映画三昧記
                             
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映画三昧記2024年6月21日
●僕の浅き夢見し。

「朽ちないサクラ」を見た。

県警の女性職員が親友の新聞記者の変死事件を独自に追っていくうちに
公安の闇にたどりつくミステリー。
内容は疑問を感じられずにいられないものだが、展開の巧みさ、演出、音楽で
まあ、娯楽作のサスペンスとして捉えれば、よく出来て作りになっている。
杉咲花、堂々と本作も見事な演技を披露してくれる。

映画三昧記2024年6月14日
●僕はさらにうだる。

「ディア・ファミリー」を見た。

心情病で余命10年を宣告された娘を助けるために、人工心臓の開発に
取り組んだ家族の実話。
意外にも大味な作りではなく、丁寧な脚本と画作りに脱帽。
泣ける、泣ける映画と宣伝されてはいるが、そこではない。
町工場の一般のお方が、ここまで奔走する姿、心の熱さに打たれる。
手堅く良心的な映画になっている。

映画三昧記2024年6月13日
●僕はうだる。

「あんのこと」を見た。

「あんのこと」は、母の育児放棄により、ろくに学校にも行かしてもらえず、
読み書きもままならない、覚せい剤、売春の堕ちた少女の更正の姿を
実話に基づいて描かれる。それにしても、デフォルメし過ぎの様相。とこどころ無理スジ。
入江悠監督らしい荒らしさ演出やアップ多用がくどい、一歩引いた繊細さに欠けて、
毒まんじゅうを口いっぱいに放り込まれた感じ。
2020年の事件ということで、これが現実かと思うほど。
そんな意味でも、見る価値はあります。

映画三昧記2024年6月9日
●僕が生涯の中で1番の作品です!

2001年公開時に見た韓国映画「春の日は過ぎゆく」は
これまでにVHS時代、DVDと、3度見たが、そして、2024年、8年ぶりに見た。

この映画は2001年公開時、映画館で見終わった後、不思議なことに、
この映画が、たぶん生涯で1番の映画になると思ったほど心打たれた・・・。
そして、それからも3回ほど見ても変わらず、今日、あらためて8年ぶりに見た。
やっぱ、変わらない!確信をもって、これが生涯1番の映画です。
年間100本以上、多い時は200本以上も見るほどの映画人生の中、
素晴らしい映画は何作もあるが、この作品を超えることはなかった・・・。
この作品、涙する映画ではないが、エンディングについ、今日も頬を涙が伝わった・・・。
ありがとう、「春の日は過ぎゆく」、私の映画人生を極める1作です。
*このホームページの企画ページに、”韓国映画ベスト50”にも取り上げています。
よかったら、お読み下さい。

映画三昧記2024年6月7日
●僕は情緒。

「違国日記」を見た。

不仲だった姉が不慮の事故死により、勢いからひとり娘を引き取り
ぎこちない暮らしを重ねながら、心を寄せていく物語。
なんか、あるよね~・・・なのだが、描き方が、朴訥でクール。
2時間20分の長尺、それぞれの自分の行き場、立場、葛藤、仕事、友達、
同級生の関係など、淡々とさり気なく、力も入れず、心の絢を切り取る。
不思議に魅せられる映画。
主役のガッキーはもちろん、少女役とも、いい演技に拍手を送りたい。

「明日を綴る写真館」と、「告白 コンフェッション」、
「マッドマックス フュリオサ」と、遅ればせで「ゴジラ×コング」を見た。


「明日を綴る・・・」は平泉成初主演を祝って見る。もちろん予定調和の薄いベタ話。
写真とは何ぞやを、それぞれの家族関係を軸に感動的にしましたか。でも罪はない。
「告白」は、親友同士が山遭難で一人の告白をきっかけに壮絶なバトルが展開される。
山小屋ワンシュチュエーション、当然、飽きてくる、くどい。そしてオチも驚きもない。
「マッド・・・」は、前作が大当たり(私は好きではない)してのもうひと山当てるか。
やっぱ、受け付けない。「コジラ×コング」は、コングがメインでコジラは脇役、
ハリウッド流のCGは贅沢な限りだが、漫画なノリ。

映画三昧記2024年5月31日
●僕はからかわれ上手?

「からかい上手の高木さん」を見た。

相手に思いを伝えられない二人のピュアな初恋物語。
原作とは違って10年後の設定ということだが、20歳も超えて、好きと言えない、
もどかしさを延々と見せられるだけ。
このテーマをアート的な独特の世界観で映画マニアには認知されてる
「愛がなんだ」等の今泉力哉監督というから驚き。
本作は東宝配給のメジャーだから、監督がどう折り合いをつけられるかが焦点。
前半は東宝ペースの定石で、後半はやっと今泉ワールドを出してきたが・・・、
ラストあたりの長回しが少々くどい。お落しどころも、あるあるの甘さ。しょうがないか。
永野芽郁らしい映画ではあるが・・・。

映画三昧記2024年5月24日
●僕はこの日を待っていました。

「帰ってきたあぶない刑事」を見た。

はい、ご苦労様です。
御歳73歳と72歳のコンビでっせ。
2016年作品「さらば・・・」が打ち止めと思ったら、このお年で再度はご立派。
1986年テレビから始まったシリーズ、2016年から予想外の再登場。
今まで、「あぶ刑事」一連はじめ、「西部警察」、松田優作等の数々の
日本のアクション映画を牽引したおなじみ村川透監督がになってきたが、
前作も最終作ともいわれ、出来栄えには最後は涙腺が緩んでしまったほど。
ただ、本作は監督も無名で、展開はもうひとふん張りなのだが、
二人の頑張り度がそれを上回る。
そして見せ場は何と言っても、これもおなじみ、ラストに見せる、
舘ひろしのバイクからのショッガンぶっ放しシーン、
これが、今までのシリーズの中では、最高のカッコよさに惚れ惚れ。
ここだけで十分に感動しました。
御両人、ありがとうございました。
「あぶ刑事」は日本アクション映画の金字塔です。パチパチパチ・・・・。

