく展開だが、
永作、井上の好演をもっての作品になった。
ラストは「砂の器」を彷彿させる感動的なシーンで、きっちりしめてくれました。
「漫才ギャング」を見た。
あの「ドロップ」の評価、ヒットに気を良くしての第2弾監督作品。
ひとこと、
もういいわ。くどいわ。
1作目も漫才ノリの脚本が目についたが、
この作品はタイトル通り、漫才そのもの。
それが、2時間20分あまり続くのだから、狂気の沙汰。
編集権は品川本人だったのだろう、ここまで、どうでもいいストーリーを引っ張るとは・・・
全然、笑えない!
「ノン子38歳家事手伝い」を見た。
坂井真紀主演。
東京から希望をなくして実家の神社に戻った、やけのやんぱち娘の話。
これがいいんです。
坂井の代表作と言って過言ではない出来栄え。
濡れ場も体を張って、もう、エロエロ、お乳丸出しの入れポン出しポン。
この作品で勝負しているのがヒシヒシ伝わってくる。
見応えのあるいい作品になった。必見。
韓国映画「その男の本198ページ」を見た。
ちょっとミステリーなラブストーリーなれど、
あまりにも、それはないわなの展開。
早回しでもいい。そんなところ。
「余命1ヶ月の花嫁」を見た。
今更ながらの理由は、
これは実話で、TBSでのドキュメントで見ていたので、
ちょっと映画化は引くなの感じ。
で、
見た感想は・・・
これが良くできているんです。
それは脚本の妙もあったでしょうが、
ズバリ、榮倉奈々の演技に尽きます。
もう、拍手喝采物です。
その評価は映画のエンディングロールに現れます。
最初に瑛太ときて、榮倉と思いきや、違う。
これは、シメかと思いきや、ない。
巻き戻して確認すれど、榮倉の名がない。
「これは一体、どういうことや???」。
判明しました。
エンディングの最後を飾るのは監督名が定番だが、
その監督名のあと、
な、なんと、榮倉奈々と明記されている。
それも堂々と・・・。
全スタッフ、関係者の榮倉への思いが
ここに記されていました。
いいプレゼントじゃないですか。
映画はやっぱいいです。
シ・ア・ワ・セ。
●映画三昧記10月21日
●僕の恋愛指南役。
「婚前特急」を見た。
5人の男を手玉に取りながら、交際を楽しんでいた女が
友達の結婚を契機に、5人の男を査定して結論つけようとするが、
以外にも、ある男に振りまわされてしまう、とんだ顛末記というお話。
主演は吉高由里子。
これがいい。可愛い。小悪魔的で魅力的。
この子でなきゃ成立しないという感じ。
ストーリー展開も小気味よく、脚本もいい。
必見。
「津軽百年食堂」を見た。
オリラジの二人が主演だが、
あのチャラさでブレイク中の藤森が断然いい。上手い!
明治から続いた大衆食堂をめぐる100年話。
ストーリーは陳腐だが、
ほのぼのして、つい見ちゃった作品。
「チョコレートファイター」を見た。
タイのカンフーアクションムービー。
世界を驚かせたCGなしの大迫力アクションの「マッハ」のスタッフが、
今回は少女をカンフーの達人とし、本当に仕掛けなし、
捨て身のアクションを大披露してくれる。
命を張ったといって過言ではない。
見ていて、「え〜っ!」、「うわぉ〜っ!」の連続!
死人が出てもおかしくない、そんなぶったまげたアクション映画でした。
映画館で、「ツレがウツになりまして」を見た。
そら、宮崎あおいちゃんだから・・・。
人妻だけど、やっぱ、可愛い。
NHKの原田泰造、藤原紀香のドラマ化と比べると、
なんか空々しい。
リアル感に欠けるのは、宮崎、堺の「篤姫」コンビの
映画人たる役者ぶりが際立つからか・・・。
小津安二郎の「小早川家の秋」見た。
初めての東宝作品で、森繁、加藤大介、小林桂樹などの東宝メンバーに
原節子、新珠三千代、司葉子、団令子、浪速千恵子、中村雁治郎等の
豪華キャストで描く家族の物語。
小津ワールド全開なれど、
ちょっと、話が安い。
韓国映画の「シークレット」を見た。
あの「チェイサー」のスタッフが、再び、サスペンス。
刑事の妻が容疑者か?を題材に今までの映画のネタの寄せ集め的なノリ。
お話が、どうも辻褄が合わないし、展開の無茶ぶりが目立つ。
意外などんでん返しを見せようとはするが、
そんなアホな〜であきれ返る。
まあ、カメラ割り、編集は凄いですが・・・。
●映画三昧記9月25日
●僕が居座り続ける訳がない。
「レイルウェイズ」を見た。
中井貴一主演。49歳でエリート社員の職を捨てて、電車の運転手になったお話。
もう、それだけで筋書きが読めてしまう甘口のお話だけれど、
これが凄くいい。
単調だけど、なんか、丁寧。
人生の過度期にさしかかった人には、オススメかな?
好きなことでメシを食えるのはひと握りかもしれないが・・・
夢を追い続けのはたやすくはないが、
仕事は楽しくなくちゃ、意味がない。
無事に生きるのは大変だけど、
たった一度の人生に、後悔は付きものだろうが・・・
恐れをなして、
踏みとどまっている己の踏み絵には、この映画は適してるかな?
●映画三昧記9月19日
●僕を拿捕する。
「私の愛、私のそばに」を見た。
もちろん、主演はハ・ジゥォンである。
韓国女優の中では、イ・ヨンエとともに大ファン。
だが、このところ、美貌も衰え、パッとしないが・・・。
映画の内容は、難病を支える献身的な彼女が役どころ。
男優が鬼気迫る演技で圧倒するが、ハ・ジゥォンも見せる。
演技と演技のぶつかりあい、この映画に賭けた意気込みが伝わってくる。
見ているほうは息苦しく感じるが、韓国では、ヒットしたそうだ。
韓国女優のピークは短命だが、その中では、息が長く、コンスタントに映画に出演。
まだまだ、応援したくなる、そん映画でした。
●映画三昧記9月13日
●僕を遠隔操作するのは2年早い。
「僕と妻の1778の物語」を見た。
SF作家、眉村卓の実話。闘病の妻に笑いを届けるため、3ページの短編小説を
毎日毎日欠かさず、書き続けたというお話。
草なぎ、竹内の「黄泉がえり」コンビ、ふたたび。
でも、泣けそうで泣けない。SFを散りばめたため、どうもリアルさにかけ、
時代設定も昭和ぽっいが、今ぽっいところもあり、どっちつかず、
なんか、フワフワして、心に迫ってくるものがなかった・・・。
ただ、私が学生時代、眉村卓の小説をよく読んでいたので、
感慨はひとしおでありました。
心豊かな作家だったんですネ。愛妻家で。
もう一度、過去の小説を読み返したくなりました。
●映画三昧記9月3日
●僕にセキスイハイムは似合わない。
小雪の「わたし出すわ」を見た。
話は、東京から帰郷した小雪が、高校時代の同級生たちに、事情を聞いて、いとも簡単に
お金を「わたし、出すわ。」と大金を差し出す。
どのような金なのか?と、いぶかしげに次々と大金を受け取る同級生。
さて、結末は・・・?
監督は森田芳光。
もうひとつ、乗らない・・・。けど、世界観は相変わらず素晴らしい。
●映画三昧記8月21日
●僕の色見本。
「森の生活」を見た。
ひとり、ドイツ、リトアニアの映画。初めての日本公開作品らしい。
雄大な大自然の中、ひとりの男が、人里離れた森にツリーハウスを自力で作り暮らしだす。
何もない生活の中に感じ始める空虚感。
ふと知り合った別荘の人たちとの交流。
自然の生活って何?を問いかける、静なる一作品。
森の暮らしシーンがたまらくいい。
今更、「真珠の耳飾りの少女」を見た。
なんと、素晴らしいことか。
主演のスカーレット・ヨハンソンが美しいを超えて、まばゆい。
透き通る美しさと、こういうことだろう・・・。
場面場面も繊細で、切り取られた絵のよう。
名作である。
●映画三昧記8月10日
●僕は試飲する。
何故か、ジブリ作品「コクリコ坂から」を見た。
宮崎駿の息子、吾朗監督。
前作、「ゲド戦記」では酷評だったが、ちなみに私は見てない。
つい、この作品、見る気になったのは、主題歌と、NHKで親子の葛藤ドキュメントによる。
感想・・・。う〜ん・・・。
ひとこと、才気が感じられない・・・。ぐっと、迫ってこない。
あ〜、退屈だった。
「トランスフォーマー新作」を見た。
今回は3D。やっぱ、疲れる。メガネはつらいし、
そう、3Dの臨場感も感じられない。話もちっとも、面白くない。
前2作の出来は良かったのに・・・。
「白夜行」を見た。
あのTBSドラマ、東野圭吾原作、綾瀬はるか主演のサスペンスの映画化。
本作は堀北真希が主演。
テレビよりも、脚本がいい。監督も、若手のホープ、深川栄洋監督。
演出がいい、カメラワークもいい。
これは力作である。
ちょっと、韓国映画「母なる証明」っぽいが・・・。
●映画三昧記7月18日
●僕の天窓。
「スティゴールド」を見た。
23年前、映画館で上映した思いれのある作品。
当時、何かの併映作品で期待もしてなく見たら、ところがどっこい、いい。
少女の深津絵里ちゃんも出てた。あの「スタンドバイミー」少女版というべきか・・・。
遂にDVD化されたのだ。
何年たっても、色あせない出来栄え。
あの頃を思い出しつつ、ちょっと、センチになる。
エンディングに流れる、アルフィーの高見沢作曲の主題歌が
たまらくいい。オススメです。
「扉をたたく人」を見た。
妻を亡くしてから、仕事にも人生にもハリのない生活を送るコネチカットで暮らす大学教授。
主張中のニューヨークでシリアから移住してきたシャンベ奏者との出会いをきっかけに、
心のよりどころ、好きなことを楽しく生きることにめざめていくというスートリー。
9.11事件の残像を色濃く反映した作品なれど、
さりげなく、時に強く、シャンベという打楽器を響かせながら、
人生の不条理さ、人権を切々と訴えるも応えのある良作です。
アガデミー賞にもノミネートもされた渾身の一作。
編集がうまい。
●映画三昧記7月2日
●僕にロブスター。
「君と歩こう」を見た。
独特の世界観でミニシアター界を驚かせた「川の底からこんにちわ」の石井裕也監督作品。
30過ぎの女性教師と教え子の駆け落ち顛末記。
だが、期待が大きすぎて、ちょっとがっかり。
会話の妙が何か空回り。でも、才能があまり過ぎてる感じ。次回作も楽しみ。
韓国ドラマをDVD化した「赤いアメ」を見た。
最近しょぼけてきた中年の既婚男性が、若い美人にぞっこんになり、
何故か、とんとん拍子に互いにはまり込んでいく、中年には、もったいないようなお話。
とても甘口だけど、見ていて全然退屈しない。
ふたりのやりとりに、「恋っていいな〜」て、つい、ため息。
面白いです。拾いものです。
もういっちょ、韓国映画「彼とわたしの漂流日記」を見た。
こ、こ、これが、とんだいい作品。
いやまあ、惚れ惚れです。
内容は、漢江の川に世をはかなんで身を投げた男。
たどり着いたのは川の真ん中にある無人島。
SOSの策も尽き、何とはなしにその無人島に住み着く。サバイバルな感じだが
だんだんと、居心地のいい場所となる。
しかし、対岸の高層マンションの一角から望遠カメラで、
その様をたまたま撮らえていたのは、ネット中毒の引きこもりの女。
やがて、女からの一方的で奇妙なやりとりが始まる・・・。
男には誰かはわからない。だが、心は徐々に繋がっていく・・・。
そして、ふたりに待ち受けるものとは・・・
このくだりだけで、面白いでしょ?
