映画三昧記 | |||||||||||
●映画三昧記2022年12月29日 ●僕の年末の駆け込み映画。 あわてて「かがみの孤城」を見た。 あまりの評価の高さに年末に駆け込み見る。 お話は不登校の7人男女達が、迷い込んだ鏡のお城で繰り広げられる 願いを叶うためのファンタジー。子供っぽい展開もどんどん話が進むうち、 いろいろな謎が解けていく・・・。 そうか、こうくるか、私も最後にはとうとう涙してしまいました・・・。 年末にいい映画に出会えました。ありがとう。 ●映画三昧記2022年12月27日 ●僕に色紙? 「ちょっと思い出しただけ」を見た。 6年間の恋模様。二人の距離を置いた時間、ラブラブな時、時間軸が交互しながら 物語はスローにコミカルに映画チックに・・・、遊び心を入れた会話を中心の 何下ない男女の思い出記。このテーマ、好き嫌いは分かれるだろう。 でも、不思議に心地いのは、私が、過去の恋を、”ちょっと思い出しただけ”。 いい映画です。 「峠 最後のサムライ」を見た。 黒澤明監督の助監督を務めていた小泉堯史監督(「雨あがる」が出世作)だから 手堅い演出に安心して見られる。レビュー評価は低いが、 私は、このような時代劇を制作していく気概に拍手を送りたい。 「死刑にいたる病」を見た。 24人を殺したサイコパスの死刑囚、面会する青年に仕掛ける罠とは・・・。 前半はぐいぐい緊張感あふれる展開に酔うが、後半になるにつれ無理スジに息切れ。 でも、つい、見ちゃった。ここは「孤狼の血」の白石監督の腕です。 ●映画三昧記2022年12月21日 ●僕の裏づけ。 「やがて海へと届く」を見た。 私の好きな映画「四月の永い夢」の中川龍太郎監督の最新作。 女性二人の複雑な心情を前半淡々と後半にはミステリアスに・・・。 この世界観はとても好きで、見入ってしまう。とても心地いい展開。 ただ主となるテーマの良さを、いかしきれず、あいまいに3.11震災をからめたりして、 少々、焦点がぼやけてしまった。惜しい。 それでも、岸井ゆきの演技は群を抜き、浜辺美波(とても可愛い)が共演という意外さも うまく、とけこんでいた。このあたりの演出の上手さは監督の腕が光る。 久々にアート系映画の押し付けの無い作風に満足、酔いしれました。 ●映画三昧記2022年12月18日 ●僕の垣根。 「Dr.コトー診療所」を見た。 前半は良かったのだが、後半、失速・・・・。 総じてレビュー評価は、このテレビでのコトーファンほど失望者が多いのは ラストあたりの雑な描き方にあり、ドタバタ・パニック映画の様相と、ネタばれだが、 えっ、コトー先生が倒れてもみな、傍観するとは・・・・、そら、ファンでなくても冷めるよね。 後はモヤモヤしたエンディング?かな。 もっとシンプルな話で、ベタなハッピーで良かったのに・・・。 映画だから、一味違うみたいなモノをファンは求めてはいない。 出演者には罪はない、大多亮プロデュサー、脚本家、監督の罪。 ●映画三昧記2022年12月9日 ●僕のつぶやきとため息。 「ラーゲリより愛を込めて」を見た。 戦後、シベリア抑留の史実に基づく物語。 テーマは尊い。このようなテーマを扱うことに敬意を表するが、 結局、それを利用した、大甘のお涙頂戴に最後は成り果てた・・・。 前半は原作に沿ってはいるとは思うが、リアリティは薄い。 ラストは延々の、これあり?これ、あ、南極物語(笑)? さらに過度を遥かに超えた、どうだ、どうだ、感動詰め合わせ攻撃、いつ終わるのか 無限ループなエンディングエピソード。 勘弁して下さい。史実を淡々と描いてこそ、そのテーマに深い意味を持たせるのです。 昭和を飾る熊井啓、新藤兼人、黒井和男などの名匠監督の手にかかれば、 こんなものにはならなかったと、つくづく思うし、最近の邦画の有様には悲しいものがある。 映画好きの私も、こうも酷評したくはないが、あまりにもやるせない。 ●映画三昧記2022年12月2日 ●僕の心も欠けるよ。 「月の満ち欠け」を見た。 ウリは、生まれ変わりのお涙頂戴物語。 これがとんでもない映画。子供は親を選んで生まれてくるというコンセプト、 自分の生まれ変わりのためなら手段選ばす、次々と周りを困惑、不幸に導いているのに、 それに理解して、何故か周りも丸く治めようとするって・・・?そんなのありですか? ネタバレですが、ラストあたりの大の大人と子供の愛情表現(犯罪です)、 極めつけは、亡くした妻までが生まれ変わるという、まるでホラー映画を超えた、 聞きしに勝る脳天を突き破るアホ臭い映画でした。 ただし、有村架純は相変わらず可愛いです。 ●映画三昧記2022年11月29日 ●僕の相槌。 「ブラックパンサー新作」を見た。 見る気もなかったが、あまりにも全米で大ヒットということで、 まあ、それにしても長い、2時間41分。 マーベルらしい派手さも、金かけてるね〜!だけで、 何も目新しさもない。あ〜疲れた。 「ザリガニの鳴くところ」を見た。 意味深なタイトル、ミステリーな予告編につられて・・・。 内容はそう深いものでもなく淡々としたもの。ただし広大な湿地地帯の美しさと、 丁寧な映画作りは買います。見て損はないです。 「メイヘムガールズ」を見た。 高校生のこのコロナ禍の青春ものかと思ったが、 サイキックバトルとはね・・・。B級、いやC級?と退席しました。 客は私ひとり。そら、当然です。 ●映画三昧記2022年11月24日 ●僕にとって歓喜ではなく悲劇。 鳴りもの入りの「母性」を見た。 出演者がほぼ異常人。生理的に受けつけない。 娘を愛せない母親、母に愛されたい娘を軸にカルト的な展開、 「告白」の湊かなえ原作ゆえの期待感はタダスベリしていく。 