「家出レスラー」と「ラストターン」を見た。

「家出レスラー」は、人気プロレスラー岩谷麻優の実話サクセスストーリー。
作りはチープでコメディ路線、でも、プロレス好きにたまらいでしょう。

「ラストターン 福山健二71歳の、二度目の青春」」は、
タイトルから察する通りの年配者エール映画であるあるばかりでしょうと気軽に見てたら、
これがとんだ拾い物の1作。岩城滉一もとんでもなくいい味を出している。
全然飽きさせない。60歳以上にオススメ。

映画三昧記2024年5月21日
●僕の心酔。

「ハピネス」を見た。

余命宣告7日間の女子高生と彼氏のお話に、やれやれまたお泣かせ映画と
とても見る気はなかったが、名作「月とキャベツ」、「はつ恋」、「深呼吸の必要」の
篠原哲雄監督がメガホンとなれば、そら見るしかない。
それがそれが、ベタな出来レースではなく、隙のない脚本、演出に釘付けになる。
限られた時間にひとつ、ひとつの何げない愛のやさしい表現。
真綿に包まれたかのような二人の日々が、とてもとても愛おしく、涙する。
二人の演技も手放しで素晴らしい。
レビュー評価は総じて低いが、私にはとてもとても酔いしれた・・・。
大好きな映画となった。今年1番です。

映画三昧記2024年5月20日
●僕はあと少し。

「碁盤斬り」を見た。

「孤高の血」の白石和彌監督の初時代劇、前半は完璧な出来栄えに唸ったが、
中盤から、それはないよねの展開にがっかり、話の肝にアラが見えると、
せっかくの草なぎ含め出演者たちのいい演技も台無し。
全体的な作りはホメたいし、レビュー評価は高いのもわかるが・・・。
*ネタばれ:あの50両紛失をめぐってのやりとり、対応、あまりにもお粗末すぎるし、
娘が女衒に簡単すぎる身売りする設定、父の対応といい、大事なところを
きちんと描かれず、上っ面話でなければ、この作品、ベタ褒めは
間違いなかったのに・・・・。惜しい、惜しい。(見て損はないですヨ。)
それにしても、草なぎ、国村準の演技は特筆です。

「湖の女たち」を見た。

2時間20分、湖畔に立つ介護施設での殺人事件を軸に、
いかにも問題作したいのか、あらゆるテーマをちぐはぐにつめまくった上、
意味も無くエロもほうり込んで来る、
一体、何が描きたいのか?とんでもなくアホらしい作品。
「さよなら渓谷」の大森監督の名が泣く。

映画三昧記2024年5月17日
●僕に迫る映画魂。

「ミッシング」を見た。

今、映画界を引っ張る大好きな監督、「空白」の吉田恵輔最新作。
石原さとみが熱望して、この役に取り組んだという問題作である。
失踪した娘を探す母親のやり場の無い怒りと現代のメディア、SNSの有り様を描く。
とことん細かいデティール、脚本、丁寧な画とも監督の真骨頂、
見る側をもういいよぐらいに追い込んでくる。彼の演出は群を抜いている。
これに見事に応えた石原さとみの渾身の演技も見逃せない。
ヘビーな映画であるが、見応えある作品に仕上がっている。
素晴らしい!

「鬼平犯科帳 血闘」を見た。

中村吉右衛門の当たり役「鬼平」を、甥っ子の松本幸四郎が演じる。
おじには劣るが、全体を通して見ると、松竹制作陣の時代劇を残すぞの覚悟が
ヒシヒシと伝わってくる出来となった。これからも時代劇の火を消すな!
補足、好きな女優の中村ゆりがこの映画に凄くいい華を添えている。

映画三昧記2024年5月14日
●僕は前のめり。

「不死身ラヴァーズ」を見た。

彼が好きで好きでたまらなく妄想をさまよう果ての一途な恋を
かなり冒険的な演出にしている、ただ見る側は戸惑うし、少々疲れる。
評価は総じて低いが、なんか、見れちゃう。不思議な感覚。
まあ、ここまでべったり、とことん好きで始まり、好きで終わる、
意外に、私はこの映画、ハマったかな。またロケ地もいい。

映画三昧記2024年5月13日
●僕はファニー?

デンマーク・オランダ合作「胸騒ぎ」を見た。

普段ないお国からのホラーもの。映画館公開するのだから、
出来もいいと思ったら肩透かしもいいとこ。
異常家族が招き入れた家族を精神的に追い込んでいくだけのありがちなネタ。
B級DVDで十分です。時間とお金のムダでした。

映画三昧記2024年5月9日
●僕は半透明。

「バジーノイズ」を見た。

話題になったフジテレビドラマ「サイレント」の監督ということで見る。
孤独の中、打ち込み音楽にいそしむ青年が隣人の女性とのきっかけに、
葛藤と苦悩をのりこえていく音楽ムービー。
これが、まあ、手垢のついた古臭い物語。共鳴などなし、強いていえば、
あの「NANA」をつい、思い出してしまった・・・。挙句の果てに、
主人公の歌の下手さに口あんぐり、エンドロールに流れるから余計きつい。

映画三昧記2024年5月4日
●僕は本当は初日に見るはずだった、

「青春×2 君へと続く道」を見た。

最も大好きな監督のひとり、藤井道人監督最新作。
18年前の台湾と現在の日本を舞台に台湾のバイトで知り合った青年と日本の女性との
過去の想い出を散りばめながら、去った彼女の地に赴くロードムービー。
中盤、台湾で二人が映画館で岩井俊二の名作「ラブレター」を見るシーンがあるが、
まさに、この「ラブレター」をリスペクトし、この映画の機軸になっている。
原作者と監督の志がひとつになったエモーショナルなラブストーリーに仕上がっている。
作品的には手放しではないが、とてもやわらかい気持ちになった・・・。
ありがとう、藤井道人、ありがとう、岩井俊二。
日本と台湾との合作映画、
映画をとても愛してるという両国の制作陣の熱意に感謝申し上げます。

