映画三昧記
                             
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映画三昧記2025年2月17日
●僕と猫じゃらし。

やっとやっと「怪獣ヤロウ!」を見た。

内容は岐阜関市を舞台に、町おこしの一環でご当地映画を作ることになった役所。
監督に抜擢されたのはうだつのあがらない観光課の一市職員。
彼は中学時代文化祭で手作り怪獣映画を披露し物笑いの過去のトラウマを
抱えている。しかし奮起し、市民をからめてマジックを起こすコメディ。
確かに安い作り、評価も二分、これ、何んじゃいなの意見もわかる。
でも、私は好き!自主制作経験者なら、そう応援したくなる展開、
後半、つい笑っちゃう!「怪獣ヤロウ!」、はんまに怪獣ヤロウです。
ただし、怪獣特撮好きな方は肩の力を抜いて、目くじら立てずにネ。
ちなみに、この映画の制作者、爆笑問題の事務所タイタン社長、大田の妻、
大田光代には驚き、とにかく、何か好き!

映画三昧記2025年2月15日
●僕に食わせ物が?

「愛を耕すひと」を見た。

18世紀デンマーク、史実に基づく開拓に命をかけた男の壮大な歴史ドラマの
ふれこみに、これは久々に骨太の作品と思いきや、
何を言わん、平坦なお話、どこにドラマがあるの?退屈の極み、ラストのアホ臭さ、
とんだ拍子抜け、で、何を描きたいの?
私は、このようなテーマならフランス映画「田園の守り人たち」の方が数段上。

映画三昧記2025年2月14日
●僕にバレンタインはない。

「ドライブ・イン・マンハッタン」を見た。

大好きな女優ダコダ・ジョンソンに逢えました。もうそれだけでいい。
不倫し心惑う女性と過去に後悔するタクシー運転手とのタクシー内だけの
全編1時間40分、ワンシチューエーション会話劇。
これはハマれないと睡魔に襲われるだろう・・・。
巧妙な男のリードでつい本音を漏らす女、前半は引き込まれたが・・・・、
少々飽きてくる。ちょい寝てしまいそうだが、ダコダ・ジョンソンに見惚れて
引き戻される。やっぱ可愛い。
相手役の名優ショーン・ペンの演技は相変わらず上手い。
さすがのダコタもこの名優には押し切られているが、ダコタ自らの制作は買う。

映画三昧記2025年2月13日
●僕に逃げ場は無い。

「ショータイムセブン」を見た。

そこそこに面白かった韓国映画「テロライブ」のリメイク、
日本の本気度を見せていただきましょう。
内容は生放送中のキャスターと爆弾犯との心理戦を描くサスペンス。
前半は良しだが、ラストに向けてどんどんジリ貧、バカげてる。
やっぱ、こうだもん。

映画三昧記2025年2月8日
●僕は待てど暮らせど桜田ひより。

「大きな玉ねぎの下で」を見た。

爆風スランプの1985年ヒット作「大きな玉ねぎの下で」をモチーフに
”恋の行き違い”をテーマにした作品。
で、それだけです。もういいです。なんかネ~・・・。
私は桜田ひより見てただけです。年甲斐も無く、何か問題でも?

映画三昧記2025年2月7日
●僕はがっかり。

「ファーストキッス」を見た。

「花束みたいなキスをした」の坂元祐二脚本ですから・・・。
夫の事故死、ある日偶然タイムリープした妻は夫の死を防ぐため、
過去と現在を行き来し、何とか死を食い止めようと奔走する妻のお花畑映画。
どれだけ、このようなネタこすられたのか、手垢だらけのストーリー。
ラストは脚本家の自己満炸裂の長々と夫婦のあり方能書き。
あえて、ネタばれになるが、過去に戻って15年後死ぬと告げる妻の残酷さ、
それを理解した上で、出会った過去の彼女と結ばれ、むつまじい愛の生活。
タイムリミットを抱えての彼の生活、これまた残酷なのに・・・
さあ、みなさん、今の夫婦生活、考えてネか?
これで、泣いて下さいか、泣けるか!

