*私が思う、世界を変えた!
ホラー映画ベストNo.1アター映画ー映
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「エクソシスト」1973年作品
ホラー映画、伝説中の伝説恐怖映画!
世界を席巻した「燃えよドラゴン」誕生の同時期に、全世界が史上空前の話題、超大ヒットでブームメントを巻き起こした恐怖映画が、この「エクソシスト」です。
当時、映画館は入れ替制無しの立ち見で場内は満員。
その上、劇場前には長蛇の列、そこに私も1時間並んだ、その一人。(名古屋グランド劇場・懐かしい)、期待の中、坐れず、立って見たのもあるが、映画自体は、そう面白くもない。キリスト教に詳しくない事もあり、”悪魔祓い”の儀式にも、何だコレ?みたいな!
頭360度グルリ回転、階段海老ぞり両手降りも怖くない。そう、メディアのあおり、期待感があまりにも強すぎて、肩透かしは拭えなかった記憶。
でも、「フレンチコネクション」の名匠ウィリアム・フリードキン監督の娯楽性にとどまらず、アート感に満ちているので、当時19歳では、しょうがないか?
かと言って、メインテーマ曲のレコードも買ったのだから、衝撃感と、今も尚、残像は残る。
恐怖度の1位をここに明記しているのではない、”世界を変えたホラー映画”がテーマ。
この映画は、まさに、恐怖映画に新たな世界を持ち込んだ、その後のホラー映画を牽引した、本家本元、キング!と、呼ぶにふさわしい伝説中の伝説映画である!
だから、当然、ダントツの1位です! |
*私が思う、世界を変えた!
ホラー映画ベストNo.2アター映画
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「オーメン」1976年作品
「エクソシスト」にはないドラマ性のある新たな恐怖!
”6月6日6時に産まれた悪魔の子ダミアン”。
もう、これだけで見たくなる斬新なコンセプト!に、当時、真っ先に見たほど。
「エクソシスト」の興行には及ばないが、もちろん大ヒット!
親と、悪魔の我が子の戦いの恐怖感がヒリヒリと押し寄せる。”こけおどしの恐怖”ではなく、ストーリーがとてつもなく怖い。そして、不気味なエンディングといい、このパターンは、いい意味で、今も模倣されている。
悪魔の子の印、頭に、”666”と描くのが流行ったか定かではないが、よくTVのバラエティ番組でネタにしているのを記憶してる。この”666”の刻印は、鮮烈だ!
監督も、この映画に後に、「スーパーマン」、「リーサル・ウェポン」、「グーニーズ」等の大ヒット作を誕生させたリチャード・ドナー。主演も名優、グレコリー・ペックを配したのも、映画に重みと風格を呼んだのは間違いない。忘れられない1作!
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*私が思う、世界を変えた!
ホラー映画ベストNo.3アター映画
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「サスペリア」1977年作品
イタリア発の色鮮やかな、恐怖度NO1!
イタリアの鬼才ダリオ・アルジェントの不滅のゴシックホラーの金字塔。
バレリーナを目指す女性がアメリカからドイツのバレエ学校に留学するが、日に日に、奇妙な出来事が起こる。そこは魔女の学校だった・・・。
描き方は、カラフル。色鮮やかな恐怖演出が、おどろおどろして、当時、試写会で見たのだが、冷房が効いている場内の上、さらに冷気を覚えたのも今も覚えている。
”決してひとりで見ないで下さい”のコピーは、今となればいいコピー。
そして、新たな恐怖の見せ方は新鮮で、斬新、この風合いを、その後のホラー映画でお目にかかったことはない。それほどまでに、この「サスペリア」は、上記の2作品とは一線を化す、私にとっては、1番好きなホラー映画である。
ちなみに、2018年に新監督で、「サスペリア」をダコタ・ジョンソン主演でリメイクしたが、産みの親のダリオも怒りを買うほどほどに、芸術映画にしました風、前衛映画風、とにかく、観客無視、監督自己満足、あきれ返る不出来に、私も、ひっくり返ったほどです!
この名作に、泥を塗るな!と叫びたい!まあ、それほどまでに、この映画は大好き!
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*私が思う、世界を変えた!
ホラー映画ベストNo.4アター映画
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「ゾンビ」1978年作品
”ゾンビ映画”の誕生がコレだ!