そう、とても面白いのです。
才気あふれる映像感覚も見もの。
過去に、この手のジャンル「吠える犬は噛まない」以来の凄さ。
いやはや、必見です。
久々に、気持いい。この切なさ、たまらない。見ましょう!!!
●映画三昧記5月22日
●僕の切りかぶ。
「13人の刺客」を見た。
無理な話筋は、さておき、ラストの激闘シーンが見ものの。
主役は役所公司なれど、殺陣に関しては、伊原剛志が本当にカッコいい。
十分に剣術を習ったのだろう。本格的。まさに、ザ・サムライだ。ほれぼれする。
また、松方弘樹もワキを固めている。
時代劇をかなりやってきたから殺陣の流れがスムーズで、これもいい。
この二人のおかげもあってか、迫力ある映画となった。
三池崇史監督ワールド全開のチャンバラ娯楽作品。
ただ、その激闘が長すぎるので、少々食傷気味が難。もっと見たい位がちょうどいい。
でも、テーマは武士道とは何ぞやを底流に流れており、こうと決めたら腹をくくる武士の
この潔さがいい。
今の政治家にはない世界か・・・。コロコロ人生ではネ・・・。
「キックアス」を見た。
TUTAYAだけの独占レンタル作品。評判は聞いてはいたが
これが、すこぶる面白い。
コミックヒーローにあこがれるひ弱な青年が、なりきりで、
ある事から偶然も重なり、一躍注目される。
スパイダーマンごときに、恋もゲットしたいし、活躍もしたい。
でも、そうはいかない。
四苦八苦の出来事は続く。
そんな、まやかしヒーローに警告とばかり、
ニコラス・ケイジ扮する親子がからんでくる。
その娘、10歳くらいの女の子が縦横無尽の大活躍をする。
その名もヒットガールだ。
武術も剣も銃も、難なくこなし、ド派手な技を見せてくれる。
この子がまた可愛い。この子を見てるだけで唖然とします。
必見です。
「キックアス2」も製作予定とか。いいですネ。
「マザーウォター」を見た。
「かもめ食堂」、「めがね」、「プール」の製作スタッフが贈る一連の癒しムービー。
小林聡美、加瀬亮、市川実日子、光石研、もたいまさこの常連役者に加え、小泉今日子も。
古びた街中で、ひとりひとりが、気ままに自分のリズムで時の流れに身をまかせている。
何にも起こらない。アクションもあえて起こさない。
日向ぼっこのような一日の繰り返し・・・。
そんな生活は素敵だけど、
でも、現実はネ。
お好きな方は、この映画で仮想空間を満喫して下さい。
ほんまに、ゆるいゆるい映画です。
「雷桜」を見た。
岡田将生、蒼井ゆう共演。
時代劇のロミオとジュリエット版。
あまりにも甘口すぎて、ごめん。
早回しにて失礼。
●映画三昧記5月8日
●僕の1行。
あれからおよそ2ヵ月。
DVD、4月30日から見始める・・・。
あえて、
「男女逆転:大奥」を見た。
柴崎コウ目当てが、ニノのお話ばかりで、大奥話まで1時間を要するのはいただけない。
話もしょぼいし、えっ、これがオチというエンディング。
まあ、”男女逆転”だけのことか・・・。
が、
久し振りの映画鑑賞に体の血流までドクドクと映画が入り込んでくるような感覚。
やっぱ、映画が好きなんだな〜と、再認識する。
「君に届け」を見た。
もちろん、多部未華子さま。三浦春馬との共演。
高校生の初々しい恋心を描いている。
コミックの映画化だから、一話ごとの羅列的で、どうも、乗ってこない。
話もあまりにもありきたり。イジメあり、友情ありのてんこ盛りしすぎて、
どうも感情移入できない。まあ、おこちゃま話。
監督は「ニライカナイからの手紙」、「虹の女神」、「おとなり」で実績済みの熊澤尚人監督。
岩井俊二監督の助監をやっていただけあって、それなりの世界観はあったが、
東宝作品だから、どうしても甘口の出来にさせられてしまった感。
アート系からのし上がった新人監督が、結局、メイジャーをとると、
手かせ足かせで、平凡な映画になる商業ベースにつぶされないようにネ。
「ハナミズキ」を見た。
これは、TBSの「オレンジデイズ」等の恋愛ドラマのディレクターから
初監督の「今、会いにゆきます」で大当たりをさせ、
その後、「涙そうそう」も大ヒットさせた土井裕泰監督。
主演は生田斗馬とガッキー。
あの「恋空」のノリを心配させたが、話もテンポもよく、
一青拗の歌のフレーズ”君と、好きな人が百年続きますように・・・”のくだりを、
どうドラマに反映させるのか、興味津津だったが、
よく、こなれた脚本にまとめた。
商業映画としては完成されている。好きです。
ここは、気分を変えて、
相武紗季の「恋するナポリタン」を見た。
つまらんかも?の予想どおり。
みな、セリフの棒読み。何じゃないな。
内容がベタなうえ、エクザイルのマキダイの演技は目を覆う。
ストーリーが、絶句するほど陳腐。
途中で、誰か、この映画を辞めよう!の声もあがったのではないかと・・・。
何故、こんなの作ったの?と不思議なほどの惨敗映画。
そして、ここで、
王道映画の「海猿ラストメッセージ」を見た。
このシリーズ、
1作目は、海上保安庁レスキュー隊の訓練などの実像に目を向け高評価を得た。
2作目は、パニック映画の典型に化し、タイムリミット海洋アクションとなる。
が、
押し迫った危機の中で、主演の伊藤と加藤が時間ないにもかかわらず、
携帯で、延々、恋話を口ちゃべっていたシーンに、
当時劇場内で失笑を買ったのは語り草。
今回も、相変わらず、秒刻みの展開なのに伊藤が後輩に訳のわからんエール?説教?
これで泣かせたれ!とばかりに続く大芝居。
あの大映ドラマも御見それしましたと、頭を下げるほどか・・・。
物語は、結局、みんないい人でシャンシャン。
甘口あずぎの50キロ入りを食べさせられた感じ。
この手は、これで終わりでホッと。
さあ、
有名人も出ない、誰も見ないようなものに・・・。
「ナナとカオル」を見た。
ちょっとH系のコミック雑誌の映画化。
高校生のSM初体験映画。
どうせ、安い話やろなと、期待せずに見た。
ところがどっこい。
いい。
いつも、自室でSM想像をめぐらせ、勉強に身が入らないと母に叱責される男子。
優等生なのだが、なんか、ここんとこ、つまらないというか、ボ〜っしている女子。
ひょんなことから、彼の愛蔵のボンティージに身をつつむことになり、
徐々に、Mに目覚め始める過程を、いやらしいほどに淡々と描いていく・・・。
チープなのだが、何故か濃厚スープを飲まされている、そんな展開。
男子役が上手い。いいリードをしている。
共演の女の子が、あまり可愛くはないが、どこか、エロい。
時間が立つにつれ、とても可愛く思えてくる・・・。
監督は、あの大家、実相寺監督の出弟、清水厚監督ということで、
映像美はなかなかのもの。
ピュアで、繊細で、妄想悩殺、とてもエロエロながら
なんか、青春してるのが、よろしいのではないかと・・・。
拾いものの一作。
あの「女優霊」のリメイクハリウッド版を見る。
ほんまにB級なノリ。
ここまで、エグいのはイヤですな。
オチも手を変え品変えも興醒め。
やはり、日本の「女優霊」が、今までの最恐ホラームービーです。
当時、この作品を見た後、怖くて怖くて1週間位、びびってましたからネ。
「死刑台のエレベーター」を見る。
これは、ヌーベルバーグの傑作と評されるルイ・マル監督の
フランス映画1957年作品の同名サスペンスのリメイク。
不倫関係にある男女の完全犯罪が
エレベーターのアクシデントによって計画に狂いが生じていく様を描く。
出演者は吉瀬美智子、阿部寛、玉山鉄二、北川景子、根本明等。
結果、豪華メンバーが取り込むこともないほど、
この話を現代に置き換えたことが、もう無理のていたらく。
話もしっちゃかめっちゃか。つじつまが合わんし、あきれかえるばかり。
金もかけました。
まじめにやりました。では、製作のムダです。
「涙そうそう」を見る。
「ハナミズキ」の出来に、確認作業のためか見る。
これはきつい。
妻夫木聰、長澤まさみの兄弟話なのだが、
どうも話が広がっていかない。
時間の経過がはしょり過ぎ。
多感な年ごろを省いて、ドラマを盛り上げようとしても、
伝わってこない。
エンディングロールの写真から見ても、子供の時と、大人になってからの写真だけではネ。
ちょっと手を抜きましたネ。
「さんかく」を見た。
主演は、宮崎あおいのダンナ、高岡蒼甫。
これだけで見たくはないが、GEO旧作80円で見る。
話はマンネリカップルの所に彼女の妹が夏休みにころがりこみ、
彼を誘惑して、このカップルを翻弄させてしまう話。
ありがちな倦怠感話はリアルぽっく、面白いが、
話はたらたらと続き、くどい。
男って、所詮、刺激が欲しい。
その刺激のなれの果ては安定か・・・で終わる。
男は、どうしょうもない動物。
まあ、女性の悪魔ぶりよりもマシか。
監督は、『純喫茶磯辺』の吉田恵輔監督。
こんなの好きなのネ。
「板尾創路の脱獄王」を見た。
とぼけたしゃべりの中に垣間見る才能をこの板尾が初めて取り組んだ映画作品。
映画をちゃんと勉強して来たのはありありだが、
ストーリーが映画でもない。テレビの1話的なノリ。
話は脱獄を何度も繰り返し、あまりにも簡単に捕まる理由のその答えとは・・・。
上映時間1時間半引っ張るだけ引っ張って、そのオチに愕然。何じゃないなですか。
才能は感じますが、映画にしなくてもいいでしょう。
「サイドウェイズ」を見た。
フジテレビとFOX映画のコラボ。
小日向文世、生瀬勝久、鈴木京香、菊地凛子がカリフォルニアを舞台に
ワイン飲み飲み、日本語のことわざをアメリカンにして、てんやわんや瀬戸わんや騒ぎの
ロードムービーですか?