「雪の花」、「美晴に傘を」を見た。

「雪の花」は黒澤明の助監督だった小堯史監督、デビュー作「雨あがる」は良かったが。
天然痘の治療に命がけで立ち向かった町医者の史実に基づく物語。
商業主義ではないテーマ、制作する意気は買う、ただ全体的に凡庸、
演出もあまりにも淡々、魂が抜けたようなセリフ、無用な雪山越えの長回し、
なんか、変な学芸会を見てるよう・・・。

「美晴に傘を」に至っては、何だコレ?です。
自閉症の娘、その母親、亡き夫の疎遠だった祖父との交流を軸に
自分をあらためて問いかける物語。
地元初らしい脚本、演者もメイン以外は地元劇団かな?
変なノリのバカ騒ぎを多用し、最後は娘、母、祖父と各自がひとりひとり、
反省や今後を語りだす陳腐さ、これ舞台劇、茶番劇。映画なめてる。
この手、一般人は騙されて感動するから、よくこんなの作る。やれやれ・・・。

映画三昧記2025年1月31日
●僕は拍手した。

用事はあったが、どうしても合間見て、「遺書、公開。」を見た。

去年秋から、この映画の予告編を何度も見せられ注目。
そう、期待もしてはいなかったが・・・・、
これが、めちゃくちゃ面白い!面白すぎる!
お話は高校のクラスで生徒達が、誰かに勝手に序列をつけられた上、
挙句は、序列1位の女子高生が自殺を・・・。葬式後、生徒全員、各自に
亡くなった彼女からの”遺書”が各机に置かれているというミステリー。
その遺書を全員ひとりひとり読み上げて、彼女の死の真相をたどるという
ワンシチューエーション映画。教室が主に舞台だけに退屈かと思いきや、
上映2時間、飽きるどころか目が離せない、会話も聞き逃せない、
ちゃんと見てないと、アレッと置いてきぼりを食らうよ。
監督、「ヒロイン失格」、「東京リベンジャーズ」の英勉、原作ありの脚本は
「極悪女王」のあの鈴木おさむ、このコンビ、「ハンサムスーツ」以来です。
この小さなテーマを見事なまでにエンターティメントに昇華させた。
また出演者全員誰一人、役にハマっていて演技も皆上手過ぎる!
すべてにアッパレ!というしかない!終映後、拍手を贈りたくなった・・・。
娯楽作でここまで、手放しで褒めたのは久々、素晴らしい!
*ちなみに生徒役の高石あかりちゃんが気になると調べたら・・・、
今年秋のNHK朝ドラ「ばけばけ」のヒロインに選ばれてるよ~!
まだまだ、やっぱ私の目に狂いはない、ファンになりそう。

後日、早速、この高石あかりの映画2本見た、今まで気付かなかったが、
噂の「ベイビーわるきゅ~れ」のPART1・2を。高評価につられ・・・。

1作目は脱力系の会話とガンアクションが売り、結構面白いが、会話パターンは
飽きてくる。でも話題になっただけの事はある。
2作目はもう出だしからまたかの会話劇。あ~腹いっぱい、というか、早送り、ごめん。
ハマる人にはたまらんでしょう。私はもういいが、高石あかりの存在感は魅力的。

映画三昧記2025年1月28日
●僕は花束みたいな恋をした。アホな~・・・。

「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」を見た。

気弱で繊細な若き実業家だったドナルド・トランプが、
悪名高き弁護士のアドバイスにより、モンスターへと変貌していく姿を描く。
主演男優が見事になりきっている。違和感なし、脚色はあるだろうが、
ついつい、見入ってしまう。三つ子の魂百までというが・・・、
素養があって、今日の恫喝トランプを生んだのだろう。
これも、地球人の民度が下がっている一例、いや典型だろう。