「ゾンビ映画」というジャンルを確立したジョージ・A・ロメロ監督による傑作ホラー。
現行のゾンビ像を決定づけたのは、1968年、ロメオ自身の監督作「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」であるが、やはり、この直球「ゾンビ」をメインにした。
惑星から降り注いだ光線により、”死者”がゾンビとして復活した。
その群れは生者に襲いかかり、噛みつかれた者もゾンビへと変貌、生ける屍たちは瞬く間に世界中を覆い尽くしてしまう。世紀のゾンビ映画の誕生を当時、リアルタイムに見た。のけぞった!恐れをなした。この手があったか・・・。
この映画の誕生は、その後のとどまることを知らず、次から次へと、毎年、ゾンビ映画は出来る。飽きることなく・・・。今や、恐怖ではなく、ゾンビが恋をしたり、踊ったり、どんどん変形しているが・・・。本来のゾンビ映画は、尽きることがない。ゾンビまたゾンビ!
そう、”ゾンビ映画”は、未来永劫に続くのでしょう。 |
*私が思う、世界を変えた!
ホラー映画ベストNo.5アター映画
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「キャリー」1976年作品
ホラー映画、世紀のショック映像原点!
ベストセラー作家、スティーブン・キングの小説を映画化。
狂信的な母親の元、学校でもとことんイジメ抜かれる少女キャリーが、怒りの末に超能力を爆発させた惨劇を描く。「愛のメモリー」のブライアン・デ・パルマ監督の凝った映像演出も見どころだが、展開には何も大して驚きがない。だから、ラストには気を抜いてたら・・・、今や、ホラー映画の原点でもある、”衝撃のショックシーン”が待っている!
当時のホラー映画には、このパターンはなかった。いきなりはなかった。油断してたら、抜かったら、腰を抜かす!当時、この映画、40席ほどの小さな業務試写会で見たが、私、このシーンを、目をはずしていたら、その時、全座席が驚愕にドカッ!と揺れた!私除き、みな、このシーンに驚き、体が揺れたのだ!ホラー映画は初めてのこと。今も鮮明だ。キャリー役のシシー・スペイセク、一躍、注目された。
また、ブライアン・デ・バルマ監督、その後、「殺しのドレス」、「ボディダブル」ときて、「アンタチャッブル」でさらに飛躍、極めつけは、トムの「ミッション・インポシッブル」の1作目を担当した。ヒッチコックを敬愛する、伝説の映画監督。この監督、只者ではない! |
*私が思う、世界を変えた!
ホラー映画ベストNo.6アター映画
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「リング」1998年作品
邦画が、世界を唸らせた!中田監督の新世界!
ベストセラー作公開時は、「らせん」との2本立。この「リング」だけがフィチャーされた。
何故なら、映画のコンセプトが面白い、”呪いのビデオを見たら、一週間後に死ぬ”というストーリー。今では、”何々したら、どうなるこうなるパターンが多々あるが、これが本家。
鈴木光司原作の良さもあるが、何と言っても中田秀夫監督の腕によるものが多い。
部屋に立たずむシーン、あえて俯瞰で撮らえることで、何かが起こるようなヒタヒタ感は過去、洋画にもない世界観。この恐怖は日本独特である。
私自身も、映画館支配人時代に上映したのだが、口コミか、尻上がりの動員を見せた。
その後、「リング2」までは、中田監督が関わったが、「3」で監督が変わり、無残な仕上がりに、ケチをつけた。ただし、「貞子」のメインキャラは一人歩きし、何作も映画化されたが、
どれひとつ満足いく作品は出来なかった。そこで、中田監督、自らが「貞子」の新作を撮ったが、期待した割には、不出来だった。
話は戻して、「リング」は、ハリウッドで、「ザ・リング」として2003年にリメイクされ、低予算ながらヒットしたので、第2弾では中田監督が、ハリウッドデビューも果たしている。
ちなみに、邦画「リング」以前に、1995年に中田監督の「女優霊」というホラーは、
マニアでは有名だが、まさに、「リング」の原点を醸し出している。これも怖い。
見てない方は、是非、ご覧下さい。
オマケ:2001年、鈴木光司原作、中田秀夫監督の「仄暗い水の底から」もありますが、この作品も、「ダーク・ウォーター」として、ハリウッドリメイクされました。
*「リング」が東の横綱なら、西の横綱には、
清水崇監督の2002年作品「呪怨」ある。
「リング」と共に、邦画2大ホラーの金字塔のひとつでもある、この「呪怨」は大手配給会社ではなく、当時は単館系。新たな視点で、幾つかの名前の恐怖のエピソードが、幾重にも重なっていき、やがて恐怖のクライマックスを迎える。この怖さは、口コミとなって大ヒッとしました。遂には、清水監督、ハリウッド映画で自ら監督しリメイクした快挙!