このテンション、誰に見せたいの?日本?アメリカ?
何のために作ったのか?
プロデューサーがフジの亀山千広だから、
何かのご褒美映画と、勘ぐられてもおかしくないでしょう。
「なま夏」を見た。
これは、前記の「さんかく」の吉田監督初期作。
30過ぎのチビデブの冴えないおじさんが、
いつもの通勤電車で見かける女子高生をストーカーする。
挙げ句に、その子を刺してしまうが、とんだことに幸運か?
同じ病室に入院する。カーテンで仕切られただけの高校生は犯人とも知らず、
興味を寄せていくという・・・奇妙なストーリー。
この病室シーンがとても面白い。
また、女子高生役の蒼井そらが、とても可愛い。
キュートでエロチックなシーン満載。
才気を感じる作品。面白い。
「巨乳をビジネスにした男」を見た。
かって、芸能プロ、イエローキャブの野田社長の逸話。
巨乳アイドルから女優、さんまの「男女7人秋物語」でブレイクし、
あの若さで亡くなった堀江しのぶを育て上げ、
雛形あきこ、MEGUMI、小池栄子等の巨乳タレント帝国を作り上げた男の
武勇伝というか、芸能界の荒技を見せてくれる。
主演は遠藤憲一。なりきりが様になっているが、
ストーリーがチープだから、どうものらない。
「悪人」を見た。
監督は、『フラガール』の李相日。
各小説賞を受賞した吉田修一原作の映画化。
殺人を犯した青年、妻夫木と、その男にのめりこんでいく女、深津絵里との逃避行の中で、
それに関係する人間模様が、淡々と描かれる。
でも、
深いようで深くないのは何故?なんか、甘口なのは何故?
ヒッチコックの「泥棒成金」を見た。
もう、これで、ヒッチコック全作を見たのか・・・。
これは、カラー初作品のためか、
監督も色使い重視の舞台設定が多い。
だから、だらだらしたシーンも多い。
やはり、モノクロ映画こそ、ヒッチコック作品が生きる気がする。
「ヒカリサスボクの舟」を見た。
不治の病の弟の死をめぐり、
互いの心に棘が突き刺さったままの親子のカタチを描く。
あの仁科亜希子母娘が共演、親子役として。
意外にも娘の演技には見る者を圧倒するパワーがある。
ストーリーに起伏はないが、、静かに静かに時に激しく、
心の凍解を微妙な映像感でとらえる。
映画を愛してやまない人たちの結集作。いい。
「ハイキックガール」を見た。
CGなしの本物の迫力が売り。
コンスタントによく貸し出し中が多いヒット作。
空手女子高校生役の主人公は、あまり魅力を感じないが、
出だしから、男衆を相手に、生の一撃を見せてくれる。
このシーンがいい。瞬時の回し蹴りに興奮する。
こりゃ、面白いぞと、期待度は高まる。
次々と敵破するが、
見どころは、女子対女子の対決がいい。
当て身ではなく、完全に当てている。
全員が道場に属する人たちだから、本物の激闘は高ぶるが、
だんだんと、またかのワンパターンと化すのが惜しい。
後半は師範代に赴きを置き、ハイキックガールは蚊帳の外。
シュエーションにあふれたら、もっと面白いはず。
「ハイキッガール2」もアリですネ。
と、怒涛のDVDラッシュ。
職人技、商業ベース、オーソドックス、オタク好きと、
監督ジャンルは多々あれど、
個人的にハマるのは数少ない。
まあ、嗜好の問題だけど。
そう、やっと巡り会えました。
「スリーピングフラワー」。
2005年作品。聞いたこともない作品。
パッケージ裏の話の展開に魅かれ、まあ、見とくか、の軽い気分で。
話は、ちょっと人生に疲れた姉妹が、
癒しのために片田舎の古びたペンションでの生活を送るが・・・
そこには隠された秘密があった・・・。
一時期、ゆるい映画、自分を見つめ直す映画がブームになったが、
これは今では、走りだろう。
凄いということもないが、なんかいい。
好きです。
で、締めは韓国映画「石ころの夢」。
日本人脚本と韓国のコラボ7作品シリーズの1作品。
脚本はTV「やまとなでしこ」、「ハケンの品格」等で業界で名を馳せる中園ミホ。
話は、落ちぶれコメディアンがひょんなことから見ず知らずの子供を
母親に送り届けるロードムービー。
人間はほとんどが石ころみたいなもの。夢叶えられずのはかなさ。
でも、どっこい生きてるか。
いやはや見ました。
見過ぎは、ダメです、
映画が大好きなのを再認識しました。
映画万歳です。
●映画三昧記4月2日
●僕はただ、黙する。
●映画三昧記3月6日
●僕は魔性の男?
韓国映画「天国への郵便配達人」を見た。
元・東方神起のジェジェン、「春のワルツ」のハン・ヒョジュ主演。
脚本はフジの「ロンバケ」の北川悦吏子。
ちゃんと、韓国映画ならではの世界。
さすが北川脚本。伏線をきちっと張って、落とし所は泣かす。
この日本人脚本家とのコラボ韓国映画シリーズ、唯一のツボを押さえた映画。
シーンが綺麗に季節を撮らえる。
韓流ファンにはたまらない一作。TUTAYAでも、これだけが本数が多い。なるほど。
「太陽」を見た。今更だけど・・・。
太平洋戦争終戦の渦中、昭和天皇ヒロヒトの苦悩、待従との日々、
また、マッカサーとのやりとりをデフォルメされながらも、たんたんと描く・・・。
昭和天皇役のイッセー尾形の目を見張る演技は、昭和天皇そのもの。
凄いの一語。まさに昭和天皇そのもの。
展開はスローですすむので、まどろこしく感じるが、
あえて、静こそ、この映画の意味があるのだろう。
この映画は、イッセーで成り立った渾身の一作である。
見応えあり。称賛すべき映画の一作。
●映画三昧記2月27日
●僕とカンムリワシ。
韓国映画「トライアングル」を見た。
この作品も、日本人脚本家とのコラボ7作品の一作品。
詐欺犯罪にまつわる三人男女のひとひねりふたひねりの展開に
つい、見てしまう。意外に面白い。
「インシテミル」を見た。ホリプロの記念作とあって、綾瀬はるかなど豪華キャスト。
ノリは「ライアーゲーム」。
陳腐な話につきあうのも大変。
「川の底からこんにちわ」を見た。
ミニシアター系では大評判の映画とあって、これは面白い。
満島ひかりの演技もともかく共演者もいい。笑って泣かせて、
ご時世を斬り、平凡な普通人を讃える。
所詮、「中の下」の人間なら、自分を卑下していてもしょうがない!
やるだけやるのさ、開き直るのさと、威勢いい。
これは、見なくちゃ、いけません!必見!
●映画三昧記2月20日
●僕のコバカバーナ。
「ちょんまげぷりん」を見た。
ニュース、関ジャニの錦戸主演。
監督は「アヒルと鴨の・・・」の中村義行。
江戸時代から現代へタイムスリップした武士が、スィーツ作りの職人となる
てんやわんやのお話。たわいもない話なれど、ほっこりする・・・。
目くじら立てなければ面白い。
「ナイト&デイズ」を見た。
トム・クルーズとキャメロン・ディアズが組んだアクションムービー。
話はムチャクチャなれど、アクションはてんこ盛り。
ハリウッドのレストランで、大盛りどんぶり飯をカッ食らった感じ。
退屈はしないけど・・・
「東京島」を見た。
無人島に漂流した女と、10数人の男が織りなすサバイバルな奇妙な展開。
木村多江主演。好演。
大味な物語にも、つい、ほいほい見てしまう。
韓国映画「顔と心の恋の関係」を見た。
顔だけで判断するのもわかるが、心を見ましょうというベタな話には
食傷気味だが、韓国のノリで許しましょう。
で、
ついに「踊る大捜査線ヤツらを解放せよ」を見た。
う〜ん・・・う〜ん・・・
とんでもないスートーリー。
笑いのセンスのかけらもなく、1時間あまり、出来事もなく署内の内輪ノリ。
事件もさほどでもなく、
生き死にを問う、説教話にはうんざり。
何故作った?疑問符ばかりの展開。
2時間半にも及ぶ駄作に、ビックリの一語。
さあ、お口直しに
昨年アカデミー賞外国映画賞に輝くアルゼンチン映画「瞳の奥の秘密」を見た。
し、しぶい。う、うまい。
判事と上司判事の微妙な関係と、ある事件を通して、
何年の歳月を経ても、過去として葬るさるのではなく
熱い思いは貫からなければならないと映画は語る。
まったりとした話には、ちょい、うんざりだけど、
密な会話に才気を感じる。
また、犯人を追いつめるシーンの長回しのカメラワーク、
どう撮ったのか不思議な位の凄さ。
それにしても、映画人にはたまらない作品。拍手!