「嗤え蟲」を見た。

知る人ぞ知るB級映画の巨匠、城定秀夫監督、主演が好きな深川麻衣ちゃん、
そら、見るでしょう。
スローライフで田舎移住した若夫婦が、奇妙な村のしきたり、おせっかい、
どんどん、村の裏の姿に取り込まれていく様をヒタヒタと描かれる。
これが、くどいぐらい長い。このネタ、そう引っ張る材料は決まっている、
要は、落としどころが楽しみなのに、なんだ、このオチかよ!
ただ、監督の腕はいいので、とても丁寧な撮り方は好感。
麻衣ちゃんも可愛い。途中、トンズラもしませんでした。

映画三昧記2025年1月24日
●僕に悲劇の連鎖は続く・・・。

待ちに待った「アンダーニンジャ」を見た。

ここまで、酷いとは・・・、呆れるばかり・・・。
おなじみ山崎賢人主演、ニンジャアクションシーンを当然期待した、
ただし、不安なのは、監督が福田雄一、最近では「聖おにいさん」など作るたび
自己満炸裂、もう笑える代物ではなく老害、目もくらむほどのワンパターン。
東宝も、「キングダム」の佐藤信介監督を据えればいいのに・・・。
やれやれ、気絶するほど面白くも無いノリ、やっとラストあたりでアクションの
見せ場はあるが、そら、ここはアクション監督の出番だから、でも手遅れです。
なんで、なんで、こんなの作ったのか、まあ不思議?
私は、去年から期待してたのに・・・。つらい。

映画三昧記2025年1月23日
●僕には最悪の日。

「君の忘れ方」を見た。

突然、婚約者を亡くした男性の彼女との死の向き合い方、再生を見つめる映画、
テーマに魅かれて見たのだが・・・、これが腹が煮えくり返るほどの脚本。
主人公、彼の母親含め、まつわる人々もゲスばかり、好き勝手にのたまい、
相手のことなどおかいまいなし、何が死の悲しみだ?
こんなアホな映画、このテーマに導かれ、その立場から見たら、
怒り心頭は間違いない!久々に怒りが未だ収まらない、
これに協力、制作した関係者、問いたい?
また、この監督(脚本兼)の感性の無さに唖然とするばかり。もう作るな!
そして、西野七瀬を無駄遣いするな!

映画三昧記2025年1月22日
●僕は東映に物申す。

東映作品「室町無頼」を見た。

東映さん、私は苦言を呈する。
真田広之「SHOGUN」というドラマながら全世界的な大ヒットを受けて、
この日本時代劇のムーブメントにのらない手はない、しかし東映さんは
時代劇制作の本家本元なのに、去年は暮れに時代劇「11人の賊軍」という、
こざかしく、ちまちました全然迫力もない時代劇でお茶を濁した。
せっかくのチャンスに・・・、
さあ、今度は、大泉洋主演で「室町無頼」、去年から予告編を何度も見せられ、
これはないわ~と脳裏をよぎる・・・、が、まさに的中。
今、見てきて、何を見せられたのか、とんだ茶番、室町時代の一揆のお話、
ぐたらぐうたら、ワクワク感一切なし、冒頭が肝心なのに、
ただただ荒廃シーンばかり、ここでインパクトを与えないと見る側もポカ~ン。
これが延々と続き、セットとエキストラばかり見せられるのみ、
大泉の付け焼刃の殺陣、腰が入ってない、本気でやるなら1年間修行せよ、
時代劇、殺陣、ナメるな!
東映さん、本当に世界を視野のチャンス到来なのに、何故に?こんな映画を?
アクションも出来る武田梨奈も出演なのに飼い殺し?見せ場なし、じゃ、出すな!

今、若手で殺陣が出来るのは、山崎賢人、佐藤健、女優なら清野菜名、土屋太鳳、
武田梨奈や、意外にも水野美紀なども出来る、
私がプロデユーサーなら、東宝の「アンダーニンジャ」の現代ニンジャモノではなく、
本格的な、これぞ日本の時代劇代名詞、世界も愛する、
忍者、くノ一をテーマに壮大な”忍者ウォーズ”を繰り広げたいものだ、
世界マーケットに進出できる、大ヒットも狙えるかっこうのチャンスを逃さないで。
東映さん、時代劇の灯は、松竹も含め、二社にかかっています、
切に切に、お願いします。
すみません、熱くなりました。頑張れ東映さん!