タイトルは、「ザ・グラッジ」。低予算ながら、「リング」同様、ヒットし、ジャパニーズホラーの世界観を植えつけました。日本では「呪怨」は、その後も、他の監督で何作も製作されましたが、どんどんな中身がジリ貧という始末でした。それでも、「呪怨」は伝説です。
上記の両作を、ハリウッド映画「スパーマンvsバットマン」のごとく、2016年、「貞子vs伽椰子」という、両映画マニアにとって、禁じ手に手を出しました。
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誰もが、
やってはいけない!
それだけはと願ったが、
ただ、ホラー界の重鎮、
「テケテケ」などの
白石晃士監督として
名乗りを挙げたのが
救いか?
結果、予想に反して、
見事までに
両作をリスペクトしながらの
脚本の妙に唸るばかり。
よくまあ、
上手くまとめたものだと、
胸をなでおろしました。この映画も好き。 |
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*私が思う、世界を変えた!
ホラー映画ベストNo.7アター映画
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「13日の金曜日」1980年作品
キャンプ場、限られた場所の殺人モンスター映画誕生!
湖のキャンプ場で”ジェイソン”という名の少年が湖で溺れ、行方不明になる事件から幾年。再開されたキャンプ場で、能天気な若者達が次々と正体不明の殺人鬼に惨殺されて行く新手な問答無用な殺し方映像方法。このインパクトは凄く、全米のみならず世界中で大ヒットとなり、10本を超える続編が出来たほど。”ジェイソン”と言えば、「13日の金曜日」です。このパターンは、「ハロウィン」、「ラストサマー」など、多数の模倣された類似作品が今もなお、製作されています。映画史上、殺人モンスター映画のキングである! |
*私が思う、世界を変えた!
アクション映画ベストNo.8アター映画
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「悪魔のいけにえ」1974年作品
実話を題材にしたチェンソー殺人鬼、暴れまわる!
旅行中の若者たちがテキサスの片田舎でふと立ち寄った一軒屋で出会った殺人鬼一家。実際に起きた事件を基に、商業映画のデビューとなったドビー・フーパー監督。
人の顔の皮を被り、捕らえた女性をいたぶり、挙句は、チェンソーをふりかざし追いかけてくる。この大胆な演出に、当時、観客は阿鼻叫喚!狂気に満ちた映像!以降のホラーに多大な影響を与えた。「13日の金曜日」にも反映されている。
監督、ドビー・フーバー、この作品で、天下を取った。
その後、PART2もやるが、1作目には及ばないが、スピルバーグ製作で、「ポルターガイスト」に抜擢されました。ドビー・フーバー、アンタは、永遠! |
*私が思う、世界を変えた!
アクション映画ベストNo.9アター映画
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「死霊のはらわた」1981年作品
斬新カメラワーク、そして”スプラッタ”映画の始まり!
休暇を郊外で過ごそうと別荘を訪れた数人の男女が、そこで見つけた“死者の書”と、呪文を紐解いたために邪悪な死霊が復活し、次々と若者たちを血祭に上げていく。
まさしくインディーズ映画。
森の中を突っ走るカメラワークは、当時、新鮮で恐怖疾走に満ち、死霊のくどいまでの残酷描写を、”スプラッタ”映画ブームの先駆けで決定版となった!この残忍さに、世界中でたちまち話題となったB級ホラーの快作と語り継がれる。
監督は、本作が長編デビュー作のサム・ライミ。その後、「ダークマン」もヒットし、「スパイダーマン」の監督も努めた。サム・ライミを語らずして、ホラー映画は語れない。 |
*私が思う、世界を変えた!
アクション映画ベストNo.10アター映画
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「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」1999年作品
自らのカメラ映像のドキュメンタリータッチ手法、初お目見え!