お客は私を除き全員女性。こんな手法で”母性”がテーマといわれてもネ。 女性の皆さんも、たぶん、みなポカ〜ンでしょうね。 ●映画三昧記2022年11月18日 ●僕の采配は? 「ある男」を見た。 愛する夫が不慮の事故で亡くなったが、その男の正体はまったくの別人だった・・・。 その謎解きの前半は、ミステリーにふさわしい出来栄え、描写も上手く、魅入られるが、 後半は正体が明らかになるにつれ、ヒューマンドラマに変貌していく。このあたりから、 差別をテーマとしてのものに・・・、もう少しミステリーで引っ張って欲しかったが・・・。 ラストは意味深でいい終わり方。確かに丁寧な作品作りを心掛けたのは伝わってくる。 映画の重厚感にあふれる。 ●映画三昧記2022年11月17日 ●僕は自然体。 「土を食らう十二ヵ月」を見た。 今年見た中で、1番好きな作品だった・・・。 雪深い山奥に住む作家と、編集者との四季折々を通じてドキュメンタリータッチで描かれる。 この食べ物がたまらない。自生の四季の食材をいかしての、私が小学生時代に食した素朴なものばかり、漬物、ミソ汁、家の梅等々、後、炊きたてご飯があればそれでいい。 春夏秋冬をかけての撮影。 過去に作風が橋本愛子の「リトル・フォレスト」も良かったが、 これは年寄り版というか、枯れた感じと、作家というティストがいい。 展開に無理スジも気にはならない。 淡々と老作家役の沢田研二、編集者の松たか子のコンビネーションもしっくりしてる。 特に驚くほどのあのジュリーが演技の自然体は安らぐほど上手い。 そして、メインのただただ四季の食事に”それ、食べたいよ〜・・・”と生唾。 ラストは己の死生観で、幕を閉じる。 見方によれば退屈という方もおろうが、私は、ハマり過ぎにハマった。 若いときは味わえないもの。年をとるものもオツなもの。 あ〜生きてきて良かった。 後、エンディング曲を沢田が歌っているが、声量は昔と変わらない上手さ。 年をとっても、尖がって、キャンセル事件も物議をかもしたが、 この役ははまり役。本当に気持ちのいい映画に出会えて感謝。 シ・ア・ワ・セ。ありがとう。 ●映画三昧記2022年11月14日 ●僕は気に食わない。。 「すずめの戸締り」を見た。 新海誠、どんどん離れていく・・・。 私が深海監督作品を見たのは16年前「秒速5センチメートル」の映像、 素晴らしい映像感覚に酔いしれ、驚愕し、過去の作品を網羅したものだ。 だが、東宝メジャー作品してあの川村元気プロデュサーとのタッグから、 予想外の空前の大ヒット「君の名は。」、そして「天気の子」と、ウケ狙い、 興行優先ベタ感には仕方はないと思いつつ、淋しい限りであったが・・・、 さて、本作となるや出鼻からファンタジーにはウンザリする。もうついていいけない。 展開も、無茶苦茶、なんでこうなる?それ、おかしいよ、ばかり・・・、 退席したなるが、それじゃ、批評は出来ないから、我慢の針のむしろは続く。 早く終われのお思いと裏腹に、意味のない昭和歌を強引にぶっこんでくる、何これ? そこは映画だから半譲って・・・と、言いたいが・・・、 1番タチが悪いのは、本作のテーマは震災。 過去の全国の震災地やメインに3,11をからめていること、 それをネタにファンタジー映画に、エンタメにしてしまう感覚に呆れかえる。 まあ、これについてはそれぞれの意見はあろうが、 私は好まない。大嫌いな映画です。 ●映画三昧記2022年11月9日 ●僕のまどろみ。 「窓辺にて」を見た。 稲垣吾郎をあて書きにした主演の今泉力哉、脚本・監督の独断場。 今泉監督好みの作風。ほぼ長回しの会話のあやとり劇。 映画通は、これもあるよねと理解し、一般的には好まれない退屈なもの。 私は、嫌いではないが、そう好きではない、じゃ、どっち?と、聞かれれば、 嫌いに傾く。という返答をしてるような物語?いや、監督が映画で小説してるだけかな? 好きな玉城ティナと中村ゆりが出てるから見てるけど・・・。 ●映画三昧記2022年10月30日 ●僕で役に立つなら・・・。 「天間荘の三姉妹」を見た。 アニメ「この片隅の世界に」の制作陣ということで見る。 前半はいいのだが、後半になるとファンタジーな宗教映画の様相にどんどん冷めていく。 予備知識なしだったので、ついリアル映画の思いきや、エンドロールで「スカイハイ」の原作とあり、あの釈由美子でヒットしたスピンオフか・・・、そら、こうなるか。監督がアクション定評の北村龍平とは、ここで2度ビックリ。出演者の演技は良かったが・・・。 ●映画三昧記2022年10月28日 ●僕のポッキーを食べるな。 「貞子DX」を見た。 ホラー映画の金字塔、「リング」から生まれ、始まった「貞子」シリーズの最新作。 私は全作見てる。中田秀夫監督の「リング」、「リング2」までは飛ぶぬけて良かったが、 監督を変えた「リング3」で大すべり。その後、「貞子」のタイトルでシリーズ化され、 すべてが失敗作が続き、そこで、禁じ手に打って出る、ホラー映画のもう1作の金字塔、 清水崇監督の「呪怨」の伽椰子と貞子が対決する、「貞子v伽椰子」というキワモノと思ったが、そこは監督がホラーの名匠、白石晃士の腕により、私は意外にもハマった。 監督の両作へのリスペクトを感じられたから・・・。 やがて、「貞子」シリーズも、原点回帰と、中田監督に戻ったが、これがタダスベリの出来に 「リング」の名を自ら汚してしまった・・・。 で、それに懲りずに、中田監督ではないが、いやはや、本作「貞子DX」として、また映画化。 これがとんでもない出来。「リング」にリスペクトもないし、まさに、これはコメディか? こんなアホな映画を、ようも制作したものだ。 