映画三昧記2025年1月21日
●僕のはけ口にはならなかった・・・。

「サンセット・サンライズ」を見た。

公開初日に見たが、上映1時間あまりで咳き込んだ為、周りを気遣い退場。
そして、本日、2回目へ、ほんまにご苦労様と自分にねぎらい。
お話は空き家対策を使い、東北三陸に東京からリモート移住していきた男性と
津波で家族を失った女性、その家主との地元民を巻き込んだドタバタコメディ。
脚本はクドカンなのだが、あまり切れ味はない。
また、菅田のハイテンションリアクションもウザいし、何かと女性に思いを寄せる
周りの荒くれ男たちが変にからんで、あ~、これもウザい。
もっとソフトに淡々と描けば、もっといいモノになった気がする。
ただし、井上真央は久々に当たり役かもしれない。

映画三昧記2025年1月20日
●僕の瞑想。

「敵」を見た。

東京映画映画祭グランプリ、監督賞、主演男優賞に輝いた待望の1作。
「府抜けども悲しみの愛を見せろ」の吉田大八監督が今までと一味違う、
モノクロの世界で描く現実と妄想の感性あふれる作品。
妻に先立たれた元大学教授をリタイアした男の何げない日々、いつものように
簡単ながら滋味に満ちた自炊の食生活、老後資産を逆算しながら、死後の
遺書を書きおくなど、大きな出来事も無いが、過去の職をいかした仕事も送りつつ、
夢のまにまに漂い、SNSの”敵”というキーワードが襲い掛かってくるという物語。
当然、この映画、普段、娯楽映画に親しんだ方には、きついかも。
映画マニアなら、この世界観はたまらない。
久々に、単館映画の真髄を垣間見る。私は納得、好きだ。
主演の長塚京三ならではの演技、惚れ惚れする。

映画三昧記2025年1月15日
●僕は不実でしょうか?

「366日」を見た。

あの名曲「366日」を去年、フジの月9でドラマ化、見事に惨敗し、
今度は映画に、さて、どう料理なさるのか?期待もゼロ。
で、やはりのやはり、主人公三人、とんちんかんの集り、
スカスカの脚本、これで、レビュー評価、号泣が踊るのは、ハテ?
お話は、高校時代の先輩に恋し、追って大学、同棲と・・・めでたしめでたし、
だが、いきなり彼氏にフラれ、挙句は妊娠腹、ひとり傷心、沖縄の実家、
子供も生まれ、その後、地元時代の仲いい幼馴染と結ばれる前日に、
元彼が帰郷です・・・、この展開に目がくらむ。アホ臭~・・・。
話のカナメになるのは当時のMD、互いのMD、残されたMD、
現代になっても、ほいほい聞いている・・・、物持ちいいネ。そんな人、今いる?

映画三昧記2025年1月14日
●僕は”おじや”でもいいよ。

「劇映画 孤独のグルメ」を見た。

このドラマ、絶対、映画化してはいけないよ~と思いつつ・・・、
出だし、機内食の小ネタで始まり、パリヘ。いかにも映画化ですか?
パリでちょい食いし、舞い戻り、長崎で幻のスープに出会う。
そこから無謀なボートでの遭難、目覚めたら韓国の離島、
そこで、韓国料理を堪能、これではテレビで味合う、あの雰囲気はない、
クライマックスは幻のスープでのラーメン作り、(伊丹十三のたんぽぽか?)、
このドラマの良さは、ひっそりとしたお店でひとり(孤独)、食べるぞ~、
食べ物にどっぷり、酔い知れるぞ~・・・が、醍醐味なのに・・・、
メインはスープ探し、てんやわんや物語です。
五郎さんの食べっぷりは期待しないでネ。やっぱテレビドラマがいいです。