インディーズの低予算で製作されながらも世界中でメガヒットとなった作品。
(邦画では、「カメラを止めるな」のようなもの。)
3人の大学生がドキュメンタリー映画製作のためにメリーランド州の森に分け入った。その土地に残る伝説の魔女“ブレア・ウィッチ”をテーマにしていたのだ。だが3人はそのまま消息を絶った……。手掛かりはなく捜索は打ち切られる。しかし事件から1年後
彼らが撮影したものと思われるフィルムとビデオが森の中で発見されたのだ……。
その残されたビデオ映像をメイン編集の本作は、ドキュメントな恐怖感をあおる。
これが世間でウケた!斬新さに。されど、映画自体、中味に乏しく、怖くも何ともない。話題だけが先行して、フタを開ければ、アホな内容に唖然としたものだ、当時。まあ、アイデア勝ちだろう。ホラー世界、アイデアが命であるいことは言うまでもない。だから、インディーズ映画が、時々、とんでもないヒットを生むのだ。
その例として、 これまた、「ブレア・ウィッチ・・・」のカメラ手法で、
2007年、「パラノーマル・アクティビティ」が誕生した。
約100万円あまりの低予算で製作されたにもかかわらず、全米興行収入第1位を記録した話題の密室サスペンス・スリラー。ある若いカップルの住む一軒家で起きた不気味な現象を、ビデオカメラ映像でドキュメンタリー風に演出した方式で描くが、私には、全然、怖くもなかった。ただ、据え置きカメラのリアルさ、作り物ではないような演出、そこがウケたのだろう。
同年2007年には、スペイン映画「REC レック」は、
この手法を使い世界的ヒット!
封鎖されたアパートで起こった伝染病の惨劇を、テレビ番組スタッフの手持ちカメラ視点でとらえたドキュメンタリー調の臨場感あふれるパニックホラーはシリーズ化されヒットした。
*このような手法は、ホラーにとどまらず、いろいろなジャンルの映画にも多用された。
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<私的評価の総評>
*ここまで、
「私が思う、世界を変えたホラー映画ベスト10」を
記しましたが・・・、
いろいろ、抜けていますと、言われそう。
ホラー映画マニア、うるさいからネ。
ごめんね。
「エクソシスト」のすぐさに、
「ヘルハウス」という、柳の下のドジョウ映画を公開。
続けて、「悪魔の住む家」、「家」もあり、「死霊のえじき」、
「サンゲリア」、「バタリアン」、という、
何でもなりのタイトルですネ。
やはり、ここは、「エルム街の悪夢」は、
是非、ベスト10に入れたかったです。
ロマン・ポランスキー監督の正統派、
「ローズマリーの赤ちゃん」は、
作品のレベルが、ホラーを超えていた!今見ても素晴らしい!
キューブリックの「シャイニング」も渋い。
カーアクションを取り入れた、ピーター・フォンダ主演の
「悪魔の追跡」まで出る始末。やれやれ・・・。
人形がメインの「チャイル・ドプレイ」も大ヒット、チャッキーは今も活躍か。
スピルバーグ製作、「悪魔のいけにえ」の監督で
「ポルターガイスト」の超常現象映画も現れましたが、
期待に反し、出来が悪かった。怖くない。
その後も、「キャンディマン」、「ヘルレジザー」、
「サイレントヒル」、「シャッター」、「ミラーズ」、
「スペル」、「ザ・ディセント」、
「フッテージ」、と続き、
2010年代に入ると、シャラマンの「デビル」、
大人気の「死霊館」シリーズから、
「アナベル」の孤軍奮闘ときて、
「インシディアス」もある。
で、「エスター」、「イット・フォローズ」もある。
あっ、「ライト/オフ」は良かったネ。
うん?世界的大ヒット、ホラー映画史上最高興行を記録した、
「IT それが見えたら」がないけど?どうなの?
「だって、どこが面白いの?」と私は言いたい!
何か、問題でも?
山ほどのホラー映画は書きつくせないが、
私が思う、”世界を変えたホラー映画ベスト10”も、
アクション映画ベスト10同様、
嗜好がいっぱいですが、
けれど、間違いなく、世界のホラー世界を
牽引した映画であることは、
ホラー映画好きには、理解してもらいたい。
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