*私が選ぶ、これぞ映画美学No.1画
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「ピアノレッスン」1993年作品
浜辺にピアノ。もうこれだけで映画の世界。
この作品がずば抜けてのダントツ1位!
ポスターにあるように、浜辺に1台のピアノが置きかれたシチュエーション。
内容は、女性の性を描いた映画なれど、もう、物語はどうでもいい、この世界観に、たとえようのない映像美にノックアウト。私にとって、今も脳裏に浮ぶほど。忘れられない。今後も現れないのだろう。どうですか、最高のポスターですネ。
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*私が選ぶ、これぞ映画美学No.2画
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「真珠の耳飾りの少女」2003年作品
天才画家フェルメールの肖像画をモチーフの愛の物語。
スカレーット・ヨハンソンがまばゆく美しい!
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の名画に秘められた世界に酔いしれる。17世紀のオランダを見事までに再現した官能的な女の情念。この映画の主役を射止めたスカーレット・ヨハンソンが、とても美しい。本作で絶賛され、世界的に認知された代表作。 |
*私が選ぶ、これぞ映画美学No.3画
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「燃える女の肖像」2020年作品
肖像画を通して、女の業、愛の果ての美しさ!
18世紀、フランス。望まぬ結婚を控える貴族の娘と彼女の肖像画を依頼された女性画家との心の綾を切り取る。淡々とした展開ながら、ワンシーン、ワンシーンの絶妙な間、セリフ、そして映像美、音楽、すべてに唸ってしまう。ヨーロッパ映画の真髄がここにある。本当に惚れ惚れする映画。女性のみなさんに、是非、見て欲しい。 |
*私が選ぶ、これぞ映画美学No.4画
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「さらば、わが愛 覇王別姫」1993年作品
チェン・カイコー監督の最高傑作!
中国の名匠、巨匠、チェン・カイコー監督の代表作。
演技に魂を捧げた二人の男の波乱万丈を描く。京劇「覇王別姫」の映像世界に心奪われる。ここに中国映画の真髄を垣間見る。芸術の域を超えた名作である。 |
*私が選ぶ、これぞ映画美学No.5画
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「エリザベス」1999年作品
重厚な世界観に圧倒される。
エリザベス1世の数奇な半生を、ケイト・ブランシェッドが渾身の演技で女王の存在を綴る。重厚かつ、執念を感じる描く歴史ドラマ。この迫力に圧倒される。
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*私が選ぶ、これぞ映画美学No.6画
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「草原の実験」2015年作品
セリフなし、映像で見せる!まさにアートなロシア映画。
ロシアの広大なる草原を舞台に、平和な日々を送る父と優しい娘、そこへ娘に恋する青年のセリフを排して、淡々と話は進む。ドラマチックなことも起きない。ただただ丁寧に映像で心の綾を切り取る。この映像の素晴らしさに胸打つ。凄い。
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*私が選ぶ、これぞ映画美学No.7画
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「ア・ゴースト・ストーリー」2018年作品
感性にゆだねて見て欲しい!
事故死した男がゴーストになって妻を見守る。一人の男の切ない思い、その果てに迎える事実とは・・・。これはホラーでもない。完全に芸術。前半、苦痛を感じる延々の長回しシーンに耐えて下さい。見るのを頓挫しないで下さい。その先に、心を持っていかれるほどの世界観が待っています。前記の「草原の実験」といい、映画は、やはりセリフにおもねるのではなく映像で見せるものだと改めて実感。それこそが映画の醍醐味。
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*私が選ぶ、これぞ映画美学No.8画
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「女王陛下のお気に入り」2019年作品
お気に入り、エマ・ストーンの悪女ぶりがいい!
女王陛下に仕える二人の女性の妬みからくる愛憎劇。お気に入りのエマ・ストーンの美しさは健在だが、やはり、この映画の醍醐味は、史劇の衣装は見物。やはり、イギリス映画の史劇は、重厚で、美術が半端ない。
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*私が選ぶ、これぞ映画美学No.9画
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「バリー・リンドン」1976年作品
スンタンリー・キューリックの壮大なる映像美!