映画三昧記2024年5月3日
●僕は初日に。

「水深ゼ0メートルから」を見た。

今年「カラオケ行こ!」のスマッシュヒットの快作を生んだ山下敦弘監督最新作。
期待はしたが・・・。
水がはってないプール掃除に励む女子高生たちが、日常の悩み、何げない怒り、
もどかしさなどを吐露し、女性の置かれている立場をぶつけ合うワンシチュエーション。
エンドロールに原作が高校生演劇賞の映画化とわかり、やはりネと納得、
うん、映画にすることはなかったかな。忍耐を伴う1時間半、う~ん・・・。

映画三昧記2024年4月25日
●僕はリバイバル上映に・・・。

17年ぶりに深海誠監督、再度映画館上映「秒速5センチメートル」を見た。

2007年、当時、ミニシアター映画館時代、配給会社コミックスウェーブから、
直接電話で本作の上映依頼される。
ただ予備知識もなく、深海誠も知らなかったが、
何かしら変な直感で、即答で上映日程を決めてしまったのだ。
そして、すぐさに送られて来た予告編を見て、度肝も抜かれた。
「なんて、素晴らしい映像感覚なのだろう・・・。」、
本編もそう、裏切られることはなかった。今までにない映像センスに唸った。
ただし、興行的には一部のアニメファンにとどまり、期待通りではなかったが、
私は満足感でいっぱい、この映画を上映出来たことにしあわせを感じ、
今も誇りである。
その後、2016年、深海監督、「君の名は。」で、大ブレイクを果たし、
成功を喜んだが、作品的にはそう好きではない。後の作品も・・・、
あらためて、17年ぶりに、このリバイバル上映を見て、
あの時の余韻に、しばし浸ってしまった・・・。
ありがとう、「秒速5センチメートル」。

映画三昧記2024年4月22日
●僕はばっくれない。

「あまろっく」を見た。

リストラで実家の尼崎に戻ったが、父は20歳の子と再婚することに・・・。
人生は山あり谷り、さまざまな現実に立ち向かう人生再生コメディ。
江口のりこが主演なので、クール映画と思いきや、ベタベタな展開に面食らったが
とても丁寧な作りに好感。気軽にテレビドラマの延長で見れば、
人情喜劇としては、そこそこ面白い。

映画三昧記2024年4月19日
●僕はうかつ。

「陰陽師0」を見た。

東宝「陰陽師」の野村萬斎から、本作はワーナーブラザースにて山崎賢人主演。
全体に平安の情緒がなく、呪術のあうだこうだの会話過多、前半は長たらしく見所なし、
後半はVFXで派手に見せてくれるが、どこかワンパターン。
なんだか、パッとしなかった。

映画三昧記2024年4月11日
●僕はやっと。

「福田村事件」を見た。

関東大震災直後に起こった実際の虐殺事件、福田村事件がテーマ。
映画マニアでは去年、話題になった1作。
期待を持って見たが、全体を覆う演出力の無さにより、どこかチープさは否めない。
映画にする意義は買うが、残念ながら少々期待はずれ。
社会派の名匠、今は亡き熊井啓監督なら、いい作品になったことでしょう。

「オーメン ザ・ファースト」を見た。

「エクソシスト」から始まったホラー映画ブームにのり、
1976年1作目の「オーメン」はとても面白かった。それから何作か製作されたが、
どれもこれも興味はわかなかった、ただし本作はポスターから原点回帰かと思い。
あ~、やっぱ、肩透かし。次作を作りそうな感じだが、アメリカでも大コケなので、
もう、エンドかな。1作目の「オーメン」の名を汚すことなくネ。

映画三昧記2024年3月29日
●僕は日本人して・・・。

アカデミー賞最優秀作品賞に輝く「オッペンハイマー」を見た。

広島・長崎に投下された原子爆弾を開発したオッペンハイマーの栄光と苦悩を描く。
ずしりとヘビーである。上映時間3時間、冒頭から1時間半あまりにわたって、
物理理論、政治思想、社会的背景、科学者の人間関係が理屈ぽい会話の応酬に
終始して、この史実の予備知識がないとチンプンカンプンで置いてきぼりのハメになる、
たぶん睡魔に襲われるだろうし、もしくは席を立つだろう・・・。
たまたま私はNHK番組でこの人物のドキュメントを見ていたので背景は理解できたが、
難解な字幕を追ってばかりで疲れること、この上ない。
さらに中盤の原爆実験の模様は、とにかく胸が締め付けられる・・・。
NHK番組では描かれなかった魑魅魍魎の科学者世界の妬み、裏切りも容赦ない。
この重くのしかかる内容は、日本人として見ておくべき作品です。
ただし、覚悟を持って鑑賞して下さい。

映画三昧記2024年3月22日
●僕はやっぱりかと呻く。

「四月になれば彼女は」を見た。

川村元気原作・脚本だから見たくはなかったが、確証するために・・・。
おいおい、やっぱり、あきれる展開、情緒不安定男女バカ話です。
特に驚きなのは森七菜の出番が、過去の回想シーンと思ったら・・・、
佐藤健、長澤まさみ、森七菜が同年代で話が進み、歳が近い設定にはビックリ、
となると、森七菜、30代前半でっせ。そら、ないわ。
ないわ、ないわでのないわづくしの展開に共鳴ひとつ、何もない。
あいた口が塞がらない。