●映画三昧記1月30日
●僕には蝦夷シカは見たことがない。
「出口のない海」を見た。今や、あの海老蔵主演で、上野樹里が共演。
太平洋戦争末期の人間魚雷、回天に身を捧げた男の話。
山田洋次が脚本でからんでいるだけに細部にこだわるテーマ性を持った映画になった。
竹内まりやのエンディング曲「返信」は、何度聞いてもいい。名曲である。
「色即ぜねれーしょん」を見た。
みうらじゅん原作、田口トモロウ監督。
1975年のひとりの高校生が、ギターと恋に奔走するバカノリ。
当時、隠岐の島のユースホステルのフリーセックスが話題になったネタもあり、
興味ありの話ではあるが、展開がまどろこっしい。とろい。
まあ、ラストでツボはおさえてく、めでたしめでたしシャンシャン。
臼田あさ美が出てるから見た不純さだが、やっぱ、あさ美は可愛い。
じゃなかったら、確実に見なかった映画でした。
「楽園」を見た。これは韓国映画だが、日本人の有名脚本家7人が韓国とコラボして
7作品のうちの一作品。(本編を見て知る。知らなかった・・・。)
脚本も意識して、韓国ワールドだ。
出所したひとりの女、キム・ハヌル(同い年の家庭教師など、コメディ作品他多数の
韓国スター)が、つらい過去を抱えて、
ある島「楽園」にたどりつく。そこに果たして楽園はあるのか・・・。
ツボを心得た内容と演出は、甘すぎるベタベタぶりだが・・・
あまりにも、キム・ハヌルが綺麗すぎて、まばゆいばかり。
そう、あと6作品は見なくちゃって思わせる韓国の王道をゆく映画でした。
●映画三昧記1月23日
●僕には多すぎる刻みネギ。
「クロッシング」を見た。
北朝鮮のリアルな日常と過酷な強制収容所の実態が描かれ、
脱北者の悲しい物語。迫力も持った映像は見るもの心を捉える。
力作。
韓国映画「TUNAMI津波」を見た。予想外にも私の大好きなハ・ジウォンが出てる。
嬉しい!年をとったが、まだまだ可愛い。
津波までのシーンはダレるが、ハ・ジウォンだけを見てる。
ところが津波シーンが、凄い!の一語。
韓国映画界のCG技術に目を見張る。
後は、怒涛の連続で感動的にまとめた渾身の大作です。
面白い。
「春との旅」を見た。
家を出て自分の老後を探す祖父役の仲代達也、
それを追いかける孫役の新人、徳永えり。
大滝秀治、菅井きん、田中裕子、小林薫、柄本明、香川照之ら豪華キャストが
重要な役どころで話を紡ぐ。
「バッシング」の小林監督が、全身全霊を傾けて撮った。
みなぎる思いが、画面に、伝わってくる。
全編、ロードムービー。
見る価値あり!
「サマーウォーズ」を見た。
アニメ「時をかける少女」の細田守監督ならではの世界。
日本の情緒を保ちながら、世界を意識したエンターティメント作品。
おばあちゃんが亡くなる前の描き方が、
秀逸。唸ってしまう・・・。
とにかく、芸術的で娯楽作品とくるから、才能が凄い。
「すべては海になる」を見た。
サトエリと「誰も知らない」の柳楽共演。
本屋が舞台。
ココロの痛みを、時にやんわり、時にぐさり、切り込んでくる・・・。
世間から見たら病んでいる人には、たまらない作品かも。
なんか、私的にはもうひとつだけで、
少し、この映画と添い寝したくなる感じかな・・・。
●映画三昧記1月16日
●僕のレシーブ、これでいい?
「ヤギと男と男と壁と」を見た。タイトルを付けたのは千原ジュニア。
内容は、新地球軍は超能力者の集まり。ほんまでっか?のノリだが、
実話らしい。でも、なにか、乗れない。疲れる。
「処刑人U」を見た。「T」が、バイオレンスとして、評判だったらしいが、
何故かレンタル店にはない。が、何かと、凄い!のガンアクションにつられ見た。
う〜ん、どこが?つまらん!アクションないに等しい。会話中心ってどういうこと?
「婚前特急」を見た。吉高由里子主演。春の映画化になるモバイル配信作品か。
面白い。4話の25分もの。ショートムービー、いい味。
でも、ラスト高校生小話はいらないよ。
「瞬まばたき」を見た。北川景子主演。だから見た。
話はさほどでもないのに、景子、花田景子ではない、北川景子だから見れた。
しかし、磯村一路監督なのに・・・、何故、この手の映画作ったのか不思議?
さあ、オオトリの「告白」を見た。松たかこ主演。
ゲオ、ツタヤと店舗3か所、足を運んで、やっとの1本を借りれたから、
気合い十分。
去年、公開後、大ヒットのうえ、内容が騒然となった作品。
監督は「下妻・・・」、「嫌われ松子・・・」の中島監督。
出鼻から15分。カメラワーク、編集、切れ味がいい。
グイグイ引っ張っていく・・・。
すべての絵が、きちんと細かく撮られ、まるで映画をジグソーパズルを
組み立てるかのように才気がみなぎる。
これは、凄い!と、驚嘆、目を見張るばかり・・・。
う〜ん・・・、でも、どうも好きになれない。途中から、もう勘弁してみたいな・・・。
まさに、秀才が作った完璧映画というか・・・。
中学生の病巣を垣間見る、時代を反映した映画史に残る作品でもあるかな・・・?
●映画三昧記1月10日
●僕とザキヤマさん。
「パーマネント野ばら」を見た。
西原理恵子原作。菅野美穂、池脇千鶴。
「不抜けども悲しみの愛を見せろ」、「クヒオ大佐」の古田大八監督。
ラスト、少しのどんでん返しの為にか、切れ味が悪い。
けど、見れる。
外国映画、「やさしい嘘と贈り物」を見た。
男女の老人が、初々しい愛を紡ぐお話・・・と思いきや、
ラスト、見事なオチ。
お話は、とてもピュアで、あたたかく、恋のときめき、若ありしあの頃、
ドキドキしていたような・・・と、思い起こさせる秀逸な物語。
ほのぼの・・・
けれど残酷なピリオドが待ちかまえていた。
でも、そこには、やさしさと愛がある。
絶賛されているのもうなづける。必見!
●映画三昧記1月3日
●僕にはポルノグラフティ。
正月早々から、訳がわからん僕シリーズ。
「インセクション」を見た。
ハリウッド映画の極めか。
「マトリックス」を超えるぞとばかりの意気込みか?
人の夢の中に入り込み、手変え品変え、夢の3重オセチか?
夢だから、何でもあり。つちづまは合わぬは、しょうがないのが、この手の作品なり。
渡辺謙が出だしから、ディカプリオとタイマン、張っていたのが、
途中から、チョイ役に成り下がる。
ほとんど出番なし。監督に見切られたか?
話は、いやはや押し切ってしまった・・・。ハリウッド、ほんまに、とことんやるわいな!
「必殺剣!鳥刺し」を見た。このタイトル、これはきついわ・・・。
人に、「必殺剣!鳥刺し」の口にするなど、お〜、恥ずかしい!「馬刺し」もビックリ!
なれど、藤沢周平原作。
過去の作品群に、はずれなし。これも面白い。
監督も手堅く「学校の階段」、「OUT」、「ターン」、「しゃべれどもしゃべれども」平山秀幸。
豊悦主演。ワキの池脇千鶴がいい。
「傘」を見た。
地方発信映画。テレビ埼玉30周年記念作とやら・・・。
高校生のカップルを通して、地方はええよの話。
この高校生の男女が、見ていてウザい!
告白がまわりくどい!今時、いるか?見たいな。
脚本はアートしてます。どう、いいでしょうの連続。
どうでもいいですか?ですが、まあ、頑張った方でしょう。
「モーテル2」を見た。
これは、ハリウッド映画。舞台はモーテル。隠しカメラによる殺人撮影を端を発す。
「1」で、大ヒットしたのか、これもノリノリ・・・。
見ていて飽きないが、う〜んと唸る演出に、ちょっとうんざりか・・・。
「京儀線」を見た。韓国映画。
出だしから、やんわり、まったりでのんびりで、どうなることやら・・・だが、
話は、地下鉄の運転手と、不倫する女講師の葛藤。
運転シーンはリアル。ここにスポット当てるとは予想外だが、
見始めて、1時間。
ここからが、怒涛の40分。テンポの意味がわかってきた・・。
謎が解けてきた・・・。
いい!とてもいい!
切ない・・・。やはり、韓国映画は、これでなくちゃ!
掘り出し物です。
さあ、ラストを飾るのは、
今更、見たのかい!どやされそうな・・・。
「時をかける少女」アニメ版です。
だって、アニメ嫌いですから・・・。
当時、絶賛の嵐なれど、見る気なし。
で、何故見たの問いには
見なくちゃの思いが此処にきて、熟したからか・・・。
答えは、
ス・ゴ・イ!の一言!
細田守監督、天才中の天才!
この感性、この世界観。
もう、唖然です。
何ゆえに、この描き方が出来るのか、
すべてを凌駕した!
興奮腹いっぱいです!
●映画三昧記12月31日
●僕の連立政権。
WOWOW提供のの「パーフェクトブルー」を見た。
宮部みゆきの処女作原作。
ドーミング薬にまつわる医薬会社の暗闇を描くサスペンス。
主演は加藤ローサ。可愛い。
でも、あまりのらない。
けど、見てしまう。編集はうまい。なんか、もういい。
「恐怖」を見た。
「女優霊」、「リング」、「呪怨」のJホラーを席巻した一瀬、高橋コンビの
最終章が売りで、見た。
満を持しての作品なれど、おぞましいほどの惨敗。
何なのか?ちっとも、面白ない!
ホラーに理屈はいらない。再度、チャレンジを期待する。
私、意外にもホラー好き。うるさい。
「ロストクライムー閃光」を見た。
あの3億円強奪事件を現代からエンタティメント化して暴く。
面白い。監督はあの「さそり」でおなじみの懐かしの伊藤俊也監督。
プロの技。娯楽の領域。
やりすぎは否めないが、何か、、いい感覚を見たような・・・。
この映画のエンディングロールに角川映画として、ヘラルド映画のメンバー、
荻野、長崎、水越、と、明記されている。
一時代に生きた歴史がググッと来る。
「蛇のひと」を見た。
これは、WOWOWシナリオ大賞に輝く映画。
12月31日の大みそかにを飾る映画三昧記。
すごい!いい!
もう、手放し!
永作博美、西島秀哉等・・・。
出演者、全部いい!
このシナリオでの素晴らしさに、ロケハンはバッチリの見事さ。
人間をほんのやんわり、かい摘まんだ、そんな映画。
もう、これは必見です!
