*私が選ぶ昭和パニック映画No.1アタ
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「ポセイドン・アドベンチャー」1972年作品
CG無しの時代、リアルセットには目を見張る!
豪華客船のパニック映画と言えば「タイタニック」の名が挙がるだろうが、いやいや、まだまだ映画を知らないお子ちゃま。あれはあれで、いいのかもしれないが、パニック映画の金字塔の走りと言えるのは、この映画です。。内容は、1400人の乗客を乗せたギリシャに向かう豪華客船ポセイドン号が大津波に襲われ転覆し、生き残った船客が助け合いながら脱出を試みる感動アドベンチャーです。1972年、当時は撮影もCG無しですから、すべて巨大セットを組んで挑んだのです。これがリアル、逆さの船内での脱出シーンは手に汗握りました。当時、見たのは大学生1年、名古屋の名鉄東宝という映画館(懐かしい)で見たのです。いや〜、数々の脱出シーンにハラハラドキドキ(この言い方も古いネ)、この映画の世界的大ヒットから、その後のパニック映画が誕生したのです。まさにパニック映画の原点です。
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*私が選ぶ昭和パニック映画No.2アタ
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「タワーリングインフェルノ」1974年作品
超高層ビルの大火災、そして豪華スター共演!
サンフランシスコの地上138階の超高層ビルの火災を描く。何といっても、本作の見所は、当時のハリウッドの大スターが勢揃い、スティヴ・マックイーン、ポール・ニューマン、フェイ・ダナウェイ、ウィリアム・ホールデン、フレッド・アステア、ロバート・ワグナーなどなど、総々たる出演者が、この火災パニック映画を彩りました。当時、名古屋の映画館シネラマ名古屋で、超満員の中、見ました。ちなみに余談ですが、この映画、ワーナーブラザース配給ですが、この映画会社、当時は飛ぶ鳥を落とす勢いで、他には、「エクソシスト」、「燃えよドラゴン」など、新たなジャンル映画の礎を築いた会社です。その後も、「マッドマックス」、「ボディガード」、「マトリックス」、邦画「るろうに剣心」などを排出しています。
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*私が選ぶ昭和パニック映画No.3アタ
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「エアポート75」1974年作品
「大空港」のPART2だが、これがヒットしました。
パニック映画ブームの一連の「大空港」の第2弾。
ジャンボ機が飛行中に小型機よ激突、操縦不能に陥る。救助に向かう、チャールトン・ヘストンと乗務員のカレン・ブラックが助け合って、無事に緊急着陸を果たす。大味な作品にケチもつける人も多いが、当時、映画館バイト時代に、この映画の新聞広告を作ったので感慨深いし、ラスト、ヘストンとカレンがタラップから二人肩抱き降りてくる場面で、エンドロールの音楽が忘れられない。この場面を見たいがため、何度も場内に入り込んで見た懐かしい記憶。
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*私が選ぶ昭和パニック映画No.4アタ
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「ジャガーノート」1974年作品
赤か、青か?どちらかの線を切れば大爆発!
荒れ狂う北大西洋に進む豪華客船に何者かに爆弾を仕掛けられる。一番の見所は、爆弾処理班が赤か青かのどちらかの線を切るのだが、間違えば大爆発の危機シーンの今やベタだが、ハラハラさが今も脳裏から離れない。当時の見た映画館は、名鉄東宝。2本立で、これもパニック映画、下記の「サブウェイ・パニック」でした。豪華な2本立てす。
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*私が選ぶ昭和パニック映画No.5アタ
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「サブウェイ・パニック」1974年作品
パニック映画も今度は地下鉄、これが名作だ!
上記の「ジャガーノート」の併映だったのが、この作品。
ニューヨークの地下鉄がジャックされたことで疾走するパニックムービー。
本作は映画通では評判がいい。だから、2008年版のリメイク作品「サブウェイ123激突」では、監督トニー・スコット、主演に、デンゼル・ワシントン、ジョン・トラボルタという豪華布陣で挑んだが、でも、本作には叶わないネ。
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*私が選ぶ昭和パニック映画No.6アタ
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「カサンドラ・クロス」1976年作品
当時、1978年のお正月映画を飾りました。
伝染病ウィルスに犯された過激派ゲリラを乗せた大陸横断列車で巻き起こる密閉された恐怖と、生と死の分岐点、サンドラ鉄橋の決死の脱出はいかに・・・。イギリスの名優リチャード・ハリスを初め、ソフィア・ローレンも出演のオールスターキャストのパニッックサスペンス。当時、この映画の主題歌サントラを買いました。いいい音楽です。
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*私が選ぶ昭和パニック映画No.7
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「大地震」1974年作品
新たなセンサランド方式の振動感ある音響が画期的!