「春画先生」を見た。

私が大好きな監督、「月光の囁き」、「害虫」、「黄泉がえり」の塩田明彦監督最新作。
春画を極める大家と女性の師弟関係、恋愛痴情話。
春画のテーマが面白い。深い解説は興味深く、ストーリーもエロくもつれまくる。
これは傑作!かと思ったが、最後の最後、落としどころでつまづいた。
その手はありきたり・・・。でも、塩田監督ワールドを十分味わいました。マル。

「コワすぎ!」と「クレマチスの窓辺」を見た。

「コワすぎ!」は、
ホラー界でおなじみ白石晃士監督新作、
人気フェイクドキュメントシリーズの映画化。出鼻はまずまずだが、後はお決まり。
ただただカメラ振り回すだけ。チープ。期待はずれ。

無名な映画をDVDでたまに見ることにしてる。
邦画界の底上げの現状を見るため・・・、
そこで「クレマチスの窓辺」、
松江を舞台のクラウドファンディング地方発映画。
東京生活に疲れた女性が、島根松江の亡き祖母の家で休息の7日間を描く。
60分の尺、素人な俳優陣の演技、展開も何じゃコレ?です。
初監督といえど、一般からお金を集め、スタッフもきちんと揃えての
この程度とは嘆かわしい。よくまあ、みな、この脚本に賛同したのか不思議。
金返せよ!の声が聞こえてきそう。個人の製作費なら、こんな事は言わないが・・・。

「KNOCK ノック」と「パッション」を見た。

「KNOCK ノック」は、
「シックスセンス」のシャラマン監督、相変わらずのひとネタのミステリー。
いつものごとく、こけおどしをやりちらかしてのパターンだが、本作はどうしたことやら、
オチなしのエンディングで締めくくる。観客を納得させることを放棄かいな。
えげつないです。

「パッション」は、
「キャリー」、「アンタチャブル」などのブライアン・デ・バルマ監督。
ヒッチコックの再来と言われたお方。ファンも多い。私もそう、大好き。
特に「ボディダブル」がよかった。
本作は全体的にはデバルマの味わいだが、切れ味は年老い感、否めない。
それでも、デバルマは唯一無二。見ちゃう。まだまだ頑張ってネ。

1962年作品「放浪記」と「俺は、君のためにこそ死にいく」を見た。

「放浪記」は、
「浮雲」の日本の名匠、成瀬巳喜男監督作品。
手堅い演出はさすが成瀬ワールド。演技は高峰秀子の独断場で引っ張るが、
後半はダメ女とダメ男話にくどい位終始して生理的に嫌気がさす。疲れました。

「俺は、君のためいにこそ死にいく」は、
石原慎太郎製作で実話に基づき、特攻隊の母といわれた主人公と隊員達の交流を描く。
最近、大ヒットした「あの花が咲く丘で、もし君に出逢えたら」のベースが
この映画であることは間違いない。

*どれもこれも大好きな映画、3回目の鑑賞です。
「かもめ食堂」、「ヒーロー」、「メカニック」を見た。

「かもめ食堂」はミニシアター時代、経営的に赤字を解消させてくれた感謝すべき映画。
映画館のミニシターとして位置付け、認知され、その後の経営に大貢献。
作品的にも単館系映画の中で1番好き、何度見ても素晴らしい。パーフェクトです。

「HEROヒーロー」は、10年ぶりに見るが、邦画の「キングダム」ファンなら、
このロケ地、人海戦術、アクションに腰を抜かすだろう。やはり中国映画の成せる業。
冒頭のジェット・リー、ドン・ウェインの夢の対決、広大なイチョウ並木での美しい殺陣、
湖面上での流麗なワイヤーアクションと、どれもこれも壮大、かつパワフル!
凄いの一語に尽きます。

「メカニック」は、今やハリウッドのアクションの帝王、ジェイソン・ステイサムと、
アクション界の王、サイモン・ウェスト監督とのタッグ。
小品ながら、ガンアクションの迫力は何度見てもいい。

映画三昧記2024年3月15日
●僕は切り口の面白い映画2本を見る。

まずは「変な家」を見た。

一軒屋の間取りに何箇所かの違和感ある空間に気付き、この「変な家」の真実を
追い求めていく展開・・・。そう、切り口がいい。
前半は強引な解析でぐいぐい引っ張るが、もうそこまでした・・・。
後はグダグダ、古臭いおどろおどろに何じゃこれです。
ババアががチェンソーを振り回すシーンにはつい笑ってしまった。
導入部だけのはったり映画。

「ゴールドボーイ」を見た。

少年が沖縄の海辺で何げなく撮った動画に映りこんでいたのは、遠く崖から落ちる人・・・。
パソコンでズープアップすると、それは突き落すという殺害だった・・・。
これも切り口がいい。
実行犯と少年との頭脳戦は二転三転が繰り広げられるが、全体的に安易さは漂う。
ただし、退屈はしない。結構、面白く見れます。
これも、監督が平成「ガメラ」シリーズ、「デスノート」、「あずみ2」などの金子修介、
ベテランたる職人技です。


*今更ながら、2022年アカデミー作品賞の「コーダ あいのうた」と、
1973年作品「ミツバチのささやき」をDVDで見た。(お恥ずかしい限り・・・)

「コーダ あいのうた」、何で今まで見逃したていたのか情けない。
これほどまでに素晴らしいとは・・・。
男女の歌声を無音にする秀逸シーンは鳥肌モノ。脚本がよく出来ている。泣けます。

「ミツバチのささやき」、映画マニアの評価はすこぶる高い。
アートの香り漂い、純文学を読むような映像性、監督の感性も光る。
文化レベルを問われるかのように・・・。
ただ私は、嫌いではないが、はい、好みではない。