●映画三昧記12月20日
●僕には参勤交代はない。
「半分の月がのぼる空」を見た。
伊勢ロケ。意図的な自然光での撮影がいいのか、悪いのか?
チープ感を感じる。ストーリーは出だしから「猟奇的な彼女」、「セカチュー」・・・
でも、予想外な展開からググッと話は引き締まる。
そう、150万部のベストセラーの映画化だからか・・・。
キチンと映画は終わる。
監督は「60歳のラブレター」の監督。
それは、とても秀逸な作品で、監督の力量も目を見張るものがあった。
確かに、この映画でも立証されている。
これはこれでいいのだが、メージャー会社制作なら、
キャスト変更も含めて、かなり大泣きの大ヒット映画になったような気がする。
この感想はまだ、興行者の血が騒ぐのだろう・・・。
北野たけしの「アウトレイジ」を見た。
ヤクザもの。
話はアキさせないが、才気がすごく光るものでもない。
でも、面白い。
「ソルト」を見た。ハリウッド映画は久し振り。
やけにミニシアター系を見てばかりいるから、
とても新鮮。
アンジョリーナ主演。スパイのアクション映画。
かなり体を張っている。てんで話は陳腐だけど
これはハリウッド映画の真骨頂。
バカらしいが、これも娯楽作品。
この手をマジに見ていた時期も懐かしい。
とはいえ、面白かった。これも娯楽の醍醐味か・・・。
●映画三昧記12月11日
●僕はマッチョではない。
韓国映画「息もできない」を見た。
名だたる世界の賞を受けた作品だけに、タイトルどおり、息もできないほどの
素晴らしい作品。
いい、とにかくいい。
また、ひとり天才が現れた。
お〜震える!
いいもの見た後に待ちかまえてえていたのは無残な映画だった・・・。
それは、香取信吾の「座頭市THELAST」。
な、なんだ、この出来。監督は阪本順治なのに・・・
豪華キャストなれど、すべてが点どまりの学芸会並み。
脚本が無茶苦茶。
ビックリ、唖然、長すぎる、無駄シーンの羅列、
聞きしに勝る、あまりのくだらなさ。
ここまで書いても書き足りない。
そういう意味では必見。
●映画三昧記12月4日
●僕はてんてんてまり。
「雨月物語」を見た。
今更なの?ですが、
う〜ん・・・凄い!とにかくいい。
ヒッチコックの「汚名」を見た。平坦だけど、やはりいい。
で、「リアル鬼ごっこ2」を見た。
アクションシーンを見るために・・・
PART1といい、もう、いいや。早回し。
●映画三昧記11月17日
●僕のチリも積もれば山となる。
「SP野望編」を見た。
な、何じゃいな!
テレビで良かったから、期待大。
予告編も岡田の体を張ったアクションも
目を見張り、いけます!で見た。
お〜!むごい!
出だしのアクションは、予告編どおりで、進むが、
あとがいけない。
話がノロノロ。後半のアクションがまどろっこしい。
トロい!
それにしても、呆れかえる映画。
これ、金返せです!ほんまに腹が立つ映画。
とても、世界に出せない恥ずかしい映画です。
●映画三昧記11月13日
●僕は試乗車には乗らない。
「TAJOMARU」を見た。小栗旬だ。
公開は去年だったが、興行的にはコケた映画だ。
で、
期待もせずに、時代劇というだけで見た。
それが何と、面白い!
芥川龍之介の「藪の中」が原作だけあって、
展開が面白い。
「羅生門」でもあり、「ロミオとジュリエット」でもあり、
意外なストーリーに心躍る。
共演女優の柴本幸が、キレイ。
プロデュサーが、あの懐かしの大御所、山本又一郎とくる。
ちゃんと、見せる時代劇に仕上がった。
拍手ものです。ブラボー!
●映画三昧記11月7日
●僕はマキダイに興味がない。
「ライアーゲーム」を見た。戸田恵梨香様だ。
テレビでは土曜の夜11時わくだった気がする。展開が面白かった。
で、戸田も可愛かった。映画主演の「うに煎餅」も可愛かったが・・・。
PART2では夜9時に格上げされたが、
何故か散漫で、息切れ。
でも、映画化となれば、わかりやすくか・・・。
ここからは、ネタばれ?ですから気をつけて。
11人が三つの玉をチョイスしての5億円ゲットゲーム。
さも、仕掛け謎解きを、戦いが進むにつれ伏線があらわにといきたいが、
よ〜く考えないまでも、矛盾あり。
都合よく、ゲームが書きかえられていく。
「その手は桑名の焼き蛤。」
松田翔太さん、アンタ、途中離脱だよ。戻れることも想定はないはずだから、
そのゲーム、成り立つことないよ〜・・・。
まあ、そんな事に目くじら立てることはないよ。
この密室ゲームだけど、よ〜く、作られている。
戸田恵梨香じゃ、なかったら、見なかったけど・・・。
好き系だからネ。
でも、その系の臼田あさ美にはかなわない。
”純”でいえば、ダントツだから・・・。
かといって、女優然としてるのは戸田だけどネ。
三菱東京UFJ銀行がメインバンクの私には、
行くたび、戸田様のポスター、じっと見ている私も
男の性。
あさ美ちゃん、ごめん。
●映画三昧記10月31日
●僕も目利き。
韓国のヒット映画「妻は結婚した」を見た。
「私の頭の中の消しゴム」のソン・イェジン主演。
破天荒な彼女をやっと、妻にしたが、違う男と結婚したいと願う。
認めないままに、不思議な三角関係夫婦生活の修羅場。
子供が出来た。さてさて、どうなる?
無茶ストーリーだけど、何故か面白いし、
カメラワークもすこぶるいい。
ここまで突き詰めると、なんかすがすがしいストーリー。
一見の価値あり。
ソン・イジュンがキレイ。色ぽくなった。
●映画三昧記10月30日
●僕は縦横無尽。
臼田あさ美の初主演作「ランブリングハート」を見た。
テレビの「メレンゲの気持ち」で初々しいあさ美にぞっこんの私は
期待うすで見たが、まあ、無残な出来。
この子に、この役、似合わない。
たぶんブレイクはしないとだろうが、いい子だと思う。
たらこ唇のあさ美。
今、とっても気になる女の子。
●映画三昧記10月23日
●僕の奈良の木刀。
「時をかける少女」を見た。仲里依紗主演。
初代「時かけ」ファンには、辛口批評になるかと思いきや、
いやはや、
アンサームービーどころか、ちゃんとひとつの作品に出来上がっている。
随所に原田知世版とリンクさせながら話がすすむので、引き込まれる。
お話はお母さん(芳山:原田知世役のその後)に託された娘(仲)が
現代から、あの1972年午後の実験室にタイムリープしようとするが、
1974年に間違えてしまい、あの深町くんに逢えるか、いなか・・・?
もう、「時かけ」ぞっこんファンにはたまらないストーリー。
五郎ちゃんも出てくるし、感涙もの。
ただ難点は、まどろっこしいシーンも多々あり、学芸会な演出もあるが、
見せ場は、もう涙、涙です。
あとは、仲里依紗が、とても可愛いです。
なんか、ひさびさにホッとしてキュッとした映画に出逢えました。
ありがとう。
●映画三昧記10月17日
●僕は、にかわ職人。
「イウスタント沼」を見た。いや、とん挫した。
「亀は意外に早く泳ぐ」の三木聰監督。
麻生久美子だったが、この手のノリのくどさに、へきへき・・・
見ない日も大事です。
●映画三昧記10月11日
●僕には忘れな草。
「「憐れん」を見た。
タイトルはいかめしいが、
未来から来た女子高生のお粗末なお話。
何を言いたいかわからないままチープに終わる。
「フラッシュライフ」を見た。
今や、売れっ子の堺雅人、寺島しのぶたちが確固たる演技で贈る
ディープな世界。好きそうで、好きになれないけど、でも、何故か面白い。
「「パレード」を見た。行定勲監督。
ルームシェアをする男女5人のそれぞれのあいまいな生活。
繋がっているのは・・・いきどおりか、退廃的か・・・。
行定、独特の世界が心地いい。オチは弱いが面白い。
「クヒオ大佐」を見た。
アメリカ軍人を装い、結婚詐欺師で名をはせた男の実話をデフォルメした物語。
「不抜けども悲しみの愛を見せろ」の吉田大八監督作品。
だから、描き方も独創的で、やたらめったら面白い。
ラストにつれ、ぐんぐん話を奇想天外に引き込み
ちゃんとメッセージに持っていく力量。
ほとほと感心した。お勧めです。
●映画三昧記10月3日
●僕のスローイング。
「花のあと」を見た。
北川景子主演の時代劇。藤沢周平原作。
時代作法に忠実に描くばかりに、間のびはするが、
物語が面白い。
北川景子も可愛いし、殺陣を頑張って練習したのはうかがわれる。
なんか、なごむ、映画でした。
よかったです。
韓国映画「親知らず」を見た。
予備校の女講師が同棲相手、教え子、過去の男との対比からくる
映像に凝った、取り留めもない心描写。韓国映画ではめずらしい作品。
●映画三昧記9月27日
●僕の子機は?
「小森生活向上クラブ」を見た。古田新太の初主演映画。
正義のために、眉をひそめる人や、あこぎな奴らを、手に入れた銃で
一撃必殺。名作「タクシードライバー」のデ・ニーロばりのフリで、
世の中のアクをさばいていくが、やがて、共感した者たちが、どんどん配下になり、
益々エスカレートしていく・・・。
見ていて、気持ちも高揚してくるが、後半はトーンダウン。
惜しいかも。
●映画三昧記9月20日
●僕とサンボマスター。
「ハートロッカー」を見た。
本年度アカデミー賞最優秀作品賞他、数々の賞に輝く作品。
イラクでの爆発処理班の任務についた男のドキュメントタッチ。
すこぶる力強く、臨場感あふれる。見る側も、さも、その現場にいるような
カメラワークでぐんぐん話を引っ張っていく。
あまりにもオーバーにデフォルメされたシュチエーションはちょっと?だが、
伝えたいことを、エンターティメント化して、あきさせない手法もヨシか。
監督は、意外にも女性監督。元、あの「アバター」のキャメロン監督の元妻。
パワフルな演出は男性顔負け。
プロフィールを見れば、25年前に絶賛された、あの「ヒッチャー」の監督だったとは・・・
その作品がメチャクチャ面白いし、斬新だった。
そう、時を経て、またもや、第一線とは。驚くばかり。
オチのテーマがいい。子供に語りかけるシーンはいい。
見応えある作品でした。
「椿三十郎」を見た。織田裕二のだが・・・。
あまりにも軽い。織田には迫力がない、しょぼい。
完全なコメディですネ。
小津の「秋刀魚の味」を見た。
岩下志麻が20代で初々しい。岡田茉莉子も可愛い。
いつものごとくの小津ワールドでした。
●映画三昧記9月12日
●僕は志願兵。
「パーフェクト・ゲッタウェイ」を見た。
ハワイの大自然を舞台のサスペンス。
猟奇的殺人事件に男女のカップルたちがうごめく中、
どのカップルが犯人なのか?