「リング」ファンは、怒り心頭は間違いない! 「耳をすませば」を見た。 ごめん。もう40分で退席。批評する立場ではないが、 ドラマに共感性が感じられなかった・・・。 ●映画三昧記2022年10月21日 ●僕は連続3日間、映画館三昧。すみません。 「線は、僕を描く」を見た。 水墨画という題材を、あの東宝が映画化するというから摩訶不思議。 やっぱ、無理です。何も生まれない・・・。 甘い、甘い、ストーリー、このようなテーマはアート系の配給会社じゃないと、 鋭く描けない。ほんまに、勘弁して下さい。 清原果耶が出てるから、我慢しました。ハイ。 ●映画三昧記2022年10月20日 ●僕はほっこり。 「いつか、いつも・・・いつまでも。」を見た。 ひょんなことから、ある家族と同居することになった心の悩みを抱える女性。 そこの診療所の息子もからんで奇妙な生活が始まる・・・。 映画というよりホームドラマの様相。見ていて展開に何?みたいで、とぼけて、 呆れるを通り越して・・・、だんだん見ていると、どこか安らぐ、ほっこりしてくる。 何故か、片意地張らずに、まったり見てしまった。不思議なシアワセに満たされる。 ヒロインの魅力も後押しする、(私、少々、タイプかな) 監督は往年の長崎俊一。これまた懐かしい。結構、こんな映画、久し振り。 ●映画三昧記2022年10月19日 ●僕の夜明け。 「犬は食わねどチャーリーは笑う」を見た。 香取慎吾と岸井ゆきの夫婦役。妻のSNSで夫の悪口書き込みをきっかけに バトルが繰り広げられる。「箱入り息子の恋」など独特視点の市井監督のテンポ感は 良かったが、ラストあたりからくどい演出が鼻に付いて、興醒めしてしまう。 ただ、香取、岸井コンビのはまり度はいい。 「カラダ探し」を見た。 いやはや、古臭い演出のホラー。見新しさもない。 何も怖くない。いや、ホラーじゃないか? このジャンル、「リング」、「呪怨」を超える作品は現れないでしょう・・・。 「もっと超越した所へ」を見た。 舞台劇の映画化だから、会話がメイン。 どう、脚本こなれているでしょう?しゃれ感もいいでしょう?のウザさに はい、退席しました。これ、舞台でいいよ。私は見たくはないが・・・。 ●映画三昧記2022年10月13日 ●僕の無。 「夜明けまでバス停で」を見た。 バス停で寝泊りするホームレス女性が殺害された事件をモチーフに、 高橋伴明監督(高橋恵子が妻、制作にも参加))らしい、過去に「光の雨」など社会的問題に テーマが多かったが、この作品は奇をてらう演出もなく、殺害された女性のコロナ禍によって、人生から堕ちていく様を淡々と描かれる。ただし、そこは高橋監督、政治・社会風刺を散りばめ、監督自身が経てきた時代背景、昨今の社会問題を捉える。ラストは高橋監督らしい締めくくり。これまでの高橋伴明監督、ありがとう。 ●映画三昧記2022年10月3日 ●僕は今。 「マイ・ブロークン・マリコ」を見た。 私の大好きなタナダ・ユキ監督作品。 物語は、幼馴染の女友達が自殺をした。父親から幼少の時から虐待を受けていても 常に彼女に寄り添い時間を共にしてきたが、大人になって、突然、亡くなった・・・。 永野芽衣演じるOLは、彼女の家に乗り込み遺骨を奪い去り、遺骨と胸に彼女が行きたかったある岬へと向かうロードムービー。 彼女との思い出の回想、幻想などを散りばめながら、それぞれの心模様を切なくも はかなくも、心の暴走の世界へと導かれる。 まさに、タナダ・ユキ監督の世界観の真骨頂! 永野芽衣は煙草は吸いまくるわ、暴れるわ、暴言は吐くわ、まさに、この映画で一皮向けた演技に魅了される。本物の”女優”になったとも言える。 それを引き出したタナダ・ユキ監督。 タナダ・ユキ、いいね〜・・・。だから全作品を見てきた。 この世界観は彼女だけしか描けない。 ●映画三昧記2022年10月1日 ●僕はとんでもない映画に遭遇。 「”それ”がいる森」を見た。 これはくだらん!のけぞる! ”それ”がいる森”とタイトルの意味深さはいいが、それがそれがとても古臭いネタ。 ようもまあ、こんな映画を作ったものだ。もう20分位で出ようと思ったが、 こうなると、とこまで酷いかを確認したくなる。 案の定、おったまげ〜のつまらなさ。監督はあのホラー映画の金字塔「リング」の中田監督。 もう、名を汚さない方がいいよ・・・。 ●映画三昧記2022年9月28日 ●僕はあえて酷評の映画を見に行く、変な私。 「百花」を見た。 認知症をテーマにヒットメーカーのプロデューサー、あの川村元気(君の名は、など多数)が 初監督ということで渋々見る。 冒頭から、うざい演出、わざとぼかした撮影方法、 ”どうだ、私は一風変わった手法でしょう!”が透けて見える。その上、ワンカット、手持ちカメラ撮影の長回しが連続する。主人公に撮影は焦点を当てて背景をぼかし、あ〜、目が疲れる。ストーリーも認知症症状の理解もわかっているのか、とんでもない展開に・・・、そこで40分、もう、我慢の限界、退席です。やはり、酷評通りでした。 ●映画三昧記2022年9月23日 ●僕は映画館に遠のく・・・。 「ガリレオ 沈黙のパレード」を見た。 出だしは良かったが・・・、 祭りパレードシーンになったら・・・、あまりにも長い、 このコロナ禍、エキストラ300人以上集め、出し物も派手に、製作費に妥協なしだが、 まあ、長い、長い、くどい、このシーン、撮った映像を多く使いたいのがわかるが、 ストーリーが興醒めしていく・・・、ここからジリ貧が見えてきた・・・、 で、そういうこと。 「ヘルドッグス」を見た。 ”ボクシング”ファンだが、映画での殴り合いが大嫌い私。 