*昭和の伝説アクション邦画アター画
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「激突!殺人拳」1974年作品
昭和を代表するアクションスターこそ、我ら、千葉真一だ!
あのブルース・リーを追って、東映が満を持して、
千葉真一に白羽の矢を。これぞ千葉真一の代名詞です!
ブルース・リーの「燃えよ!ドラゴン」が爆発的大ヒットを受け、東映も乗り出した。そう、千葉真一こそしかいない。千葉は、それまでに「やくざ刑事」などで派手なスタントを見せつけ活躍していましたこともあり、まさにうってつけの映画が、この「激突!殺人拳」だ!
当時、リアルタイムに映画館で見た。物語はどうでもいい。千葉真一のアクション、空手が見せ場。”ハあ~!”と息を吐き出す独特のポーズ(関根勤がよくマネをしていた)から、闘いが始まる。アクションのキレをブルース・リーほどではなかったが、千葉真一が最大の魅力を発揮したインパクトは、ハリウッドにも受け入れられ、全世界にも公開されヒット、特にあの「キルビル」などでおなじみのタラティーノや、キアヌ・リーヴスも熱狂的ファン。全米では、サニー千葉(当初はソニー千葉だったが、あのSONYに配慮し変更)と親しまれました。この映画はシリーズ化されましたが、私は別パターンの「直撃!地獄拳」が1番好きで、この空手モノの中では、最高のパフォーマンスを見せてくれました。でも、この本作のインパクトはどの映画には敵いません。その後、「ダーティ・ハリー」が流行れば、千葉は「ドーベルマン刑事」と、日本のアクションを背負っていました。もっと早く、ハリウッドに進出し、チャンスをあげれば、千葉の運命は、さらに広がったものと今でも確信しております。千葉真一こそ、世界に誇る稀代のアクションスターです。どうか、息子の真剣祐に世界を舞台へと、彼の意思を受け継いで欲しいものです。千葉真一、本当にありがとうございます。
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「最も危険な遊戯」1978年作品
松田優作、監督村上透の原点がここにある。
松田優作の原点。そして、アクション映画なら村上透監督(その後「あぶない刑事」など監督)の存在感を高めた1作。低予算の中、いかに、リアルなアクションを際出そうと、ほとぼしる熱情がいい。物語はどうでもいい。特に今でも鮮烈に好きなシーンは、向かってくる車に銃弾をぶっ放し、それを追走して車に銃弾を、そして横転する車と、そこまでのワンカットシーンはハリウッド並みに、当時、とても斬新なカメラワークだった。予想以上に、この本作が受けて、その後、「殺人遊戯」、「処刑遊戯」に繋がりました。
このパターンが更に,あの角川春樹率いる、角川映画としてパワーアップしたのが
1980年の「蘇る金狼」、「野獣死すべし」です。
すべて、遊戯シリーズの村上透監督とのコンビです。
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「女必殺拳」1994年作品
「殺人拳」に続けとばかりに、今度は千葉の愛弟子、
志穂美悦子が初主演を果たした空手アクション!
当時、「燃えよドラゴン」で当たった後、その映画に出てたブルース・リーの妹役の女性を主役にした「女ドラゴン」が製作されたように、東映も、千葉真一の「殺人拳」のヒットで、千葉率いるジャパンアクションクラブの愛弟子、志穂美悦子を抜擢しました。映画の中味はヒーローものみたいで、ウケは悪かったがヒットし、シリージ化されました。第2作では当時、香港でカンフースターとして大活躍していた倉田保明を招いてほどです。
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「ゴルゴ13」1973年作品
故・さいとうたかおの大傑作劇画を実写化!
それも高倉健をデユーク東郷。今ではカルト!
東映が、伝説の劇画「ゴルゴ13」を映画化、それも高倉健で、お正月映画のメインとして。当時、ファンから映画化には危惧されましたが、それは的中。高倉健に何の罪もありません。健さんなりに一生懸命、演じていましたが、ただただ脚本が悪すぎるし、イランでのロケもいかされておらず、とてもチープなゴルゴ13に成り果て、ゴルゴ13ファンもやっぱりかでしたネ。でも、東映さん、それでも懲りず、
今度は千葉真一主演で第2作「ゴルゴ13九竜の首」を。これまた、ため息です。少しはアクションが増えたが、やはり、このゴルゴ13の実写化は無理でしょう。
でも、チャレンジ精神はいいことです。
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「新座頭市 破れ!唐人拳」1971年作品
勝新太郎の1番の当たり役、座頭市!