そのオチとは?予想もしない、どんでん返しとは?
あきれました。
それは、ないよネのオチです。これは完全に成立しないオチです。
こんなの脚本じゃないよ。
「ゴールデンスランバー」を見た。
「アヒルと鴨・・・」の伊坂原作、中村監督の独特のノリ。
面白いけど、オチありきのご都合ばかり。
面白ければいいってもんじゃない。
「銀色の雨」を見た。
浅田次郎原作。島根県舞台のJRバンクバックのご当地映画。
これも、話をごっちゃり入れて、
いかに人間は・・・・。
丁寧に撮ってはいるが、
なんか、浅い。
●映画三昧記9月5日
●僕は””スカット”はしない。
「ゴス」を見た。ベストセラーの乙一原作映画化。
殺人アート事件に翻弄される高校生男女の物語。
カットカットが丁寧な照明で鮮やかに映し出されて淫靡な世界に導く。
美しい。
「どら平太」を見た。黒澤明、木下恵介、小林正樹、市川崑の四騎の会メンバーが
タッグを組んだ幻の脚本を、市川崑監督が撮った。
10年前の作品だが、これが、誠に面白い。
やはり、巨匠たちと言われる訳だ。
「食堂かたつむり」を見た。柴崎コウ主演。
「かもめ食堂」、「めがね」のまったりに、パコ的なアニメチックなノリノリ・・・。
興行的にヒットしなかった作品。
あまりにも現実離れな感じでは、ネ。
柴崎コウはやっぱ、いいけど・・・。
●映画三昧記8月29日
●僕の飯ごう炊飯。
韓国映画「極楽島殺人事件」を見た。実話に基づいた話。
ある島の島民、全員がいなくなってしまった猟奇殺人事件。
なんか、とんちんかんな展開にあっけにとられる。
ヒッチコックの「断崖」を見る。
金持ち令嬢と詐欺師の男が繰りなす、メロドラマ風な物語。
そつない演出だが、ラストに何のひねりもない。あっけない終わり。
「エスター」を見る。いつも、レンタル貸出中の人気作品。
養女として来た女の子が、一家を恐怖のどん底に突き落とす。
日に日に、冷酷な一面を見せ出す。殺人まで発展していく・・・。
演出といい、カメラワークといい、一線級は、ハリウッドならではだが・・・
最後に来て、いつものハリウッド映画のノリにうんざり。
前半だけで、もう満腹でした。
●映画三昧記8月22日
●僕を凌駕するのは僕自身。
カニング竹山の「守護天使」を見た。
映画には、娯楽を求めるものと、痛くなるものをあえて見たくなるものがある。
これは、娯楽。
日増しに俳優業に目にする竹山。
NHKでも、堂々の演技を張っている。
しかし、テレビでも、仕事を選ばず、
おかしな事件簿の再現ドラマでも、
ブルーマ姿で教室でのたうつ姿、迫真の演技にスタジオから笑いを誘っていた。
立派なものだ。
お笑いから俳優業に乗り出しても、えらぶることなく気負いもなく、やっている。
この作品も初めての主演作。この男にして成り立つ作品である。
お話は、電車で目にした女子高生に初恋を感じ、守護として、悪から身を守る
けなげな男を描いている。エンターティメントながら、今後の竹山のすべてが物語っている。
浮気騒動もあったが、竹山は着々と自分の地固めを強固にしている。
●映画三昧記8月16日
●僕の隣にGメン75。
山田洋次監督の「おとうと」を見る。
なんだかな〜のセリフがつづく。
吉永小百合と鶴瓶。「母べえ」の延長線なノリ。
韓国映画「走れ自転車」を見る。
救いはコメディじゃない、ラブストーリー。
女性の家族の陰影を淡々した物語ながら
監督も、ちゃんと撮っている。
「情婦」を見る。アガサ・クリスティーの60年前のモノクロ作品。
何年過ぎても、新鮮。
やはり、ハリウッドは凄い。ストーリーにメリハリと、笑いを散りばめて、
グングンと話を引っ張っていく。面白い。
「ヴィヨンの妻」見た。太宰治原作。根岸吉太郎監督、松たか子、浅野忠信共演。
やはり、根岸監督は、凄いとしか言いようがない。
映画のお手本だ。惚れ惚れする作品。
●映画三昧記8月8日
●僕は意表をつく。
「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」を見た。
小気味いい。小池徹平主演。最近、NHKの土曜ドラマでも
目を見張る演技を見せている。
この作品が転機になったと思わせる。
「フィッシュストリー」を見た。
「アヒルと鴨のコインロッカー」の監督、脚本コンビ。
多部未華子見たさの不純さだが、オチはしっかりはしてはいるが、
どうものらない。
「ファイナルデッドサーキット」を見た。
ショック映画ファンを唸らせた「ファイアナルデストネーション」のシリーズもの。
あまりの1作目の出来栄えの凄さには及ばないが、
手を変えの努力はうかがえる。
「14才のハラワタ」を見た。
中学生のひとりの女の子を淡々と見せてくれる。
女性新人監督ながら才気をうかがわせる作品。
新鮮でいい。
あの奇才、サムライミ監督のホラー映画「スペル」を見た。
「呪怨」と「リング」を張り合わせた感じ。
手堅いが、それほど怖くない。
と、来て
久々の強烈な作品に出会う。
「イン・トゥ・ザ・ワイルド」を見た。
ショーン・ペン監督。
ひとりの若者が自由を求めてアラスカの大地へと。実話である。
うまい構成とカメラワーク。心を揺さぶる渾身の作品。
必見である。最高だ。
「潜水服は蝶の夢を見る」。これも実話である。
病に伏したひとりの男のコミニケートの手段は目の瞬き。
その瞬きひとつひとつ、1アルフアベットを確認にしながら私小説を書きあげる。
閉じ込められた世界の中で、想像をはばたかせてゆく・・・。
構成はフランス映画ならではの巧みな演出。
手放しで、いい作品。
この世界観も好きだ。
●映画三昧記7月21日
●僕の見取り図。
150万円の低予算製作費ながら、アメリカで衝撃の興行成績を収めた
「パラノーマル・アクティビティ」を見た。
ある夫婦が撮らえた寝室での異常現象がテーマ。
まあ、「ポルターガイスト」のノリのドキュメンタリー的映画かな?
夫婦が自ら撮影した映像のみのリアル感で迫ってくるが
この手法は、過去に「ブレアウィッチ・・・」を皮きりに、「レック」など、かなり
世間を震撼させた。、
ただ、「レック」は別格で、これも、全然怖くもない。
アメリカでは、観客がキャーキャー騒いで見ていたが
どってことはない。
早送りで結構です。
「今度は愛妻家」を見る。
行定勲監督。満を持して見る。
トヨエツ、薬師丸ひろ子の倦怠夫婦ぶリの話が延々と続く・・・。
ちゃんとしたオチも用意されてはいるが、
なにも行定監督じゃなきゃ、いけないような脚本でもない。
なんか、拍子抜けした感じ。
つい、見てはしまうけど・・・。
「消されたヘッドライン」を見た。
ハリウッド映画だ。
「大統領の陰謀」を思わせるサスペンスで、話は引っ張っていくが
結局、しょぼい話。
新聞社の今の現状を、きちっと描かれてはいるが・・・。
●映画三昧記7月14日
●僕の記念日。ありがとう。
「彼岸島」を見た。
コミックの映画化。
ベストセラーらしいが、さほどの話。
彼岸の花が咲く島でのバンパイヤ・ゾンビとの死闘。
新鮮味もなく、まあ、水川あさみ様も仕事選ぶべし。
「笑う警官」を見た。角川春樹監督。
道警の不正を娯楽的に暴くサスペンスもの。
映画は原作を超えるか?がメインコピー。
まあ、原作は読んではいないが、
無茶苦茶なストーリー。
どう見ても??????の連続。
勘弁してほしい。
韓国映画「加速スキャンダル」を見た。
コメディ部門最大のヒットに釣られ見た。
主演は「猟奇的な彼女」のチャン・テヒョン。
30代の売れっ子DJにいきなり、
「私は娘です。孫もいます。」と名乗れて、あたふたの騒動記。
前半の30分が、よくあるドタバタでつまらないが、
後半は目を見張るほど、ストーリーがタイトルどうり、加速していく。
なるほど唸らせる監督の腕と脚本。
キャストもいい。みんな上手い。
音楽もいい。
そら、受けるはずです。
なかなか、日本では、この手は作られない話。
「ルーキーズ」や、「20世紀少年」、「踊る・・・」など・・・
韓国の映画ファン土壌は、見る目あるネ。
いい映画でした。マル。
●映画三昧記7月5日
●僕は兼業農家の息子。
「全然大丈夫」を見た。
一連のゆるい映画の流れの作品。
でも、いい。感性がとてもいい。
このまったりと、いや、あっさりと、ごっちゃにして
人を茶化しながらも、ココロがほんわりする、いい映画でした。
好きです。
●映画三昧記6月22日
●僕のまたぬき。
「下宿人」を見た。サスペンスである。
誠に、B級のノリである。ありがちなシチュエーションで、オチもさほど。
「シックスセンス」、「アイデンティ」等の裏切り的要素に始まったこの世界に、
こぞって、似たような映画乱作。これも、そのひとつか。
「大切な約束」を見た。
テレビかいな?と思うような作り。
あの「あいのり」の主題歌でブレイクした川島あいの伝記もの。
生い立ちは違うが、1000回路上ライブを敢行した川島のデビュー物語。
もう、ちょっと、お金かけたら、どうかな?
韓国映画「6年目も恋愛中」を見た。
6年目を迎え倦怠を迎えた同棲カップルのお話。
なかなか、リアルな感じでつい、見入る。
コメディでもなく、かといって、そうシリアスでもなく
さらりとした、ウメイシュ〜な映画でした。
好きです。
●映画三昧記6月13日
●僕のハチマキを盗んだのは?