映画三昧記2024年3月10日
●僕はレンタル店でたまたまま見つけた・・・

1967年時代劇作品「上意討ち」と、1962年作品「切腹」見た。

あれ、コレ知らない・・・と「上意討ち」。
一度手にして、やめて、何故か不思議な胸騒ぎの後ろ髪ひかれ借りました。
な、な、なんと、脳天を直撃するほどの・・・、とんでもなく素晴らしい作品!
こんな名作を見逃していたとは・・・、当時の邦画、やっぱあなどれない!
監督は名匠、小林正樹、脚本は橋本忍、音楽は武満徹というレジェンド豪華陣、
そして三船敏郎、司葉子、仲代達也、加藤剛など映画史を飾る俳優陣。
武家社会の不合理に立ち向かう、弱気立場の一武家の生き様を描く。
演出もワンカット、ワンカット、丁寧な上、橋本忍の脚本の秀逸さに引き込まれる。
これぞ映画、全編、ぐいぐい圧倒される。もう言う事なし!これは大傑作です。
あ~、見逃さなくて良かった・・・。映画の神様は私にとっても素敵なプレゼント。
ありがとう。

後でYahooのレビュー評価にこの制作陣での
さかのぼる、1962年作品「切腹」が、
「上意討ち」以上の評価に、早速レンタル店へ直行。
な、なんと、唖然、す、凄すぎる!!!
武士社会のメンツ、武士道の残酷さを”切腹”をベースに描く。
すべてがアート。息飲む展開、脚本が上過ぎる、演出すべてよし。
仲代達矢、三国連太郎、丹波哲郎、岩下志麻などの演技、言うことなし。
日本映画史の残る傑作と評価されるのは当然です。素晴らしいを超えています。
「上意討ち」、「切腹」と、
ここまで心をわしづかみされ、ヘビーさに、こうも2本立て続けに見ると、
昨今の邦画がチャライ、チャライことに・・・、一抹の淋しさ。

映画三昧記2024年3月5日
●僕は凡打映画の連続に、いてもたっていられず、
わざわざ、高速代4000円近くかけて遠くの映画館へ。

カンヌ映画祭パルムドール受賞の「落下の解剖学」を見た。

凄くいい!
カンヌ映画祭や、本年度アカデミー賞5部門ノミネートも頷けます。
お話は雪山の山荘で男の転落死、その妻に殺人の嫌疑がかかるが、自殺と言い張る妻、
唯一の証人は11歳の息子。裁判を通して真実をあぶりだしていく・・・。
となると、ミステリー映画の様相だが、そうではない。人間の絢が描かれる。
冒頭、30秒で、この映画はいいと確信するほど、監督の力量、感性、半端ない。
2時間30分、怒涛の人間模様。これぞアート映画の真髄です。
パーフェクト、特筆の素晴らしさ。
ちなみにレビュー評価はミステリーに期待したのか低い。
くれぐれも娯楽作ではないので、覚悟して見てネ。
*都会の映画館のお客はお行儀がいい。全編通じて物音一切なし。
鑑賞後の余韻がたまらくいい。あ~、とっても、幸せな一日。

映画三昧記2024年3月4日
●僕は辛口と言われそうだが、ダメなものダメと言う。

「コットンテール」を見た。

妻の遺骨を家族の思い出の地、イギリスの湖に散骨を叶えるために
旅するロードムービー。
これは見せてくれると思いきや、見事なまでの肩透かし。
いい映画に見せかけてるだけで、中味に深みはない。
なんで、こんな脚本でOKとは?不思議。
90分映画が150分映画に思えたほど、苦痛・・・。
あ~、このところ、3本連続映画、はずれクジを引いてしまった・・・。
その上、追い討ちをかえるように近くでカップルが全編通して、
ポップコーンを音立て食べまくり。このアート系ジャンルで、それはないわ。
地方のシネコンはあるあるですネ。

映画三昧記2024年3月2日
●僕はつまらん映画2本見た。

「52ヘルツのクジラたち」を見た。

本作の成島出監督、「八日目の蝉」をピークに以降、凡作ばかり作り続けてきたので、
見る気はなかったが、本屋大賞の傑作のふれこみに重い腰をあげる。
いや~、大映テレビドラマを彷彿させるベタベタな展開にのけぞる。
クサく長々とした古臭い演出と、なんでそうなる、なんでこうなる脚本・・・。
あきれ返るを超えて腹が立つ。10人程度の客でも泣いてるお方もいる・・・。
そうか、このたぐいで、泣けるとは・・・。薄い。
レビュー評価見たら高評価。その中に、まとまな同意見があったが少数・・・。
情けなくなる。

隠れた掘り出しモノ映画「ヘタな二人の恋の話」の監督の新作だから、
期待を高くして、「18歳のおとなたち」を見た。

おいおい、何じゃこれ?です。あ~、期待した私がお恥ずかしい。
素人に毛が生えた程度のノリ。えっ、どうしたどうした、あの監督、どうした?
これが本当の実力か。見事なまでの学芸会です。
2022年、成人年齢が18歳に下げられたを受け、若者たちへエールをこめた作品。
上記の「52ヘルツの・・・」同様、陳腐なお話。
初日に、お客は私ひとり・・・。
”こんなものでお金とるなよ!”とブツブツ言いながら・・・見ました。

映画三昧記2024年2月27日
●僕をアップデートする。

「ちひろさん」を見た。

弁当屋で働く前は風俗嬢だったちひろさん。お店では人気者。
誰にでも分け隔てなく優しいちひろさん。いろいろな人のふれあいを通じて、
これからの人生を見つめ直す人間模様。主演は最近、株が下がった有村架純。
監督が「愛はなんだ」の今泉力哉、独特の演出は映画マニア向け。
それゆえ少々、間延びはするが、ラストはきちんと締めてくれる。
まったり、ほっこりする一篇。
手放しではない、でも、いいと思います。