1970年のロサンゼルスの大地震をモデルにしたパニック映画。
本作のウリは、音響にセンサランド方式(特殊スピーカーから低周音波により、肉体に振動感を与える、当時、とても画期的な音響)を取り入れて、地震シーンなると、映画で地震を体験出来るということで話題になりました。その当時、学生の映画館バイト時代、この映画を上映しました。公開前に業者が来て、そのスピーカーの取り付けと、試し音響の結果、フルにボリュムームを上げて試したら、夜の10時だったためか、その音響により、近所から、地震か?と、何事が起こったのか?と、住人が押し寄せ、説明に及んだ苦い記憶が思い出されます。とにかく、これだけがウリだけで、映画自体はそう、面白くもなく、予想に反して、さほど興行成績はかんばしくありませんでした。でも、パニッック映画として、何かと仕掛けたやろうのハリウッドの意気込みが伝わってきます。今では、4DX映画館の先駆けみたいなモノですネ。ちなみに、この映画、主演は、またもや、大作なら、大御所のチャールトン・ヘストンが番を張っています。共演、エヴァー・ガードナー、ジョージケネディと、ハリウッドの大物も参加しています。
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*私が選ぶ昭和パニック映画No.8ア
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「パニック・イン・スタジアム」1976年作品
これまたチャールトン・ヘストン主演パニック映画です。
スーパーボールスタジアムで、無差別乱射事件が起こりパニック、逃げ惑う人々、立ち向かうSWATの戦いを描く。その後の世界のテロ事件を、まるで暗示するかのような映画です。これも、バイト時代に上映しましたが、ビックリする位の不入りでした。その後も、チャートン・ヘストン主演の「原子力潜水艦、浮上せず」も、ありましたが、もう、パニック映画のネタは底を着いて来た頃です。全然、お客は振り向きもしませんでした。
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*私が選ぶ昭和パニック映画No.9アタ
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「新幹線大爆破」1975年作品
当時、1978年のお正月映画を飾りました。
東京・博多間を走る新幹線に仕掛けられた爆弾をめぐって、犯人と警察との対決を描く。高倉健、千葉真一、宇津井健などがキャスト。東映も、ハリウッドのパニック映画の流行に乗り遅れまいと舞台を新幹線に選んだ。しかし、この「新幹線大爆破」というタイトルでは当時の国鉄(現・JR)の協力を得られず、国鉄のタイトル変更の条件も、当時の名物社長・岡田氏は、それを譲らず、このタイトルで押し切ったとのこと。いわば、東映パワー炸裂、”仁義なき戦い”の幕開け。スタジオにセットを組んだため、製作費は膨大になる。当時、リアルタイムで映画館見たが、映画自体は、まあまあの出来栄えだったが、残念ながら興行は惨敗に終わる。ただし、タダでは転ばぬ岡田社長は海外に売り込めと、営業にハッパをかけまくり、その結果、100カ国以上に売れたため、東映としては、結果オーライとなった。
ある意味、いい時代である。妥協を許さない映画作り、今にはない映画魂を感じる。
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*私が選ぶ昭和パニック映画No.10ア
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「日本沈没」1973年作品
当時、大ブームになった小松左京の超ベストセラー映画化!
小松左京のベストセラー小説「日本沈没」の映画化。
1974年お正月映画として、73年12月29日年末に鳴り物入りで公開される。日本中が待ちに待った映画として話題沸騰。私も、当時、公開まもなく超満員の中、見ました。
当然、CGのない時代でしたが、「ゴジラ」等で実績のある東宝ゆえに特撮は力が入っていました。内容は意外にも、日本人へのメッセージ性にあふれた映画だったような・・・。余談ですが、併映には超能力テーマの映画「エスパイ」というのが付いていました。主演、藤岡弘、由美かほる、加山雄三などのキャストで、付けなくてもいい映画でしたネ。とにかく、「日本沈没」のインパクトは未だに根強く、2006年には草g剛、柴崎コウでリメイク製作されました。これからも新たな「日本沈没」を期待したいものです。
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