冒頭から、汚いシーンに胸が悪くなる・・・。 監督は原田眞人監督、ハリウッド仕込の監督だから 今までの作品はくどい位のカット割が定番、でも、この作品はそこは抑え気味、 年を経て、丸くなったか・・・、 ごめん、25分で、映画館を後にした。感想はそこまで・・・。 な、なんか、最近、映画が面白くない・・・。 *それにしても、最近では、「トップガン・マーヴェリック」が良すぎた、 娯楽作品としては、最高峰!それを見た後は・・・、つらいよネ。 ごめん。映画を愛しているから辛口になる。 ●映画三昧記2022年8月25日 ●僕は久々に映画館へ。 「バイオレンスアクション」を見た。 橋本環奈を主役に、あのアクションコメディの金字塔「キックアス」の少女の 殺し役ヒットガール(これが映画史に残るかっこ良さ!)をモチーフにしたアクションと いうことで期待半分で足を運ぶ。お客は私を入れて3人。あじゃ〜・・・。イカン。 冒頭、コレが予想外に編集の妙もあるがアクションの切れ味がすこぶるいい、 やるじゃないか!と・・・、で、そこからドラマが始まる・・・、 あ〜、ダメダメ、とんでもない展開、つまらん話。我慢、我慢、そこで2回目のアクションが、 これが一気に低速、また3回目がキックアスのパクリシーンの展開となり、さあ、どうする? ここで真価が問われる?あ、あじゃま〜、もう拍子抜けのガンアクション、ワンパターン、 そこへタチが悪いのはアクションの合間にどうでもいいような変なインサート映像を 入れて・・・、どうです、スタイリッシュな映像でしょう?、ゲロを吐きそうになる。 ウザイ!の一言が漏れる・・・。 ここで40分、もう限界、退座する。後は見てないので、評価する立場でないが、 他のレビュー評価を見る限り、ほぼ総スカン! やれやれ・・・、邦画はこんなものか? 「あぶ刑事」などのアクションの王、村上透監督の爪の垢を煎じて飲ませたいよ・・・。 ●映画三昧記2022年7月15日 ●僕は負けない。 「キングダム2」を見た。 前作は中国ロケも出来たが、いかんせんコロナ禍、日本がロケ地。 合戦もCGを多用して、いかに壮大さに見せるかが鍵なのだが、やはり背景が弱いため 舞台がしょぼいし、その上、取り止めも無いバトルに終始。飽きてくる。 佐藤信介監督と下村勇二アクション監督の名コンビのアクションに期待しただけに・・・。 ただし、共演の清野菜名の念願でもあった本格アクションを叶えられた喜びと体を張った 気迫には御見それ、これはめでたい、キレキレのアクションに、”良かったね、やっとアクション映画に出れて!”と言いたくなる。そう、この映画は清野菜名に尽きると言って過言ではない。そこが救い。後、スタントマンの命がけさにも胸打たれる。 また、このようなテーマの映画の熱意を持った制作陣にも拍手を送りたい。 ●映画三昧記2022年7月2日 ●僕に白湯。 「PLAN75」を見た。 カンヌ映画祭の賞に輝く、早川千絵監督の長編デビュー作。 近未来、少子高齢化の波で政府は75歳以上は自ら死を選ぶ制度が発令され 倍賞千恵子演じる78歳の老女が働き口を無くなり、この制度を選択するまでの 生活と葛藤を描く。展開は長い間をとった自然体ですすむので、一般的には退屈だろう。 あえて、監督はそれを映画の余白、余韻、淡々さに人間のありのままをおとしこんだ試みは理解出来るし、演出も新人監督と思えない上手さが光る。 ただし、ネタバレになるが、ラストの倍賞の物憂げな歌で締めくくるシーンは、 過去に使い古されたパターンには少々、がっかり。それがなければ合格点だったが・・・。 ●映画三昧記2022年6月24日 ●僕はUSBを待ち歩かない。 「ベイビー・ブローカー」を見た。 これほど、つまらない映画を見せられるとは・・・、是枝監督作品では最悪。 監督の自己満足の極み。脚本も兼ねてるから、言葉遊びの理屈な会話ばかりで 話は停滞するばかり。腑に落ちない展開に興醒め。何じゃコレは?です。 韓国では評判が悪いという。そら、そうだろう。韓国で名を汚してしまった感は否めない。 過去にもフランス映画(カトリーヌ・ドヌーブ主演)でも撮らせたもらったが、同様。 なんでこうなる、是枝監督。海外では向かないネ。あ〜、淋しい。 ●映画三昧記2022年6月10日 ●僕の産毛。 「はい、泳げません」を見た。 「花束みたいな恋をした」の素晴らしい出来栄えの上、オオバケ当たりで、 乗ってるテアトル東京、リトルモアの単館系配給会社だから期待値も高いが・・・、 それがそれが原作未読ながら、どうも中味が薄い。全体的に人間が描ききれていない。 水泳コーチ役の綾瀬はるかは無駄遣いもいいとこ、可哀想な扱いに何じゃいなです。 物語も演出も定石のベタにあふれ、伝わってこない。もっとさり気なく描けばいいのに・・・。 当ててやる、泣かせてやるが、見え透いて、いやはやです。 ●映画三昧記2022年6月3日 ●僕は色めき立つ。 「ハウス・オブ・グッチ」を見た。 ファッションブランド”グッチ”の創業者一族の崩壊を描く実話に基づく物語。 御曹司の妻に収まったレディ・ガガの成り上がり魂がグッチ崩壊の引き金となる様を 名俳優達がサスペンスタッチに盛り上げようとするが、どこか平坦さが際立つ。 名匠リドリー・スコットの演出は手堅い、ただ、やはりインパクト性に欠ける。 「ゴースト・バスターズ アフターライフ」を見た。 幽霊退治の面白さで1980年代にブームを巻き起こした前作2作の監督の息子が監督したゴーストバスター完結編ともいうべき作品。 ただし本作はコメディ色はなく、リアリズムを追求したかったのか、ほぼ全編、退屈な展開、 何じゃこれは?