「ヘタな二人の恋の話」を見た。

生きることに不器用なふたりが出遭い、かさついた7年間の同棲生活を描く。
レビュー評価は凄く悪い、このタイトルに期待したからか、単純な恋話ではない。
一筋縄ではいかない演出、編集の妙、無名監督だが上手い。
レンタル店で見つけた掘り出しもの。ダイヤの原石を見つけたようにもの。

またまたレンタル店で見つけた掘り出し物、
2014年作、韓国のドキュメント映画、「あなた、その川を渡らないで」を見た。

76年間も連れ添った老夫婦の1年以上を見つめたドキュメント。
この映画、韓国ではミニシアター映画として細々公開され、クチコミから・・・
またたくまに拡大上映、460万人も見たほどの大ヒットに至ったと・・・、
観客の多くは年配者でなく、ほぼ20代とは、若い人たちが何故に・・・?
内容はポッンと一軒屋のような片田舎の川沿いの古びた家に暮らす
98歳の夫と89歳の妻。いつも寄り添い、無邪気にじゃれあう。
お揃いのおめかし服で買い物も一緒。たわいもないケンカも愛の表現。
そんな何げない一日、一日が愛に溢れている。
しかし、弱ってくる体、心配する子供たちとの様子をありのままの日常にせまる。
老いていく命の期限に向き合う二人の姿は尊とく、切なくも愛おしい。
まさに純愛。
そうか、前記に記した観客の”20代”が見た意味もなんとなくわかる。
昨今、殺伐とした世の中で、このように老夫婦になっても一途に愛を貫く姿に
私たちも、こうありたいと願ってか・・・。
素晴らしい作品です。
レンタル店には、まだまだ宝物が埋まっている・・・。ありがとう。

映画三昧記2024年2月26日
●僕はいらつく。

「マッチング」を見た。

予備知識なし、冒頭、内田英治監督・脚本とクレジットされ、いやはや、
あの愚作「サイレントラブ」のお方です、もうイヤな気分、で、案の定。
話のオチが回収どころか、突っ込みどころ満載、成立しない。
伏線もないご都合主義、どんでん返し連続風には開いた口が塞がらない。
この監督、全然、わかっていない。
そして、このタイトル、マッチングアプリネタだけど、それは導入部だけ。
レビュー評価に騙されないでネ。

映画三昧記2024年2月23日
●僕は寝た。

「マダム・ウェブ」を見た。

未来予知能力を得た女性ヒーローもの。
これがひどい出来。無駄な会話で時間稼ぎ、あ~眠気が襲う、いや、ちょい寝た。
カメラ振り回し、回転とクラクラする、下手な監督ほど、こんなえげつない
カメラワークで臨場感を出そうとするから手がつけられない。
アメリカで酷評の末、大コケもうなづける。
シリーズ化されるようだは、先が思いやられる。

映画三昧記2024年2月15日
●僕は去年、1番見たかったこの映画、
所要で見れず、6ヶ月、首を長くして待った・・・。
遂に、本日DVDレンタル開始です。ワクワク、ドキドキ・・・
「リボルバー・リリー」を見た。

はい、最高です!
レビュー評価に話が粗い、突っ込みどころ多いとか・・・、そんなのどうでもいい、
”美しき女暗殺者”なんだもん、細かいことはヤボです。
綾瀬はるかのいつものごとく、アクションは切れ味がいいし、イキイキしてる。
そして、綺麗、言うことなし。
内容もただのアクション映画にとどまらず、「GO」、「世界の中心で愛を叫ぶ」の
あの行定勲監督だけに大味にならず、きちっと映画に仕上げてくれています。
ワンカット、ワンカット、丁寧な撮影にも頭が下がります。
アクションシーンも工夫たっぷり、醍醐味、大正版?「ジョンウィック」を彷彿。
そして制作陣の意気込みもこだわりもヒシヒシ伝わり、胸が熱くなります。
綾瀬はるかの持ち味、脇役の俳優たちも、みんないい味出しています。
ラストも気持ちいい。
そこまでの高評価か?と言われそうですが、いいものはいい、大好きです。
行定勲監督、綾瀬はるか他、出演人、制作スタッフ、ありがとう。
感謝です。シ・ア・ワ・セ、生きててよかった・・・。

映画三昧記2024年2月10日
●僕の痛み。

「一月の声に歓びを刻め」を見た。

傑作「幼な子われらに生まれ」の三島有紀子監督が自身が体験した性被害を
モチーフに、自主制作もいとわない覚悟で望んだ渾身作。
エピソードは三章として、三者三様の人間模様が描かれる。
1話はカールセル麻記主演、2話は哀川翔主演、(みな演技いい)、
それぞれの家族への向き合い方を、そして3話は、
監督が幼少受けた性被害の心の痛みを前田敦子が演じる。
特に3話は重い、ヘビー。
それを監督のたってのご指名に体当たり挑んだ前田敦子の演技は目を見張る。
このテーマ、この作り方は、たぶん賛否は2分するだろう・・・。
いかしかたがないだろうが、
今まで苦悩した監督のも持ってきようのない怒り、絶望、嘆き、
この作品に渾身の力で気力で臨んだということに鬼気迫るものがる。
胸を打つ。素晴らしい。

(余談だが、私は過去に、仕事で親身になっていたバイトの女子高生に
身に降りかかった性被害を告白されたことがある。
彼女曰く、”車に連れこまれ、3人の男にレイプされた”、と、
まさに性犯罪である。この衝撃の告白は40年経っても脳裏から離れない。
あまりの告白に、その時、彼女にどう対応したのか定かではない・・・。
誰にも打ち明けらず秘めた苦しみを私に吐き出したかったのだろう・・・、
もうとう、慰めの言葉などかけようもない。
あれから彼女は、どう生きているのか・・・。
昨今の週刊誌等の性被害報道に、
何で今更とか、その時、警察に言わなかったのか?の声も上がるが、
私は、彼女たちの切なる思いに、とてもとても痛みを感じる。
やはり、性被害を直接聞いた当事者には、この映画も含め、
今でも今でも、とてもとても心が痛い。
どうか、あの彼女が今は平穏な日々を送っているのを願うばかり・・・。)

映画三昧記2024年2月9日
●僕を阻むものとは?