映画三昧記2025年1月9日
●僕はライブ映画に。

「中島みゆき コンサート 歌会VOL.1」を見た。

2年前の正月に中島みゆきのライブ映画を、ファンでもなかったが堪能。
コロナ禍経て、去年、久々のライブ模様。
全19曲。前半におなじみ「銀の龍の背に乗って」だけで、後は知らない曲ばかり、
それでも楽曲のグレード、全然衰え知らずの声量にただただ圧倒されるのみ。
ラストはアニメ映画主題歌「心音」で締めくくる・・・。
そこで、はい、おしまい、じゃなかった、
ちゃんと、締めくくりを。
そうです。「地上の星」です!
これはたまりません、期待もしてない不意打ち有名曲。
お~、感動が押し寄せる~・・・。場内も興奮のるつぼ。
さすが、中島みゆき、ツボ、わかってる・・・。
そしてエンドロール後に、オマケ映像も見逃すな、
ライブ製作過程や、みゆきの普段のお姿、また衣装合わせ、
ライブの舞台裏と、サービ満点のおせち料理な豪華フルコース。
あ~、見て良かった。素晴らしい!!!
映画でないが、何かすがすがしい。

映画三昧記2025年1月8日
●僕の映画館お初は、ジェイソン・ステイサムのアクションです!

「ビーキーパーー」を見た。

あまりにも、テレビで「東京物語」の良さに、今年の映画館お初が遠のき・・・、
やっと重い腰を上げ、決めていたアクションのステイサム。さあ、見せておくれ。
養蜂家の元殺し屋が恩人を殺され復讐に・・・、このお決まりパターンでいい、
ひとりトドメを刺せば、裏にも、また裏にも、行き着く相手は大統領の息子。
バッタ、バッタ、手変え品変え、ガクションも決まってる~!
正月早々、ここまで、殺しまくる映像にのめり込むのは失礼かと思うが、
ジェイソン・ステイサム、アンタは、ほんまにハリウッド界のアクションの帝王です。
あ~、スカッ!とした。

映画三昧記2025年1月2日
●あけましておめでとうございます。
 僕の映画初めは、映画館でなく、予想外にテレビ番組の映画を。

幾十年振りかに、小津安二郎監督の「東京物語」を再び見た。

いやはや、本年の映画初めは、テレビで「東京物語」を見れるとは・・・。
CMをはさむから、どうかと思ったが、いや何んのその・・・、
ワンカット、ワンカット、いとおしく、やっぱ、名作たる由縁。
1953年作です。色あせるどころか、70年以上経っても今も光り輝く永遠の作品。
初見より、感動は数十倍で押し寄せてくる・・・。
昨今の邦画に見られる、泣かせてやるのいやらしい脚本、演出ではない、
まさに小津ワールド、ここに極まる。
ローポジションのカメラワーク、独特のセリフ回し、何げないシーンでも、
泣ける、泣ける、泣けます!
この作品も、日本では公開当初、評判にならず、世界が大絶賛してからの事。
そう、世界が認めた、日本の宝、金字塔!
小津作品は、ほぼ見ているが、特に、この「東京物語」は群を抜く、
あらためて、小津監督、素晴らしい作品を残してくれて感謝、感謝です。
いや~、正月早々、シアワセを味わったら、今年、どの映画を見てもかすだろう。
*本日、ロケハンで甲賀市に行ったが、参拝で寄った田村神社は1時間の長蛇の列、
ついでに、”甲賀忍術村”に立ち寄りの帰宅後、
この「東京物語」、素敵なお年玉、ありがとうございます。

●映画三昧記2024年12月31日
●僕は30日に年末映画収めしたのに、時間が開いたので、
見たくもない映画を大晦日に見てしまう。やっぱり、あ~、しまった・・・。