腹が立ってきたが、最後の最後で、 ネタばらしになるが、前作メンバーが登場して、「ET」的な感動のラストで締めくくる。 最初から、はじけて作ればいいのに・・・。 新作「トップガン」といい、本作といい、こんなのを見ていると、年のせいか、感慨深い。 どうも、泣けてくる。終活に花を添えてくれて、ありがとう!とは言いたい。 ●映画三昧記2022年5月27日 ●僕はいざ。 公開が延期延期の待望の36年ぶりの続編「トップガン マーヴェリック」を見た。 ウクライナの情勢の中、映画内容に複雑なものはあるが、 映画自体は、もう手放しで、面白い! 冒頭から、早速、ケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」の曲が流れると、 心は36年前にもっていかれる。早々に最高にしびれる。 前作から36年を経過した展開、前作のオマージュ、スカイバトルなどなど、 脚本が見事に仕上がっている。クライマックスはこれでもか、これでもかの緊張を 叩き込んでくる・・・。トム・クルーズの観客を喜ばせる心意気が伝わってくる。 そして、トドメは泣けるとくるから、いやはや、これぞ映画の醍醐味! また制作陣の映画魂、グッとくる、ここ最近の娯楽作の中では、ダントツに素晴らしい! ●映画三昧記2022年5月19日 ●僕は人を待たせて、1時間もお風呂には入らない。 「流浪の月」を見た。 不遇な状況から逃れた少女、それをかくまった青年、心を通わせるが、 誘拐事件とされ、二人はそれぞれ重い烙印を背負う。そして15年が過ぎ 再会するが、二人に待ち受ける過酷な現実とは・・・。 テーマは重いが、展開はあまりもチープで定石にウンザリ。 それを映画してます、芸術してますが鼻に付く。 監督の自己陶酔の映画に巻き込まれた出演者だが、 すごく頑張っているので何の罪も無い。 広瀬すず、ディープキス、胸はもまれる、ハードなベットシーンの体当たりな演技に 覚悟は感じられるし、横浜流星のサイコパス演技はお見事。 この李監督、「フラガール」で世に出たが、それからの「悪人」、「怒り」と、 どんどんテーマの割りに、どうも安っぽい。 ●映画三昧記2022年5月13日 ●僕は早速、久々の映画館へ。 そうです、やって来ました、待望の「シン・ウルトラマン」です。 「シン・ゴジラ」で新たなゴジラ観を生み出した庵野秀明と樋口慎嗣のコンビが、 日本の特撮ヒーロー「ウルトラマン」をどう料理するのか?お手並み拝見。 前半のスピディーな特撮シーンの数々は当然、飽きさせないが、 後半はウルトラマンの存在意義と人類の未来を憂う展開に終始、かなり理屈ぽいのには 「シン。ゴジラ」同様、ウンザリする。ただし、これが庵野ワールドの真骨頂、 ”ウルトラマン”愛にはあふれているし、リスペクトも感じられる。 また、テレビのウルトラマン世代も納得の、定番イラスト的変身、あのコマワリポーズもあり、 感慨深い。内容に賛否はあるだろうが、私は好きです。ウルトラマン万歳! さあ、今度は、この制作陣で、来年は「シン・仮面ライダー」、待ち遠しい。 ●映画三昧記2022年5月7日 ●僕と数合わせ。 ドイツ映画「ヒトラーに盗られたうさぎ」を見た。 ヒトラーから逃れるため各国に亡命したユダヤ人の家族の実話。 困難な暮らしに翻弄されつつ、つらくてもつらくてもたくましく生きる、 ドイツでは大ヒットした映画。 「アイス・ロード」を見た。 「96時間」でおなじみのリーアム・ニーソン主演。 レスキューのため、巨大トラックで危険な氷の道で巻き起こるスリリングアクションなのだが、 小ネタばかりをぶっこんで、展開もテンポも悪い。B級映画の典型。 「雨とあなたの物語」を見た。 「猟奇的な彼女」、「イルマーレ」など、20年前に流行ったラブストーリーを意識したテーマ。 これがどうにもいただけない。話が散らかって、時間軸もコロコロ、監督のノスタルジーで しょうもないモノを見せられた。とても腹が立つ。 ●映画三昧記2022年4月24日 ●僕は前向き。 「パーフェクト・ケア」を見た。 判断力の衰えた高齢者の後見人という立場を利用して悪徳ビジネスに走る女。 正常な資産家な老女までも陥れる。だが、その老婆のとんでもない秘密により ”悪”と”悪”が対峙する展開が繰り広げられる。これが飽きさせない、想像以上に面白い。 ただし後半はよくあるクライムアシーンのありきたり感に焦点がぼやけてきたが、 ちゃんと、ラストは見事なまでに話を回収してくれる。 隠れた秀作サスペンス「アリス・クリードの失踪」の監督だけに上手さが光る。 オススメです。 ●映画三昧記2022年4月12日 ●僕の無力。 今更ながらに、ポーランド映画「カティンの森」を見た。 第二次大戦下、”カティンの森”で一万人近くのポラーランド将校が虐殺された事実、 半世紀、沈黙をしいられた真実が残された日記を元に映画化された。 映画の展開は大味だが、真実のむごさ、戦争の残虐さに胸が痛くなる。 今のクロアチアの現状を思いをはせる・・・。 当時、当事者のソ連はこのことをドイツの行為だと言い張った。 そう、ロシアは何も変わっていない。 是非、ご覧下さい。 ●映画三昧記2022年4月8日 ●僕は傍観者。 フィンランド映画「TOVEトーベ」を見た。 世界中で愛されるムーミンを生んだトーベ・ヤンソンの半生記。 だが、内容はムーミンの誕生物語に焦点を当ててはいない。 自由奔放なトーベの生き方である。恋も創作も踊り舞う、 そこにムーミンのイメージとはかけ離れている姿が描かれている。 これぞ、ヨーロッパ映画、まさに芸術映画の域。素晴らしい。