シリーズの中では、カンフーの達人と戦う珍作。
まだ、当時のカンフーブーム前に登場させた勝新の凄さ!
1962年に「座頭市物語」が大映映画で」が誕生した。ヤクザ渡世の盲目のアンマが居合い抜きの達人として悪人を瞬殺する、これが見所。一躍、勝新太郎の代表作となり、シリーズ26作も製作された。どの作品も趣向を凝らした殺陣シーンは唸らせたました。ただ、その中でも異色の作品が上記の本作です。香港でのカンフーブームに目をつけ、香港のジミー・ウォング(後に片腕ドラゴンを製作)を日本に招き、居あい抜きとカンフーの戦いの物語です。当時、日本では、1973年の「燃えよ!ドラゴン」から火が付いたカンフーブーム前の2年前の1971年作ですから、勝新の先見の目は確かなものです。私も、リアルタイムで映画館で見ましたが、まだ、カンフーになじみが無いものですから、戦い自体は弾まなかった記憶です。それでも今でも鮮烈に覚えているのは、いかに、この映画の斬新さを物語ります。今となっては、懐かしいというより、勝新の常に冒険心、野心に敬服します。日本の映画界の偉人です。ありがとうございます。
下記の映画は、1989年、勝新自ら監督した最終作「座頭市」です。傑作です。
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「座頭市」1989年作品
勝新の代名詞、”座頭市”映画、
26作目の最後を勝新自ら監督した集大成!
本作の最終作では、勝新が自ら監督したもの。物語自体はちょい弱いが、殺陣に至っては、特にラストは大人数を相手に、アイデアあふれた殺陣を連発し、最後にふさわし出来栄えとなった。ただ、この映画で、勝新の息子がリハーサルで真剣を使用し殺傷事件を起こし、お蔵入りかと思われたが、公開ギリギリまで編集作業に追われ、ギリギリで間に合ったいわくつきの作品。とにかく、映画界の問題児でもあり、革命児でもあった。このような映画をこよなく愛し武勇伝に事欠かない男だったが、愛された映画人の一人でもある。このような人物は、もう映画界には現れないだろう。ちなみに、この「座頭市」映画、北野たけしも製作し、話題にになりヒットした。また香取慎吾作品もあったが、これはハズレだった。
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「子連れ狼」1972年作品
若山富三郎の当たり役。全6作も製作されました。
テレビ版では萬屋錦之助でしたが、映画は若山富三郎。やはり映画ならではの血しぶき、ブッシャー!と飛び散るスプラッタ・チャンバラムービーと化しヒット。アメリカでも公開され話題になりました。この映画にもタランティーノは刺激されています。
この映画、勝新太郎の勝プロがかんでいますので、監督に「座頭市」の三隅研次が、派手なチャンバラを駆使して、テレビにはない躍動感あふれる1作です。全6作も作られたほです。その後、勝新太郎で同年1972年「御用牙」も製作されました。
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「あぶない刑事」1987年作品
テレビドラマから映画化に、そう、”あぶデカ”です。
タカとユージの破天荒なコンビ刑事アクションです!
昭和終わり間近の1986年から日本テレビで始まった「あぶない刑事」のドラマ。これがまたたくまに大人気。タカこと館ひろし、ユージこと柴田恭平のコンビが、浅野温子や、仲村トオルを加えてのコメディなかけあい、珍騒動とアクションは、お茶の間の話題をさらいました。さっそく映画化に。これまた大ヒットし、ドラマも何作もシリージ化され、1988年には「またまたあぶない刑事」、1989年「「もっともあぶない刑事」、1996年「あぶない刑事リターンズ」、1998年「あぶない刑事フォーエヴァー」、2005年「まだまだあぶない刑事」、と不定期に作られました。
そして、2016年にラストの「さらばあぶない刑事」が、アクションの名匠、村上透監督によって有終の美を飾りました。この最終作は、今までの集大成かのようにたくさんのカッコイイ、タカとユージが満載、エンドローロに至っては、過去のテレビシーン、映画のいいとこばかりが映し出され、”あぶデカ”ファンには、たまらく、もう泣けてくるほどの作品になっていました。
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「忍者武芸帖 百地三太夫」1980年作品
千葉真一がアクション監督、真田広之主演の体当たり映画!