「グランメゾン・パリ」を見た。

イオンシネマで見た。本編見る前に、予告編15本以上見せられる地獄、
メインの前に、前菜でヘトヘト・・・。支配人さん、観客無視に腹が立つ。
その上、本編で、さらにアホ臭くなる、
そら、キムタク様、相も変わらずオラオラ演技、
内容も、ラストがすぐわかるような、店の存続をかけた三ツ星への挑戦。
はいはい、手垢だらけのスートーリー、52歳のメインシェフ、キムタク、
そう、オラオラ、金髪頭、右腕の女性が突然、店を辞めると言えば、理由も聞かず、
クビ切り宣告、部下のデザート担当の韓国男性にも、お前の国の味を持ち込んで
どうする!と叱責、思いやり、育てる心もない、話し方も20代のままのキムタク、
何かとつけんどん、挙句は暴力沙汰。延々と、こんなの見せられ・・・、
そして四苦八苦の食材探しばかり、うまく行かない苛立ちから、
”シェフとして、俺に何が欠けているのか?”スタッフに聞く有様、
答えは簡単なのに・・・・、
料理もそうですが、、いろんな仕事も、”人となり”が出ます。
50歳も過ぎて人としての生き方もわからない青二才のままで、
”俺に何が足りない?”、は~ん、あんたはバカか!
この脚本で、睡魔が襲う。少し寝る。それでも延々、オラオラ状態・・・。
ラストも薄い味付け、えっ、これで終わり、いや、やっと終わった、やれやれ・・・、
大晦日にえらい目にあった。
ちなみにレビュー評価は、キムタクファン総動員?高い、高い、お褒めが並ぶ。
これ書くと、批判も怖い、怖い、ついでに仲間だった、9000万円男も怖い、怖い!
わかっちゃいるが、とんだ大晦日、まあ、大好きな紅白で、お口直しです。
再度、みなさま、よいお年を、すみません、大晦日に愚痴ちゃって。

映画三昧記2024年12月30日
●僕は年末、映画収めです、よいお年を。

「私にふさわしいホテル」を見た。

のん主演、監督は「トリック」などの堤幸彦、
川端康成など名だたる作家が執筆に利用した老舗ホテル”山の上ホテル”を
舞台に新人作家がチャンスをもぎとろうと奔走するコメディ。
のんのハイテンションなノリと下手な演技、笑えるツボはない。

今年は洋画邦画161本を見た。その中でも、際立った作品は、
年初めに綾野剛主演「カラオケ行こ!」の最高の面白さの滑り出しで気をよくし、
三島有紀子監督の「一月の声に歓びを刻め」は見る側に感性が求められる出来栄え、
エマ・ストーン主演「哀れなるものたち」の芸術性に唸り、アカデミー賞ノミネートの
「落下の解剖学」の監督の編集妙がたまらない、私の洋画NO.1.
アカデミー最優秀作品賞「オッペンハイマー」は長尺ながら力強い。
石原さとみの渾身熱演「ミッシング」、余命宣告を受けたロリータファッション好きの
女子高生の最後の1週間を描く「ハピネス」はツボにハマった。
ガッキーの「建国日記」はさりげなく淡々とよく、女教師とローティーン生徒の
禁断の恋、獄中で出産、出所後、結婚した実話に基づく「メイ・ディセンバー」、
杉崎花主演「市子」、掘り出し物の「マンガ家、堀マモル」と、映画好きには
いいの、見つけたった感じ、憂う少女の夏休みを描く「コット、はじまりの夏」のラストは
泣いた、泣いた、とってもいい映画、これは是非、見て。
自主製作映画がオオバケした「侍タイムスリッパー」は久々に映画館で笑った、
今までの自主映画では最高傑作と言っていい。
黒木華主演「アイミタガイ」、桑名ロケだけで見たが、これは絶対見る価値あり。
DVをテーマの「ふたりで終わらせる」は洋画ならではの見せ方で暗くしない、
邦画では、特に今年1番だった横浜流星の「正体」、監督は大好きな藤井道人、
若手では今、NO.1であろう。見事なまでに娯楽性とテーマが融合、素晴らしい。
ユダヤ狩りを描く「ハワイトバード」も「落下の解剖学」同様、NO.1。
年末は名古屋まで遠征して見た、良作連続、ブータン映画「お坊さまと鉄砲」、
ある小学校の1年間を追った「小学校・それは小さな社会」、
児童養護施設の子供たち、職員の日常を赤裸々に撮らえた「大きな家」と
ドキュメンタリー映画に胸を打たれた。これも各学校でも上映してもらいたい。
と、今年も、いい作品に出会えて、シアワセ、ありがとう。
でも、打率は1割に満たないが、それでも映画は私の人生。いい人生。