唸る! ブラジル映画「ぶあいそうな手紙」を見た 視力を失いつつある老人と若い女性との手紙の代筆を通して 交流を深めていく心あたたまる映画。 終活のお方には、是非、おすすめします。老いていく悲しさ、淋しさ、つらさ、 どっぷり浸って下さい。でも、人生は捨てたもんじゃないヨ。 「キル・チーム」を見た。 アフガニスタンで米兵が一般市民を殺害していたという衝撃の実話の映画化。 良心ある新兵がこのチームに追い込まれていく様に身震いする。必見です。 *ただし、このチームは、その後、裁判で重罪として裁かれている。 ここがロシア軍とは違うとこ。 フランス映画「チューブ」を見た。 間違うな、「キューブ」ではない、「チューブ」。 女性がひとりが謎のチューブに入れられ、いろい仕掛けが襲う迷路シュチエーションホラー。 主演者がほぼ一人だから、飽きてくるし、こけおどしもくどい。 話の回収も出来ていない。もう、この手のB級は勘弁して。 ●映画三昧記2022年3月30日 ●僕と半分少女。 「ネクスト・ドリーム」を見た。 大好きなダコタ・ジョンソン主演だから、ついつい見ちゃう。 大スターシンガーの付き人が、プロデュサーの夢を追い求めるドリーム映画。 ベタは承知、しょうがない、でも、音楽界の世界が垣間見え、歌の製作過程にも魅かれる。 もちろん、出来すぎの甘いラストも許しちゃう。歌もとてもいい、 その上、ダコタが、やっぱ、可愛いです。 ●映画三昧記2022年3月23日 ●僕の1歩ずつ。 1990年作品、「ミュージックボックス」を見た。 1990公開作、念願のDVD化。 ユダヤ虐殺の嫌疑で訴えられた父の無実を晴らすため奔走する娘の弁護士。 最後に待ち受ける衝撃の真実に唖然となる。 重いテーマだが、見事なまでの脚本、演出でぐいぐい引っ張り、ラストのまとめ方は秀逸。 完成度の高い素晴らしい作品。必見です! リメイク作品、1998年作品、「サイコ」を見た。 ヒッチコック、あの名作中の名作の「サイコ」を、リメイクした作品があったとは・・・、 レンタル店で発見。映画好きとしてはお恥ずかしい限り。 アメリカでは総スカンを食らったとか、そら、しょうがない、 手をつけてはいけない禁断の名作のリメイク、相当な勇気と度胸は買う。 脚本、演出、構図をそっくりを基本ベースで、変わったのはカラー、当時出来なかった撮影手法のみで、そのまんまのこだわりが吉とはならず、案の定の結果。 ただし、特典のメイキングには、「サイコ」のリスペクトの制作手法に感心、 これを見ると、いや、よく頑張ったと褒めたい。 あえて言うなら、模倣せず、新たな「サイコ」でチャレンジ作品を見たい気がしたが、 いや、あの「サイコ」を超えることは、当然、無理でしょう。「サイコ」は永遠です。 「レリック 遺物」を見た。 一人暮らしの老母を訪ねたら、認知症らしき症状の上、別人のように変貌していく。 一体、祖母の正体は?このコンセプトで定番の引っ張り方、もう飽きたパターン、 やれやれ、イライラして見ているのも、オチをどうするのか?だが、 何も無かった、こけおどしのみ。 ”本年度No.1ホラーと全世界絶賛!”のコピー、勘弁して下さい。 ●映画三昧記2022年3月17日 ●僕に代案などない。 「モーリタニアン 黒塗りの記録」を見た。 違法な拷問など行ったグアンタナモ収容所に収監されたモーリタニア人の青年と、 彼を救うために奔走する弁護士たちの実話を描く。 むごい拷問シーンなど、この収容所の実態が暴かれており、アメリカの恥部を見る。 ゴルデングローブ賞にはノミネートされたが、アカデミー賞では無視されたのも何か意味あり? 日本の財務省の改ざん問題での黒塗りの記録といい、世界には闇がはびこっている。 ●映画三昧記2022年3月15日 ●僕はユニセフに毎月、寄付してる。しないよりいい。 ギリシャ映画「テーラー 人生の仕立て屋」を見た。 倒産寸前の仕立て屋が移動式を始めて、いろいろな人との交流を通じて 希望への道を歩む物語。ヨーロッパ映画の味わいは独特、 いい風合いだが、何かが足りないかも・・・。 これまたギリシャ映画「PITYある不幸な男」を見た。 妻が危篤状態を脱し、周りの同情が無くなってから、常軌を逸した狂気へと変貌する、 同情に依存してまった男の悲しいお話。 前半はいいのだが、後半になると、ついてはいけないし、もうカルト。 まさに、これもヨーロッパ映画のやりたい放題な味付け。う〜ん、もういい。 ●映画三昧記2022年3月11日 ●僕の分岐。 「子供はわかってあげない」を見た。 「南極料理人」の沖田修一監督。私は、このお方の「横道世之助」は大好きだが、 他の作品は、まったり、間延びを弄んだ感じがとても苦手。 本作も冒頭から、この感じは否めないが、何故か笑える。”よし、今回は付き合うぞ!”の覚悟で我慢で見てたら・・・、なんかいい感じ、話は普通の女子高生が実の父を探したずね、何日か共に暮らしてわかるアイデンティー。 よく、まとめたし、つい、笑える逸話もいい。沖田監督、やるじゃないか! ●映画三昧記2022年3月10日 ●僕は映画見てる気分じゃないが・・・。 「先生、私の隣に坐っていただけませんか?」を見た。 漫画化夫婦、妻は売れっ子だが、夫がスランプで不倫してるのに気付き、 漫画を通じて心理戦を仕掛けていく、追い込んでいく様を描く。 展開はどこが真実で、どこが虚構か、巧みに入り混じり、見る側はまるでホラーの様相? えっ、オチがこうくるか!には、拍手です。 私はとても面白かった。黒木華、柄本祐の演技も際立っていた。 ある意味、傑作。 *上記の邦画2作。話題にもならなかった。いい作品なのに、 あの「ドライブマイカー」でさえ、公開当時はメディアに無視されている。 