書き忘れてました。WOWWOW制作の「ルパンの消息」を見た。
上川達也主演。3億円事件と時効が迫ったある教師殺人事件が後にリンクする
時間刻みのサスペンスドラマ。
「長い長い殺人事件」、「犯人に告ぐ」など、
たくさんの実績を残すWOWWOWだけあって手堅い中味。
いいんじゃないですか。
松本清張生誕100周年記念作品。「ゼロの焦点」を見た。
過去の松竹作品も見ましたが、まだまだお子ちゃまでしたか・・・
なんか、ピンとこず。
今作は、広末涼子、中谷美紀、木村多江を迎えての
原作そのままに昭和32年が舞台。
監督は犬童一心。丁寧には描いてはいるが、
原作に振り回されて感は否めない。少し薄っぺらい。
それにしても、学生時代、松本清張の本をよく読んだものです。
「点と線」、「けものみち」、「砂の器」等々・・・
映画もよく見ました。
何故か、岩下志麻の「内海の輪」が印象的なのは不思議?
●映画三昧記6月8日
●僕の燃えるブンブン!
綾瀬はるかの「おっぱいバレー」を見た。
「海猿」、「銀色のシーズン」の羽住監督作品。
ノリは、ホイチョイ作品。
なんか、見てしまうが、のりきれないのは、
よくあるパターンだからか・・・?
さて、年1回の恒例観賞、「春の日は過ぎゆく」を見る。
2001年度作品。
かれこれ、何度も見たが・・・
やっぱいい。
生涯、心に残る作品のナンバーワン作品です。
ひとこと、「ハマるんです!」
ホ・ジノ監督の独特世界。イ・ヨンエ、綺麗。ユ・ジテ、いい味。
切ない、本当に切ない。
●映画三昧記6月2日
●僕のめんこいテレビ。
「曲がれ!スプーン」を見る。長澤まさみ主演。「踊る大捜査線」の本広克行監督。
見始めて、20分足らずで辞めた。
ノリがあまりにも、単純すぎる。片手間か?
見る方に責任があるのを痛感しました。新作でっせ。TUTAYAで400円。
ちなみに、ゲオ、旧作80円。
遂にここまで来てしまいました・・・。
●映画三昧記5月31日
●僕は新山千春に興味がない。
「誰も守ってくれない」を見た。とっても疲れていたけど・・・。
たとえは悪いが、全編、嘔吐するような映画。
昨今、加害者の家族も警察はケアをするよう題材がお話。
加害者の妹を、刑事役の佐藤浩一が苦い過去をひきづりながらも守っていく展開。
何故、そこまで、マスコミ含めて、ネット世界まで、この妹を執拗に追い回すのか、
どんどん出てくる人たちが悪意に満ちた者ばかり。
徹頭徹尾、このお話に終始する。見ていて、アホらしくなってくる。
監督は、あの「踊る大捜査線」の脚本家、君塚良一。
この人は、根っからの映画好きで、過去の映画の脚本にも、ハリウッドの映画名が
よく出てくる。
今作も、ハリウッドを意識したカーチェイスもあり、かなり、勉強して臨んだのは
ヒシヒシとわかるが、あまりにも、荒唐無稽すぎる。
ほんまに勘弁してよ〜の一語でした。
●映画三昧記5月24日
●僕は検品に応じたい。
韓国映画「インディアン・サマー」を見た。
死刑を求刑された女性とその弁護士の許されざる恋の心模様を描く。
8年ほど前の作品だから、韓国映画が情緒ある時。
この時の時代はよかった・・・。
「8月のクリスマス」、「春の日が過ぎゆく」、「動物園の隣の美術館」、
「イルマーレ」、等々・・・。
心に沁みて、胸を打った。
この映画も、そのティストがある。
だが、前半までは、よかったが、後半の逃避行で失速したのが惜しい。
でも、久し振りに、韓国映画を見たな〜の感想。
切ない映画は韓国映画に限る。
私も韓国へは6回以上行ったかも。そこでも、韓国映画も見たし・・・。
やっぱ、惹きつけるな〜・・・。
また、行きたい。いや、行きます。
今度は、その地で、作品を撮りたい心境かな?微熱かな?伊藤麻衣子かな?
いや、マナカナかな?(つまらんダジャレです!雨だしネ。)
●映画三昧記5月17日
●僕の人気投票。
ユースケサンタマリアの監督作品「弁当夫婦」を見た。
25分ほどのショートムービー。
可もなく不可もなく。大胆ではない。
ちまっとしている。
本当のユースケの内面を見たような感じ。
「Q」を見る。埋もれた片隅のDVDから・・・。拾いものかもと願い・・・
内容は、「SOW」のまねごとだが、このお話はチープ。
捕らわれた男女8人ほど(有名な俳優は皆無)に姿なき男が質問責めしていく。
嘘をつけば、死という恐怖におびえながらで話はすすむが、
これまた、お寒くて、ほんまに安上がり。
この手は、ダメ。
●映画三昧記5月13日
●僕と都銀。
「カミュなんて知らない」を見た。
「19歳の地図」、「さらば愛しき大地」の柳町光男監督。
出だしのシーンは、長時間の長回し。
亡き相米慎二監督もビックリの長さ。
計算されて、何度もリハをしたような出来栄え。
冒頭から、いいシーンを見せられ、食い入る。
映画好きにはたまらない、有名監督や、映画タイトルの会話が飛び交う。
「アデルの恋の物語」も出てきて、お〜、懐かしい。
トリュフォー監督でっせ。
我が19歳の時、トリュフオーの「アメリカの夜」を見たのを思い出す。
回想はさて置き、
映画の中味は、大学生たちが、「殺人」をテーマとして映画を撮るなかで、
若さか、とげとげしくも、優柔不断な日常の中の
あやゆい世界を切り取っていく・・・。
いい感じだけど、さりとて、こころ動かない。
●映画三昧記5月10日
●僕とサバンナの夜明け。
「群青」を見る。長澤まさみ、佐々木蔵之助主演。
なんか、途中でとん挫する。
「その時、彼をよろしく」的な感じもあり、と、
保留にしてたら、おっと、期限切れ。あわてて返しにゲオへ行く。
ツタヤもゲオも旧作100円。長〜い長いイベントも、当たり前化。
100円はありがたいが、映画をそう、安くしてると、
見る側も、脅迫観念なくなる・・・。
「もう一度、借りればいいや。」。
そう、不遜だね。
で、仲里依紗、ちょっと売れっ子。
(久し振りな出番です。でも、先行きは・・・?)心配?
●映画三昧記5月4日
●僕は江戸むらさきをとんと食べていない。
「プール」を見た。
あの「かもめ食堂」、「めがね」のチームが作った。
ただ、一連の萩上監督ではない。
この作品も、いやしの映画でのティストだが、
テーマとしては、
ひとりでは生きられないが、ひとりで生きてゆく・・・という、
ちょいと考えさせられる映画。
生きる道先は、自らが決める。ただ、それだけだと・・・
ゆるい時間のなかで、つい、見てしまう。
やっぱ、「かもめ食堂」が、大好きだ。
●映画三昧記4月30日
●僕が紅鮭を手にぶらさげている訳。
「バラッド名もなき恋のうた」を見た。
「クレヨンしんちゃん」アニメ原作をモチーフにした実写化。
監督は「オールウェイズ3丁目の夕日」の山崎監督。
CGを多用した「戦国自衛隊」的なお話。
話に釣られたわけでもなく、主題歌が好きだったので見る。
う〜ん、草薙も、ガッキーも、う〜ん。
カメラワークもう〜ん・・・。
あまりカット割もしていない。う〜ん・・・。
いいようなストーリーに呆れながらも付き合う感じ。
たぶん、ラストで、見たほとんどの人が、
「えっ、そんなに簡単に未来に戻れるの?」
気にしない気にしないでは終わらない。
「1リットルの涙」を見た。
見ようとして、早2年。
ようやく見た。
淡々と・・・忠実に丁寧に撮っている。
演技もいい。
学校で見る映画でもある。
ヒッチコックの「疑惑の影」を見た。
ヒッチコックにしては淡白なお話。
ホームドラマなサスペンスかな?
なんか、珍しい・・・。でも、上手い。
●映画三昧記4月25日
●僕に釣りざおは似合わない。
映画界を唸らせた韓国映画「母なる証明」を見た。
監督は「吠える犬は噛まない」、「殺人の追憶」、「グエムル」のポン・ジュノ。
ファーストシーンから、最高の出だし。
だが、前半、要所要所に才気を感じるが、もうひとつ走らない・・・
でも、後半にかけては疾走する。
ストーリー事態は取り立てて面白い話ではないが、
演出が群を抜いて凄い!構成もいい。
ワンシーンワンシーンに、こだわりをもっている。
ヒッチコックを彷彿させる巧みなカット割り。
そして、ラスト。
久々に唸るラストシーン。
映画を見たぜ!って思い。
出だしのファーストシーンと、このラストシーンのコントラストは
あまりにも凄いの一語である。
ポン・ジュノは、天才だ。
●映画三昧記4月19日
●僕とミノワマン。
「禅」を見た。
しぶいな〜・・・の声が聞こえそうです。
予備知識もなく見たが、
いい。
話の途中から、800年前の「永平寺」建立物語だとわかり、驚く。
NHK番組含め、「永平寺」にまつわる話には耳をかたむけるのは、
個人的には20代後半からか・・・。
なおさら熱心に見る。
道元役の主演、中村勘三郎の息子、勘太郎がいい(最近、前田愛と結婚したばかり)。
話が佳境になるにつれ、勘太郎の演技がどんどんよくなる。
たぶん、役にのめりこんだのか、まるでのりうつったかのように堂々とした演技。
話のテンポもよく、なかなか重厚な映画となった。
そして、ラストシーンは秀逸。
エンディングロールで、監督が高橋伴明とわかる。
そら、うまいはずや〜!納得。
「永平寺」に行ってみたくなった・・・。
気分を変えて、
「赤い糸」を見る。
そらみたことか。
無残。
あっ、ケータイ小説か!
過去に「恋空」で、あまりの絵空事に驚愕したの思いだした。
もう、この手の作品はいいや。
デリカシーのない御都合、そんなアホな〜展開に興醒めです。
●映画三昧記4月12日
●僕に耳打ち。
役所広司の「ガマの油」を見た。
長回し。
カット割りを避けて、淡々と会話でつなぐ。
脚本の妙はさほどなく、そんな会話アリも多い。
とても、だれてくる・・・。
役所広司は、何をめざしているのだろうか?