予算が限られた中、当時の千葉真一率いるジャパンアクションクラブを中心に、本気100%の命を賭けたアクション映画である。真田も25メートルの城から飛び降りるシーンは話題にもなったが興行的はコケてしまった。いろんな工夫されたアクションの数々には千葉真一アクション監督の才気と、アクションが大好きだ!という気概が画面にあふれ返っています。こんなに頑張った映画を評価しないのは淋しい。特に受けなかった理由として、タイトルがダサイのも一因である。
ちなみに、1982年、角川映画として「伊賀忍法帖」が製作され、真田広之主演、ヒロインに渡辺典子(角川3人娘、懐かしいですネ)、いい時代ですね。
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「修羅雪姫」1973年作品
小池一雄原作、上村一夫劇画、”週刊プレイボーイ”連載の
実写化。「さそり」に続く梶芽衣子の当たり役。
明治時代を舞台に家族を殺され、復讐を遂げる女の物語。東映の「女囚701号 さそり」もヒットし、シリーズ化されたが、東宝も形振りかわず、藤田敏八監督、梶芽衣子に出演依頼。東映の「さそり」とすったもんだしたが、やはり、梶芽衣子、本作でも本領発揮。ハリウッドでも、この映画を敬愛するランティーノが「キルビル」で完全にオマージュ。それほどまでに伝説の映画でもある。
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「女番町 野良猫ロック」1970年作品
日活が、永井豪漫画の「ハレンチ学園」実写化との2本立、
両作とも話題になり予想外のヒット。
新宿を縄張りに不良グループの抗争劇を長谷部安春監督で。主演は和田アキ子だが、何と言っても目立ったのは梶芽衣子に尽きる。ひいては、この映画の成功が、その後の「さそり」、「修羅雪姫」に繋がる。70年5月から半年で5作も作られたほどの若者中心にヒットした。当然、私も、あの頃、全作見ています。内容は全然、覚えてはいませんが、梶芽衣子のファンになったのは言うまでもありません。ちなみに、同時上映の「ハレンチ学園」です。このノリがその後の「花の応援団」に引き継がれました・。”クッエ~”ですかネ。 |
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「ザ・ゴギブリ」1973年作品
渡哲也主演、東宝、第1弾「ゴキブリ刑事」に続く
第2作は、四日市がロケーション。!
同年に「ゴキブリ刑事」(石原プロ初の映画)が、そこそこ評判になったので、2作目として「ザ・ゴキブリ」として再登場。ゴキブリ(暴力団)狩り専門刑事の活躍を描く。大したアクションはないが、その後の「西部警察」にも繋がっていく。
本作をピックアップしたのは、四日市に舞台に当時のコンビナート公害告発も含め、ロケ地も、JR四日市駅(元・国鉄)前や、競輪場などが舞台になって、当時、映画館で見舞ましたが、派手なアクションもなく期待はずれでしたが私には思いで深い1作です。
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「怒れコブラ 目撃者を消せ」1974年作品
松竹も田宮二郎主演でカンフーブームに便乗したが、
弾けられないものとなった。誰も知らないか?