どんどん、業界の浅さ、観客の見る目の無さ、劣化をたどるのみか・・・。 ●映画三昧記2022年3月5日 ●僕の鎮魂。 ボスニア、ヘルツェゴビナ、オーストラリア、ルーマニア、オランダ、ドイツ、 ポーランド、ノルウェー合作映画 「アイダよ、何処へ?」を見た。 1995年、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の中で起きた大量虐殺事件の全貌を 国連維持軍の通訳として働く女性が目の当りにした事実に基づく実話。 真実が物語る衝撃の展開はまさしく、ドキュメントそのもの。心が抉られる。 「サラエボの花」の女性監督の力強い映画である。 ナチス時代の忌まわしい過去、ホロコーストなど、どこ吹く風か、まだ1995年でも起きて、 そして、今回のクロアチア・・・。 一体、人間は何を学んで、何をたくらむのか? 人間は恐ろしい・・・。 嘘を平気でつける人間は、他の人も嘘をつくと思い、 詐欺をたくらむ人間は、みなそうだと思い、 他の国を侵略したいと思う人間は、他国から侵略されると思っている。 プーチンよ、目を覚ませ!!!!! ●映画三昧記2022年3月4日 ●僕はゲンナリ。 「余命10年」を見た。 「新聞記者」で名をあげ、今や売れっ子の藤井道人監督。 私が今、イチオシの監督だから、期待も大。 ただし、テーマがテーマだけに、どう扱うのか?藤井監督はどうするのか? フタをあければ、王道のド直球のベタな演出、脚本にめまいがする・・・。 お話も、10代の恋じゃあるまいしの、大人の心模様などない。 なにわ男子の”初心LOVE”ですか?見たいな? 後半になると、さあ、泣け、泣けの演出大安売りオンパレード、 定番の盛り上げワンパターンの、走る、自転車飛ばす、 この手垢のついた演出を臆面もなくでくるとは・・・。 がっくりですネ・・・。 藤井監督の世界観を見せて欲しかった。 メジャー配給になると、おもねてしまうのかな・・・。淋しい・・・。 「キャンディマン」を見た。 1992年の伝説のホラー「キャンディマン」が新たに。 これが、ホラーではない、人権などを色濃くした芸術性をもたせてだから・・・、 恐怖より、会話がメインに、何でやねん! 見る側は、そんなもの期待していないのに・・・、やれやれ・・・。 「マグリナント」を見た。 「SAWソウ」のジェームズ・ワン監督の最新作。 マンネリ打破を意気込んでの出陣だったが・・・、 結局、よくある恐怖パターン。新味なし! ●映画三昧記2022年2月18日 ●僕は案の定でも、見なければ何も書けない。 清水崇監督の新作「牛首村」を見た。 清水崇監督、「犬鳴村」で軽くひと山当てて、「樹海村」で地に落ちて、 本作で、遂に奈落の底に落ちていく・・・。 無理スジの話がたらたら長々と続く、恐怖など微塵もなく、睡魔が襲うのみ。 あの「リング」の中田監督といい、本作の「呪怨」の清水監督といい、 ホラー界に金字塔打ち立て一時代を築いた両人のその後のダメ作にはウンザリする。 ●映画三昧記2022年2月17日 ●僕の明白。 モロッコ映画「モロッコ、彼女たちの朝」を見た。 臨月の身で仕事を探しさまよう女性を見かねたパン屋の女性との 明日を見つめる、実話から生まれた人間讃歌。 女性監督ゆえの繊細な演出には驚かれさる、編集も上手い。 いや〜、本当に唸るほど素晴らしい。モロッコか・・・、 世界には素敵な映画がたくさんある・・・。 なのに、どこかの国は、軍事で威嚇してる、そして凝りもせず、ドーピングしてる。 幸せのものさしが違うと、人は悪魔でもある。 上記の映画の良さも、当然、わからないだろう・・・。 「スパイラル ソウオールリセット」を見た。 「ソウ」、当時、ワンシチュエーション設定、見事な切り口に話題騒然、 8作もシリーズ化された伝説映画が、新たなモノとして・・・。 期待したが、まあ、拍子抜けのとんでもない出来。 何じゃこれ!もう、作るな!「SAW」の名を汚すな! で、「クライモリ2021」を見た。 これまた、「ソウ」同様、シリーズ化もされ、 映画ファンを喜ばせた「クライモリ」の新たなバージョン。 そう、騙されませんよ。やっぱ、酷いよ〜! これも、あの「クライモリ」ではない! 「殺人鬼から逃げる夜」を見た。 耳の不自由な女性が殺人鬼から逃げ惑う。 シチュエーションは面白い。そうか、この手もあったかのアイデアはいい。 ただ、なんか、ドキドキ感がない。平坦過ぎるかな・・・。もうひとつ。 *余談:上記の他に新作何本もDVD借りだが、途中頓挫続出。 なんか、先が読めるし、やはり、映画は最初から3分で決まるのがほとんど。 映画ファンとしては、製作者に失礼だとは胸が痛むが・・・、すみません。 ●映画三昧記2022年2月2日 ●僕、落ち葉とくちづけ。(何、ソレ?) 「前科者」を見た。 悔いる過去への贖罪のために保護士になった女性の心の有り様を描くと思いきや 主軸は復讐の銃殺事件に巻き込まれていくサスペンスに、どこか、う〜ん・・・。 それに加えて、演出も過剰すぎるので、えっ、それいる?が続く。 話はヘビーなようで、でも、軽い。どうだ、映画だろうが、鼻につく演技だらだらにイライラ。 かと言って、つまらないわけでもないのだが、結果、う〜ん・・・。で、終わった。 あと、元V6の森田剛の演技は目を見張る。。 当然、有村架純は相も変わらず可愛い。 ●映画三昧記2022年1月30日 ●僕の実話に興味は? 「ノーリェ:最高機密の運び屋」を見た。 1962年、キューバ危機。アメリカ、ソ蓮の衝突寸前に陥るが、 それを防いだスパイ経験のない男の実話。 展開も凄いが、俳優たちの演技が一層、真実をかきたてる。 