映画三昧記2024年12月25日
●僕は名古屋パルコのセンチュリーシネマに行く。

今、話題のドキュメンタリー映画「大きな家」を見た。

斉藤工がプロデュースのもと、ある児童養護施設の日常を追ったドキュメント。
ここでは、死別、病気、虐待、経済問題などで様々な事情を抱えた親元から離れた
幼児から高校生までのそれぞれの子供たちの暮らしぶりを描く。
職員との関係性、ふれあい、子供同士の距離感、様々な葛藤の中、あたたかな
まなざしでカメラが撮らえてる。
最近では、これまた話題の「小学校 それは小さな社会」のドキュメント映画など、
是非、皆様に見ていただきたい作品です。必見です。
*ちなみに、プライバシーを鑑みてソフト化はしないので今すぐ映画館へ。

映画三昧記2024年12月23日
●僕の推しって、池田エライザ、それとも桜田ひより?

映画「推しの子」を見た。

このジャンルも見るのかと冷たい目にメゲず。
う~ん、斉藤飛鳥が出ているから見てるが、始まって30分で退席しようかと・・・、
いや、待て、まあ丁寧に撮っているから、ここは我慢の2時間10分、
やっぱコミック、バカ話にもほどがある。

「聖☆おにいさんTHE MOVIE」と「クレイヴン ザ・ハンター」を見た。

「聖おにいさん」は、ここずっと、ハズレ放しの福田雄一監督、
テレビの「勇者ヨシヒコ」、映画では「変態仮面」、「女子ーズ」等までで、
もう何作っても笑えない。一体、何をやっているんだと腹が立つ。
「クレイヴン・・・」は、おなじみマーベル作品だからアクションもの。
それがアクションが少ない、CGばかり。さっぱり、話がわからん。

映画三昧記2024年12月21日
●僕はまたもや伏見ミリオン座に行く。

「小学校 それは小さな社会」を見た。

映画とは余談だが、私の父は小学校の先生だった・・・。
でも、たぶん親の密かな期待に応えずに私は映画界への世界に・・・。
それは充分、満足あふれるものだったが・・・、もし、もうひとつの世界があれば
先生もやってみたかったと思う・・・。何故なら、振り返れば私の小学時代、隣の町から
父の教え子、小学生高学年20人ほどが実家に遊びに来たことがあった。
その時、ろくに挨拶も出来ず、家に身を潜めていた記憶はいまだ心に刻まれている。
照れくさかったのか、気後れしたのか・・・、
そんな事より、父が教え子に慕われていたのだろう、わざわざ遠路はるばる・・・。
また、正月の年賀状も卒業生からくる年賀状の多さに、それを裏付ける。
教え子にも我が子のように接していたのだろう・・・、そんな父を尊敬する。
93歳で天寿をまっとうしたが、最期は病院ながら、父の担当看護師二人が、
な、なんと、教え子という奇遇。そんな事ある?奇跡ですか?
私は看護師さんに、”いつもご迷惑おかけします、ありがとうございます、
頑固な父で大変ですみません、”とお礼を言ったら、
看護師さんは、”いえいえ、とても楽しくて優しい、いい先生でした。”と、
かいがいしく、父を看護している姿に胸に熱くなるものがあった・・・。
突然、父がふと、”バチが当たったかな~”と弱気な発言、
普段は泣き言は言わない父なのに・・・。
私はとっさに、”何を言ってるんだよ、お父さんが昔、撒いた種が今、実っているんだよ、
手厚くしてくれる教え子の看護師さんがいるって、、凄いことじゃないか、
じゃ、また来るネ”って、そう言って、そっと私は父の温かい手に触れた。
父はどこか微笑んでいる。
これが私と父の最期の会話だった・・・。
ありがとうお父さん。