18世紀のアイルランドを舞台に、野心を秘めた若者を描いた歴史ロマン。
キューブリック独特の世界観。3時間に及ぶ長さを感じない、当時、リアルタイムに映画館で見た想い出深い作品。娯楽作ではないのに、この手の渋い作品に、もう、この若い時から、どっぷり、映画にはまってしまったのだ。そして、余談だが、長尺ゆえ、当時、映画館で煙草が堂々と吸えた時代というのも想い出す。
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*私が選ぶ、映画美学No.10画
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「ジェーン・エア」2011年作品
何度も映画化された不朽の名作。
「アリス・イン・ワンダーランド」のミア・ワシコウスが最も美しく輝く。激動の愛に翻弄されながらも、強く生きる女性の物語。アカデミー賞衣装デザインにノミネートされただけに、とても衣装が素晴らしい。とても好きな映画。 |
*私が選ぶ、映画美学No.11画
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「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」2015年作品
これで、女優ダコタ・ジョンソンを好きになった。!
世界的ベストセラー小説の映画化。
恋愛経験のない女子大生が、若きやり手大富豪に、ソフトSM調教を仕込まれていく。その過程が、興味のない方には苦痛かもしれない。アブノーマル恋愛だからか・・・?でも、そこじゃない。愛し方を問う映画、リトマス試験紙映画ではなかろうか?私は大好き。ヒロインのダコダ・ジョンソンが適役。この映画、シリーズ3作まで続いたが、この1作目が最高です。
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*私が選ぶ、映画美学No.12画
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「男と女」2016年作品
禁断の”不倫”の行き着く先は・・・。大人の狂おしい愛。
雪のフィンランドで出会った男女が、禁断の愛に溺れていくラブストーリー。
それぞれに家庭を持ちながらも日常に孤独とむなしさを覚える男女が、狂おしいほど激しく惹かれ合うさまを描く。監督は「愛してる、愛してない」のイ・ユンギ。主演は「シークレット・サンシャイン」で第60回カンヌ国際映画祭女優賞に輝いたチョン・ドヨンが大胆に裸体をさらし、「新感染」」のコン・ユとのラブシーンも見所。二人の堕ちていく狂おしいまでの愛は、許されぬゆえに燃え上がる。大きなドラマもないが、男女の複雑な葛藤に共鳴したくなるのは年のせいか・・・。真剣な恋に溺れたいと、心の底では求めているのでしょう。理性が、それを押しとどめているだけで・・・。この映画、大人には、たまらない映画でしょう。 |
*私が選ぶ、映画美学No.13画
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「フェリーニに恋して」2016年作品
心酔するフエリーニに逢いに行く・・・。
フェリーニの映画に恋した女の子が、思いつめたようにイタリアへと向かい、そこで、幻想的な世界に導かれていく・・・。フェリーニを通して、映画愛に包まれた世界観は、映画好きに、とても愛おしい。娯楽作品が好みの方は、ピンと来ないし、たぶん、フェリーニって、誰よ?みたいなものでしょうネ。ある意味、この映画は、根っからの映画マニアを試すリトマス試験紙みたいなところもあります。 |
*私が選ぶ、映画美学No.14画
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「ノクターナル・アニマルズ」2017年作品
元・夫婦の深層心理が凄い!
物語は20年前に冷酷に捨てた元夫からの自ら書いた小説に元妻は引き込まれていく。過去、現在、小説の筋書きの三つの話がシンクロし、深い心の淵をなぞっていく・・・。
ラストに上質のエンディングが用意されている。映画好きには、たまらない快心作。
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*私が選ぶ、映画美学No.15画
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「レディ・マクベス」2016年作品
インディーズ映画なれど、傑作誕生!