とても力強く、手放しで素晴らしい映画である。必見! 「ファイナル・ジャッジメント」を見た。 映画史に残る「ファイナル・デスティネーション」の製作者につられた、 結果、無残に終わった・・・。もういいよ。無理があり過ぎ。 コロナ禍になって、DVD、未公開漁りの作品がのさばる。だから、酷い目にあう。 この映画三昧記に記してないが、鑑賞途中頓挫がいとまがない。 メジャー作品に絞らないと、損をする。 ●映画三昧記2022年1月28日 ●僕の半券を誰にあげるわけもない。そう当たり前。 「ノイズ」を見た。 離れ小島で起こった殺人事件。口裏あわせの住人はどうしのぐ・・・。 そして、誰が裏切るのか? 展開的には飽きさせないが、最後に、やっぱ、このオチかで、興醒め。 この手の映画好きには、前半で要の犯人が読めるのも難か・・・。 話に現実感が乏し過ぎるのと、突っ込みどころ多いが、 ただ、ついつい見てしまうスピーディさは、良しとする。甘口にネ。 ●映画三昧記2022年1月21日 ●僕はまん延防止の中、池田エライザを見に行く。 その「真夜中乙女戦争」を見た。 いち学生が大学に疑問を持ったことから社会を敵視するが、 他の仲間たちは暴走して、東京破壊へと向かっていく・・・。 これが、とんでもなく古臭い昭和風。 また誌的な会話にもウンザリ、映像もこれまた古い。 まあ、池田エライザ見たさに行ってはいるが、去年からの予告編に期待した私が悪いのネ。 救いは、エライザ、やっぱ好き。二階堂ふみちゃん、ごめん。 「茜色に焼かれる」を見た。 認知老人の暴走運転でダンナを失った妻の仮面生活、崩壊への心を描く。 「川の底からこんにちわ」、「船を編む」、「夜空はいつでも最高密度の青色だ」、 「町田くんの世界」の石井裕也監督、大好きな監督のひとり、期待する。 そうか、監督もここまで映画界に認知されると、 とことん、全編、自分酔いの映画しまくりです。 照明もこだわり過ぎて、そっちに目が行く。あ〜最後には、業界ウケ狙いの演出、 これには、私は腹が立ってきた。でも、監督の才能に疑いはない。 「すべてが変わった日」を見た。 ある事情から可愛い孫を取り返すロードムービー。 ダイアン・レイン、ケビン・コスナー共演。もう、おばあちゃん、おじいちゃんにうら寂し。 話自体は弾まないが、ふたりの老いた姿と映画はマッチして、そこはスターです。 商業的ではないテーマにした制作陣のハリウッドの志に敬意する。 ●映画三昧記2022年1月15日 ●僕は朝6時からDVDを見る。 「プロミシング・ヤング・ウーマン」を見た。 新味の面白さ! 過去にまつわる男への、クールかつ知的な復讐。 派手さもない、弾む展開もない。だから映画好きじゃないとつまらないかもしれない。 この映画のセンス、わかる人は少ないかも・・・。 でも、私は、ドンピシャでハマった。 そう、本年度アカデミー賞にノミネートもうなづける、業界ウケもわかる。 初監督と思えない女性監督の感性、主役女優の演技、 もう、早朝映画鑑賞でも、今年の始まりはいい、すこぶるご機嫌です。 クールに面白い。そしてシュール。 ●映画三昧記2022年1月12日 ●僕はやっと、年初めの映画館へ。 「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」を見た。 当初は、見る気もなかった。 だが、アメリカで超大ヒットと聞き、これは何故にと? なるほどネ、です。これぞ、”スパイダーマンのアベンジャーズ”?です。 見たらわかる、これぞ、スパイダーマンファンなら納得か。 私はファンでもないが、ウケる理由が、なるほどの展開に私は後半、はまった。 そして泣けた。スパイダーマンで泣くとは・・・、こちらも予想外です。 私事ですが、初期の作品を上映したこともあり、なおさらか・・・。 ハリウッドの真髄をここに見る。 やっぱ、映画はいい。年初めに、シ・ア・ワ・セ。 ●映画三昧記2021年12月30日 ●僕の映画決算2021年。 今年は映画館とDVDで214本を見た。 特になるべく映画館に足を運ぶことにしたが、 このコロナ禍、混んでいない回を狙って。 総決算としては、今年見た映画のNO.1は、 ブータン映画「ブータン山の教室」が心を揺さぶった。 洋画では他に、フランス映画「燃ゆる女の肖像」の芸術性とあふれる感性に唸り、 リドリー・スコット監督の「最後の決闘裁判」のリドリーならではの構成、映像感覚は抜き出ている。意外にもイラン映画「ウォーデン消えた死刑囚」にはイラ映画のレベルの高さが伺われ、韓国映画「はちどり」に女性初監督とは思えぬ出来栄え、やはり韓国映画、恐るべし。 そして水俣公害を取り上げた「MINAMATAミナマタ」の制作熱意に心打たれ、 ドイツ映画「コーリー事件」では、ドイツ映画のナチス関連に今も取り組む姿勢に感動した。 邦画では、ダントツに良かったのが門脇麦主演の「あのこは貴族」は、女性の揺れ動き、自分を見つめる映像の撮らえ方に心をわしづかみにされた。泣ける映画でもないのに泣いた。 「空白」は、監督のこの世の焦点を芯で捉えるのではなく、斜めに強く、時にやさしく、 時世を表す。清原果那の「まともじゃないないのも君も一緒」もゆるく、さり気なく良かった。 世界から注目された「ドライブ・マイ・カー」は、 世界だからこそ、認めてくれた作品。日本よ、この映画をメディアもちゃんと評価して下さい。 まあ、なんやかんや、見ましたが、映画は私の人生の大事な宝物です。ありがとう。 では、良いお年を。 |
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