「燃えよ!ドラゴン」からのカンフーブームは日本では爆発的。それにより、香港の過去のカンフー映画が日本を映画館を席巻。○○○ドラゴン、最後には「子連れドラゴン」まで現れる始末。いやはやの中、東映も千葉真一で「殺人拳」を。とうとう松竹も、あの渋い田宮二郎まで引っ張ってきて、「怒れドラゴン」と来るから恐れ入る。当時、映画館で見たが、田宮二郎のとってつけたカンフーと、しょぼいカーアクションぐらいしか覚えていない。でも、ある意味、カルトな感じが忘れられない。
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「暴走パニック 大激突!」1976年作品
「バニシングIN60」でカーアクションブームになれば
東映さん、「殺人拳」同様、後追いで頑張ります。
HB・ハリッキーの自主制作映画に近いカーアクション「バニシングIN60」の世界的大ヒットで、カンフー映画同様、カーアクション映画がまたたくまに席巻。日本も、東映が乗り出したのが本作。日本は道路許可も取るのは至難の技。たぶん、ゲリラ撮影もあったのだろう。渡瀬恒彦を主演に銀行強盗でのカーアクションは、少々物足りないが、とにかく、あの深作欣二まで担ぎ出して、チャレンジしたのはいいこと。
2作目の製作の「狂った野獣」が、1番、派手で頑張ったカーアクションは今も語り草です。
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「狂った野獣」1976年作品
邦画だ!東映だ!カーアクション映画ブームに乗っかった。
東映カーアクション映画、1976年、本格な第2弾!
当時のハリウッドのカーアクションブームに邦画の乗っかったのが、1976同年に第1弾として渡瀬恒彦主演、深作吟二監督で「暴走パニック 大激突!」。これは、ただ激走がメインで、そう派手ではなかったが、カーアクションの2作目が中島貞夫監督、またもや渡瀬が主演。脇を懐かしき川谷拓三たちのピラニア軍団出演。バスジャックがテーマだが、これが相当、面白い。リアルタイムで見たが、今も鮮明に覚えている。カーアクションもふんだん。出演者がスタントマンを使わず、体を張ったB級ながら、語り草の東映アクションです。噂によると、あのハリウッドの「スピード」にも影響されているという。日本では公道の制約が多いので、カーアクション映画は少ないが、あえて制限の中、意気込みがヒシヒシ伝わる!唯一、この映画を超えるものはない。1987年に出演、近藤真彦・中村雅敏・根津甚八・藤谷美和子、奥山和由製作の「この愛の物語」があったが、大島での島限定アクションでは物足りなかった。これが、日本ではカーアクションメイン作品は最後。ただし、「湾岸ミッドナイト」のように、インディーズカーアクションも多々あるが、ただスピードとドリフトを見せるだけではネ。
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「0課の女 赤い手錠」1974年作品
篠原とおる人気コミックの実写化。
杉本美樹の体当たり刑事エロチックアクション!
当時、東映では池令子の「女番町」もヒットしたが、ここの脇役の杉本美樹を主演にし、梅宮辰夫のヒットシリーズ「不良番町」の野田幸男を監督に向かえ、破天荒かつ、大胆な女刑事モノは話題になった。今も尚、この「〇課の女」は、「ZERO WOMAN」として、何作も主演を変え、ビデオなどで製作されています。これこそが原点であります。
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*昭和の伝説アクション邦画
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「戦国自衛隊」1979年作品
角川映画ブームの真っ只中!どの映画も当たる!
内容は期待はずれでしたが大ヒット!
400年前の戦国時代に自衛隊がタイムスリップ。原作は半村良。
今も尚、このジャンルはハリウッドも含め、よくあるタイムリープものですが、当時は斬新。このアイデア性あふれるネタを角川流に、予想に反して大ヒット。ここでも、千葉真一が主演で派手にやっています。このリメイクが、2005年に江口洋介主演で「戦国自衛隊1549」を。まあ、どちらも拍子抜けの映画でした。
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*昭和の伝説アクション邦画
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「いつかギラギラする日」1990年作品
昭和映画ではなく平成初期公開の昭和臭に満ち溢れる。
深作欣二と奥山和由がアクションのためにタッグ!
映画の中味はどうでもいい。深作を敬愛する奥山が、お好きなようにアクションをと切望した、この映画は、賛否に別れたが、今では出来ない函館でのカーアクションなや爆破など、予算オーバーも何のその。ギリギリまで攻めた感じがとても好き。ちなみに、当時3億円赤字だったそうだ。映画人の気迫、パッションがいっぱい詰まった、映画愛あふれるアクション映画です。良かったら、レンタル店にはほぼ置いてはいないが、買ってみてちょうだい。
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