「ダイワマンX」を唐沢から、奪い取るつもりだろうか・・・?
●映画三昧記4月5日
●僕と雛菊。
「空気人形」を見る。
是枝監督作品。
見てしまうが・・・なにか、来ない・・・。
老いぼれが言うのも、気が引けるが・・・
何か、「古臭い。」と思ってしまう。
このテーマは一昔前?
でも、腕は違う。
遅ればせながら「蝉しぐれ」を見る。
藤沢周平原作。
見せ場を心得た秀作。
観客の満足度も良かったことだろう・・・。
●映画三昧記4月1日
●僕の後ろ盾。
全然見ないDVD。
「女の子ものがたり」の散々さの後遺症がきつい。
いいのを見ると、もっと見たくなるのが映画。
麻薬的なものがる。
その反動は、もっと、きつい。自分をせき立てるように・・・
タイトルも「映画三昧記」と変更したけど・・・
「映画不登校」になってしまった・・・。
でも、やがて、戻るのは確実。
”やっぱ、好きだもん。”
●映画三昧記3月23日
●僕はウラジオストック。
WOWOW制作の「チャイルド」を見た。
坂口憲二、大森朋南、小西真奈美共演の家裁調査官のお話。
WOWOWの「犯人に告ぐ」、「長い長い殺人」などの実績どおり。
この作品も、期待を裏切らない。いい。
「悪夢のエレベーター」を見る。
俳優、ダウンタウンなどの放送作家でおなじみ、又は、
過去に、勝俣州和とK2でコンビ組んでいた、堀部圭亮の初の監督作品。
満を持して見る。
笑いのエッセンスを散りばめながら、小気味よく話が進むが、
「運命じゃない人」、「キサラギ」、「アフタースクール」に通ずる展開。
どうしても、見比べれば、監督の力量の差は歴然。
でも、頑張っているのは伝わってくる。
情熱はいいよね。
さあ、期待の「女の子ものがたり」を見る。
久々の深津絵里主演だけで、ワクワクして見るが・・・
前に、予告編を見て、イヤな予感をしていたが・・・
やはり・・・見たら唖然。
深津出演、6分の1、あとは、出来そこない女子高校生物語。
このストーリーというか、脳味噌が半分変えているぐらいの行動とセリフ。
物に釣られて暴力恋人に従順な友達・・・
軽そうに男とSEXに平然と・・・
こんなバカと、友達続けてる、深津の高校時代に呆れかえる。
ちょっと、間抜けスタンドバイミー的もあり、笑う。
もう、最後は、そんなアホな〜!の三人の会話には、悶絶する。
深津、極めつけはラスト、泣かせるセリフのつもりか・・・
「こんな、友達、もう出来ない・・・」と。
そら、そうじゃろ!と、違う意味で納得する。
エンディングロールで、誰の脚本じゃと目を凝らし、
うっ、監督・脚本が一緒じゃ!ここは明記しないが、
よく、依頼したもんだ。途中で撮影中止もありでは思ってしまう。
本当にあまりのひどさに、天地がひっくり返る驚き。
よくまあ、こんな映画作ったわと、珍しく涙目になる。
ここは、お口直しに、ハリウッド映画の真骨頂。
「2012」を見る。
CGが売り物だけあって、期待にたがわぬ出来と言いたいが・・・
ストーリーが、もう無茶苦茶。
この手は、そのあたり差し引いても、ビックリ。
主人公が、自分たち身内だけ助かればいいと、
スターウォーズばりのアクロバット逃避行。
何かにつけ、ギリギリ生還の連続が、2時間も続く。
まあ、ネタばれになるから、あまり書けないが、
地球崩壊という大きな話が、「ポセンドンアドベンチャー」のノリに変わる。
最後はチマチマで、そんな小さいエリアで、人を助けよう、
新たな未来を築こうと、真面目ぶったって、
何十億人を見捨てた罪は消えないんだから・・・
要は、
権力者と、お金持ちさえ助かれば、めでたしめでたしのお話。
それも、今、世界の現実だからネ。
●映画三昧記3月19日
●僕と吉川晃司。
「山桜」を見た。
田中麗奈と東山紀之主演の藤沢周平原作の時代劇。
「たそがれ清兵衛」、「武士の一分」とは、また違うタッチ。
誰が監督とは予備知識なしに見る。
山田洋次監督にはない、やわからさが、そこにある。
いい。
無駄を省いて、とんとんと話はすすむ。だが、丁寧だ。
さあ、エンディングロール。
監督が・・・、「篠原哲雄」。
お〜っ!
映画史に残る、「月とキャベツ」、「はつ恋」の監督だ。
だから、やさしさに満ちた時代劇なんだ。
マル。
●映画三昧記3月15日
●僕はワキを固めてスイングする。
やっと、韓国映画「センブ・デイズ」を見る。
主演は「シュリ」の暗殺役だったキム・ヨンジン。お久しぶり。
めまぐるしく展開する猟奇犯罪、誘拐サスペンス。
ノリは完全に「セブン」を意識。
出だしのタイトルイメージシーンは、お金掛けまくりの凝った映像。
もう、ここだけで気合い入ってますよ・・・が伝わってくる。
で、始まると、くどい映像編集にぐったりする。
臨場感出すためか、カメラ振り回しのシーンが長々続く。
ヘキヘキするが、話だけは、先行していく・・・。
もう、突っ込みどころ満載だし、途中で話の整理が大変なことになる。
オチありきは、わかるが、意外な犯人を振り返って、
思い返せば、そこまでは、しないやろ!と、ため息ひとつ。
♪春なのに・・春なのに・・・ため息またひとつ・・・
かしわっばら!芳恵でした。
●映画三昧記3月8日
●僕と汀夏子。
「サマリア」でおなじみの韓国、キム・キドク監督の「映画は映画だ!」を見た。
キドク独特の視点から、今作は俳優を題材とし、人間の本質を描く。
お話は、俳優と接点を持ったヤクザが、映画出演。
そこから、映画というものを通して、俳優とは何ぞや?映画とは何ぞや?を問いかけながら
人間の愚かさを、描いていく・・・。
ラストには、迫真のシーンが用意されている。やっぱ、キム・キドクワールド。
ハリウッド映画、「ミスト」をみた。
やっと見た。
1年前。パッケージの説明文を読めば、
霧に閉じ込められたスーパーに・・・まではいい。そして、
未知の物体が襲う・・・ときて、
何じゃ、よくあるモンスター映画かいな?スティーブン・キング原作なのにな〜・・・と、
先送りにしてきた・・・いわくつき。
気になるものを消化の意味合いで見る。
ストーリーは、ありがちな展開をしていく。ただし、人間の業は描かれている。
ここは、キング原作ならではか。
まあ、こんなものかと、飽きさせない映画でしたと思いきや・・・
ラストに、意表をついたエンディングが待っていた。
このオチは誰も読めないはずだ。
それぐらい、久々に唸った。
あまりにも悲しみに満ちたラスト。でも、このラストで、
人間をきっちり表している。一変に、この「ミスト」の評価があがる。
で、
スタッフ紹介を見れば、監督は、な、なんと、映画ファン絶賛の名作「ショーシャンクの空へ」の
監督さんでした。
いやはや、もっと、早く見ればよかった・・・。
●映画三昧記3月6日
●僕の倒立前転。
「20世紀少年・最終章」を見た。3部作の完結編。
1作目は、どこか危ういながら、何とかまとめたが・・・
2作目から、ハメをはずしていき、
3作目の今作に至っては、壮大な学芸会に、唐沢、豊悦、香川、常磐、黒木、宮迫、佐々木と・・・
真面目に演技をしている。
アホくさいな〜と感じつつか・・・、いや、真剣か?
とにかく、漫画世界は、漫画世界にありで、
映画化になると、何もかもが、こっけいに見える。
ノリはコメディと思われても仕方がないか・・・。
友達の正体を明かされる時、引っ張るだけひっぱいて、何コレ?
正体の伏線がないから、誰よ?みたいな。
あの大阪万博会場跡でのライブは、どうですか、こんなに人を集めましたよ!で、
何をエサに人を寄せたのかと、つい、思ってしまう。
それにしても2時間30分、長すぎる。
やはり、「デスノート」の映画化作品には叶わない。
●映画三昧記3月4日
●僕と白梅。
「風の丘を越えて」の監督の韓国映画「春香伝」を見た。
伝統文化の音楽、パンソリにのせて・・・。
みちならぬ、ひとすじの愛に生きた男女の歴史恋物語。
情念というか、ソウルフルというか、
魂の叫びが伝わってくる。
すごくいい。
韓国独特のこの世界は、日本にはない。
●映画三昧記2010年3月1日
●僕の切れ端。
小津の「お茶漬けの味」を見た。
う〜ん。当分、小津作品。間、開けよう・・・。
連続見てると、若干、飽きる。
つぐみ、大森南朋主演の「鍵がない」を見た。
鍵を無くして、部屋に入れず、一夜にさまよう女性のお話。
元彼に渡していた鍵を戻してもらうかの気持ちが、さかのぼる彼との想い出回想と
自分の生き方を問い詰めてしまうストーリー。
いい感じで来たのに・・・後半、意味深おちゃらけ風。アニメ挿入。
惜しいな〜。脱線せずにやれば、評価高かったのに〜。
「ある朝スウプは」を見た。
ピアフェスでおなじみ、最新作「14歳」の高橋泉の映画映画しまくり映画。
パニック障害から、引きこもり、宗教入信と、翻弄される男女の生活を描く。
確かに繊細で、会話の妙が延々つづく・・・。
この手、好きものにはたまらない。
それにしても、主演の男女、劇団あがりだけにうまい。
「ハゲタカ」を見た。
あのNHKで、大人気を博したテレビドラマの続編的映画化。
とにかく、この面白かった見応えあったドラマの映画化ですから期待大。
話は中国政府がらみの大きさの割には、中味が人材派遣問題に振り回される小さな逸話もあり、
なんか、しょぼい。頭脳戦と思いきや、たやすくもうけ話に乗っかる展開に、あれっ?です。
見あきないけど、テレビほど、面白くない。
無駄シーンも多く、玉鉄の最期シーンにお前は松田優作か?な感じ。
ご都合映画の典型。
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