「夜明けのすべて」を見た。

岸井ゆきの主演「ケイコ耳を澄ませて」で一躍、名を馳せた三宅唱監督最新作。
PMS(月経前症候群)月に1度イライラが抑えられない女性と
パニック障害で苦悩する同僚の男性との心の交流を描く。
総じて、三宅監督流の淡々とさり気ない演出が心地いい(素晴らしい)が、
これが1時間半を超えると、物語の起伏のない展開な上、肝心のラスト30分、
ただただ凡庸なシーンの羅列にとても嫌気が差してきた・・・。
間違いなく、映画マニア受け、監督の”どうです、業界人、いいでしょう”が鼻につく・・・。
世界観も好き、嫌いでもない、よく出来ているのわかる、わかるが・・・、
もう少し、観客に寄り添って欲しかった、あえて、あえて・・・。

「サイレントラブ」を見た。

おぞましい出来。
視力を失った音大生、声を捨てた青年のラブストリーとなれば、フジテレビの
「サイレント」を、マシマシにした映画と思いきや、全体を覆うグロさ、
バイオレンスな味付けに、何じゃコレ?です。
よくもまあ、こんな脚本で製作する神経、感性を疑う。異を唱える者がいないとは・・・。
とてもイライラする映画、いや、観客を小ばかにした出来、
浜辺美波も、えらい作品に出てしまった後悔しているのでは・・・、黒歴史です。

映画三昧記2024年1月27日
●僕は淫靡。

「哀れなるものたち」を見た。

私の好きな女優、エマ・ストーンのお出まし。
予備知識一切なし鑑賞。女性の壮大なる史劇と思いきや、出鼻から、
改造人間にされたエマの登場。おいおい・・・、何コレ?もうついていけないヨ。
性に目覚めたエマ、オナニーはするわ、真っ裸で乳房丸出し、腰ふりふり、
SEXシーンに我が目を疑う。そんなエマ、見たくない・・・。
挙句は、いいかげんな男と駆け落ちの末、落ちぶれ、売春宿に身をやつす。
そこでいろんな男に抱かれまくる。もう勘弁して。
はい、鑑賞挫折、出ようと思ったが、我慢、我慢。
で、
不思議なことにそこから話に何故か、どんどん引きこまれていく・・・。
豪華セット、衣装など、エマの凄さが増していくばかり。まさにエマの独断場。
2時間20分、見終われば、淫靡で幻想的な世界にはまりました。
好きです。
ただし、映画好きでないとつらいですヨ。まさに芸術映画です。
人間の業、価値観、たくさんセリフに散りばめれてメッセージ性もあり。
アカデミー賞11部門ノミネートなるだけの作品です。
ハリウッド、商業主義の映画があふれている中で、志を持った骨のある取り組みに
制作陣の映画魂、頭が下がります。ありがとうございます。
そして、エマ・ストーン、やっぱいいです。

映画三昧記2024年1月25日
●僕は唸る。

「カラオケ行こ!」を見た。

はい、傑作です!
当初は見る気はなかったが、レビュー評価があまりにも高いので・・・、
うなづけます。お見事です。
ヤクザが合唱部の中学男子からカラオケの指南を受ける物語。
なんか、ありがちに陥りそうですが、そうではなかった。
選曲良し、セリフよし、間合いよし、これを料理したのは「リンダリンダリンダ」、
「天然コケッコー」などでおなじみ名匠・山下敦弘監督、腕が冴えわたる。
これは快作です。とてもとても映画してます。
友情、家族愛、 人間愛、愛がいっぱい詰ってあふれています。
素晴らしい!

映画三昧記2024年1月19日
●僕はもういいよ。

「ゴールデンカムイ」を見た。

明治末期の北海道を舞台にアイヌ埋蔵金争奪戦を描いた人気コミックの映画化。
鳴り物入りか、かなり前から予告編を見せられて、
でも、東宝御用達、「キングダム」の佐藤信介監督とは違うので危惧するが・・・、
案の定、面白くなかった、弾まなかった。ドラマが全然、ダメダメです。
ちょちょいハサむつまらんギャグが寒い、話を折る、
山崎賢人主演に罪はないが、「キングダム」と、この本作のシーリーズ化、
アクションの色、付き過ぎでは?
公開初日で午後の部、15人程度の入り。先が思いやられる。

DVD3本見た。

LOVE LIFE」を見た。
木村文乃主演、壊れゆく夫婦関係を描く。
ありえない台詞、あきれた展開、テレビ局メ~テレの60周年記念作品だとさ。
誰も脚本にダメだしも出来ないとは・・・、お恥ずかしい内容。

「せかいのおきく」を見た。
江戸時代のうんこ回収業者と長屋暮らしの武家育ちの娘との淡い恋。
話は冒頭からうんこアップ、全編うんこまみれ、監督は阪本順二だから映画してるが
うんこ、うんこばかり見せられては、ウンザリです。
うんこ好きな方は御覧下さい。

「ミンナのウタ」を見た。
「呪怨」の清水崇、新作ホラー作るたび劣化していく・・・。
これもそう。原点回帰か、後半は「呪怨」のティスト。
いや、まさに、そのもの。もう無理かな、頑張れ!