*私情話で恐縮ですが、こいう経緯もあり、小学校の題材だから見た。

この映画は、東京の公立小学校の一年生と六年生の学校生活を春夏秋冬に
わたって描いたドキュメンタリー。
コロナ禍での150日、のべ4000時間の長期撮影。
日本ならではの掃除、給食の配膳など子供たちが自ら行う日本式教育の様子や、
さまざま集団行動からの協調性を身に着けていく姿、そして思いやり、やさしさ、
そして、先生たちの葛藤など、すべてがぐんぐん伝わってくる。
児童のカメラを意識していないまでの行動、これは信頼関係からくるものか。
美しいインサート画も映画的を醸し出す。
教育大国フィンランドでは、この映画が4ヶ月のロングランヒットもうなづけます。

時は流れど、基本は変わらない教育制度に賛否はあろうが・・・、
昨今の民度の堕ち方にヘキヘキしているが中、
この映画を見てて、まだ、日本の未来に繋がるものを感じた。

映画三昧記2024年12月17日
●僕と久々に伏見ミリオン座に行く。

ブータン映画「お坊さまと鉄砲」を見た。

世界が驚き、今でも鮮烈に心に残る「ブータン山の教室」の監督、最新作。
いや~、この新作、見ないことには年は越せないほどです。
内容はテーマは選挙です。
2006年ブータン国王が退位し、民主化を図るため模擬選挙が実施されることに、
それにより村人たちが、誰に投票するかで分断されていく中、
何故かそんな時、村のお坊さまが若い僧に鉄砲を用意するように指示をする。
それは何故なのか?この映画の意味ある答えは・・・、
現在の世界や日本などの選挙状況然り、あの知事選といいとても考えさせられます。
ブータンが国民が幸せ満足度世界1位なのも、この映画が教えてくれます。
前作にも通じる、心温まる良作です。あ~、ブータンに行ってみたい~・・・。

映画三昧記2024年12月15日
●僕と落葉とくちづけ。

「劇場版 JUJU 20th ANNIVERSARY 「YOUR REQUEST」を見た。

JUJUもたまに聞く程度が、今年、”スナックJUJU”がよかったので・・・、
出だしは少々、物足りないが、”スナックJUJU”あたりから本領発揮。
名だたる名曲を自分のものにしている。そこから怒涛のオリジナル曲で締めくくる。
とても完成度の高い、圧巻のステージであった。
あらためてJUJUの歌声に惚れ惚れ、映画料金3400円もお安いもの。
素晴らしいです!

「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」を見た。

児童小説の映画化だから、子供向けは仕方がないが、
それにしてもお安い学芸会を見てるよう。
特になにわ男子の大橋君の演技はどうしたものか?
全然、はずみませんでした。

映画三昧記2024年12月13日
●僕の細胞は働いている。

「はたらく細胞」を見た。

人気漫画の実写化。
主演が永野芽郁と佐藤健、朝ドラの「半分、青い」のコンビだし、
松本若菜も出てるから、健とは、「仮面ライダー電王」コンビ、感慨深いですネ。
さてさて、内容は、「翔んで埼玉」の監督だから前半は人の体内の細胞活動を
コメディに描かれてはいる、ただ、全然、漫画と違って全然はずまない空回り。
飽きてくる。後半は泣かせようのくどさが目につく。これが腹が立つ。
もっと、細胞の力を漫画のように細かく引き出せればいいのに・・・、
「るろうに剣心」なワイヤーアクションばかりと子供向けファンタジーの大味で
ハイおしまいです。

*2024年~

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制作:chuei.jp
四日市中映シネマックス

STAFF: Setuo Watanabe  Namiko Tati  Tiaki Kobayasi  Mika Tutui
THANKS: Yasuo Itou  Yosiyuki Oota  Hiromitu Ootuka  Turukiti Suzuki  Tosimizu  Miki Nakamura