19世紀後半、イギリス。裕福な商家に嫁いだ17歳の女性が、毒婦に変貌していく。主演のフローレンス・ピユーの演技が光る。好きなタイプだから、なおさらのめり込んでしまった。魔性の女に酔いしれて欲しい。
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*私が選ぶ、映画美学No.16画
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「ブルックリン」2015年作品
アイルランドからの移民女性の物語。
1950年、アメリカのブルックリン。ひとりの移民女性がたくましく生きていく様を描く。淡々と描いているが、脚本、ファッションと目を奪われる。この映画を見ているとアメリカ映画の底力を垣間見る。いいです。
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*私が選ぶ、映画美学No.17画
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「言の葉の庭」2013年作品
メジャー前の深海誠の映像世界に目を見張る!
雨の東京を舞台に、男女の切ない愛を紡ぐ。物語の出来は、あまり良くないが、、映像には美しい。この作品でメジャーの東宝配給となり、次作の超大ヒットを記録し、社会現象を巻き起こした「君の名は。」に繋がっていく・・・。深海作品では、個人的は、「秒速5センチメートル」が、1番、好きだ。
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*私が選ぶ、映画美学No.18画
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「田園の守り人たち」2017年作品
田園を守る、アイルランドからの移民女性の物語。
第1次世界大戦のフランスの片田舎。男性は戦地にとられ、働き手は女性たち。
絵画を訪仏させるような田園を背景に、女性たちの静かな戦い、渦巻く思いが交差する人間ドラマ。女性の芯をの強さを垣間見る。
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*私が選ぶ、映画美学No.19画
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「HERO」2002年作品
これほでまでに美しい流麗なブレイド・アクション誕生!
2000年には、この原点となるアン・リー監督の大ヒット作「グリーンデスティニー」を、ここに明記したいがところだが(竹林でのアクションは後世に残る)、この作品を、更に、この映画が上回ったのが本作である。出だしは、ジェット・リーとドニー・イェンの豪華な組み合わせの戦いは贅沢もの。広大なイチョウの木々、大量のイチョウの葉が舞い上がる中のチャン・ツイィーとマギー・チェンの戦いの美的アクションに堪能、極めつけは、ジェット・リーとトニー・レオンの湖上での宙を舞い水面をはねる戦いと、2度も3度も見たくなるような中毒性に満ちた数々の美しいアクションは唸るばかりです。よくまあ、ここまで大スターを揃えたものだ。次作の「LOVERS」でも、金城武とチャン・ツイィーで仕掛けたが、この本作を超えることはなかった。ただし、両作とも、その後の美しい流麗アクションは、次々と、他の作品にも影響された。感動的な映画の巨匠チャン・イーモウが初めてアクションを挑んで、最上級のブレイドアクションNO,1の作品を作り上げた。傑作! |
*私が選ぶ、映画美学No.20画
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「初恋のきた道」2000年作品
チャン・ツィイーの可愛さ、けなげさ、美しさがほとばしる。
「HERO」のチャン・イーモウの初期の作品。「紅いコーリャン」で有名になったが、本作でも、その名を轟かせた。特に、この主演のチャン・ツィイーである。この女優なしでは、この映画は成り立たなかったのではなかろうか。それほどまでに役柄が最適で、けなげさ、美しさに世界は驚いた。未だ健在の美しさを誇る女優として輝きを放つ。
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*私が選ぶ、黒澤映画美学画
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「夢」1990年作品
スピルバーグ・ルーカス製作の黒澤作品!
黒澤を師と仰ぐ、ハリウッドの大御所監督、スティーブン・スピルバーグとジョージ・ルーカスが製作し、ワーナー・ブラザース配給で贈る全8話のオムニバス映画。高尚なストーリーゆえに、娯楽作でがない。素人ウケない。ただただ、黒澤が観客に媚びることなく、自分の夢を、美しい映像で撮りあげた。当時、映画館時代に上映したが、さっぱり、お客は来ず閑古鳥。でも、この映画を上映する意味はあった。心に残る映画。
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