映画三昧記2024年1月13日
●僕は苛立つ。

「笑いのカイブツ」を見た。

笑いの構成作家の実話というから、期待もしたが(少なからず私も下流の立場)。
テレビの大喜利番組にとり付かれ、伝説のハガキ職人と呼ばれた男、
作家見習いの道に入るが、人付き合いに不器用なために追い込まれていく様を描く。
この男がとてもエキセントリック、挨拶も出来ない、礼も言えない、事あるごとに対立し、
自分が1番とばかりに見下ろし、わめく、たてつく、挙句は暴力を振るう。
何、これ?見ているのも疲れるし、この男に共感など出来訳が無く、嫌悪は増すばかり。
この男に笑いを極めれるわけがない。こんな実話、見たくもない。
笑いを求めるなら、一般常識をわきまえ、俯瞰で己を見つめられる冷静さがいる。
ただただイラつく人間に、笑いなど生まれないヨ。
全編、とても腹が立った。とても無駄な時間。
まだ又吉原作の映画「火花」の方がマシ。

映画三昧記2024年1月12日
●僕は何故か切干切り干し大根を食べたくなる。

「ある閉ざされた雪の山荘で」を見た。

閉ざされた山荘に集められた男女7人。ひとり、またひとり殺されていく・・・。
よくあるネタだが、東野圭吾原作ということで期待値は高い。
たが、冒頭から早々、不安がよぎる。やはり、物語がすすむとともに
なんも、面白くもない。オチもそれはないわ~!の嘆きと、ため息・・・。
とんだもの、見せれました。

映画三昧記2024年1月7日
●僕は凄く、すごく、感動する。

「天国はまだ遠く」を15年ぶりに再び見た。

15年前、とても好きな映画だったが、
正月早々、ふと、何故か舞い降りたように、この映画を思い出し、
ユーチューブで予告編を確認。ざわざわする、心がざわめく、
また見たくなる・・・。
で、見たら、いい、いいよ~!とんでもなくいいよ~!
最初に見た時より、10倍、いや100倍、いいよ~!
なんだ、なんだ、この気持ち!
お話は、自殺を決意し、奥深い片田舎の民宿にたどり着くが、
つれない対応の民宿の男、やがて、二人のやりとり、おいしい素朴な食事、
季節を彩る景色、満天の星空、村民とのふれあい、冷えた心を溶かしていく・・・。
やさしい時の流れだけが、そっと寄り添う・・・。

「かもめ食堂」含め、まったりとした映画ブームのひとつでもあった作品。
15年を経て、こんなにも酔いしれてしまうとは・・・、
今まで、押しつけがましいメッセージにあふれた映画まみれに馴らされてしまったか・・。
この映画をふたたび見て、いや、再びではない、
とてもとても新鮮な魅力に満ちた映画に初めて出会えた喜び、感動しかない。
ありがとう。シ・ア・ワ・セ。

映画三昧記2024年1月6日
●僕は炸裂しない。

「エクスペンダブルズ4」を見た。

このシリーズ、スタローンが音頭をとって往年アクションスターを勢揃させた、
ハリウッドの紅白アクション合戦なノリの映画で、3作とも、それなりに面白かったが・・・、
楽しみの久々に4作目登場です。
これが、どうもいただけない、あまりもお話もチープでお粗末。
アクションは、ステイサムの相変わらずの肉弾戦には敬意を表するが、
全体的に単調、撃って、殴って、爆発して、飛び散って、裏切って、
でも、ちっとも盛り上がらない。ほんまに面白くもなんともない。
オマケにエンドロールの異常な長さはおったまげです。
このシリーズ、打ち止めですネ。

映画三昧記2024年1月2日
●僕の新年のお初はアニメです。

「青春ブタ野郎ランドセルガールの夢を見ない」を見た。


前作「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」、シリーズながら、
初見でも、とてもとても良かったから・・・
公開1月経って、正月映画として、満を持して見る。
この世界観、なんとも言えない世界に導かれてしまう・・・。
いいな・・・。ポスターだけで判断しないで、ロリコンアニメではない、
思春期、親との関係、友達、かけがえのない恋人・・・、
いっぱい、詰まっています。お正月に気持ちのいい映画です。
いい年が始まります・・・。ありがとう。

映画三昧記2023年12月22日
●僕は今年を締めくくるにふさわしい作品で出会う。

待望の「PERECT DAYS」を見た


本年度カンヌ映画で役所広司が男優賞に輝いた作品。
監督は「パリ、テキサス」、「ベルリン・天使の詩」のドイツの名匠ビム・ベンダース。
東京、渋谷のトイレを舞台にトイレの清掃員の男の日々のゆらぎを描く。
役所のセリフはほぼない。ただただ寡黙に仕事をこなし、仕事帰りの銭湯、
安い飲み屋、古本屋の文庫本、車で聴く年代物の音楽カセット、たまに場末のバー。
古いアパートでの毎夜の読書と・・・、大きな事件は起こらない。
淡々とした、その日々の繰り返しの中で、彼の選択した人生を見つめる。
人の幸せのものさしを計る、人生観を問いかける 1作。
娯楽作ではない、映画好きじゃないと退屈かもしれない。
ただし、東京のアートなトイレの数々には驚かされますヨ。
それにしても、男優賞に輝いただけに役所の演技はまさに自然体、これぞアクター。
本当に年末に、今年を締めくくる映画に出会えたシアワセ。ありがとう。
本年度NO.1の映画です!
今年は私にとって、とてもとても勉強になる1年でした。
感謝です。
また、今年見た映画は135本です。
そのうち、123本を映画館で見ました。映画館で見る映画、本当にいいですネ!


*2023年~ 

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制作:chuei.jp
四日市中映シネマックス

STAFF: Setuo Watanabe  Namiko Tati  Tiaki Kobayasi  Mika Tutui
THANKS: Yasuo Itou  Yosiyuki Oota  Hiromitu Ootuka  Turukiti Suzuki  Tosimizu  Miki Nakamura